2012第8回(平成24年度) 8th |
東近江市美術展覧会 An art exhibition |
入賞作品集 A work of selected arts |
彫刻彫塑部門 審査員 :石田 達郎
<総評>昨年より点数が減り寂しくなったが、まとまった印象はうける。木彫りが半数を超すなか、新たな可能性の発掘が望まれる。市展賞の作品は、それゆえ異彩を放つのは、実は彫刻的な量や構成、空間感によるもので、また感覚や情動による物だと再認識させられた。
市展賞
【命 題】森の中の布袋
【住 所】東近江市百済寺甲町
【氏 名】一円 敏彦
【特別賞】東近江市議会議長賞
【講 評】深い彫りと対照的に形態はシンプルで、空間を支配している。素材や色彩の構成は秀でるが、布の処理には一考を求める。
特選
【命 題】鍾馗
【住 所】東近江市宮川町
【氏 名】元木 重吉
【特別賞】産経新聞社賞
【講 評】よく彫られて安定している。ぬっと前のめりになった姿を印象的にする為、量の均衡、密度の変化が欲しい。
佳作
【命 題】竹一本彫 笑い踊る蛙たち
【住 所】東近江市きぬがさ町
【氏 名】馬場 好彦
【特別賞】-
【講 評】個々は表現豊かに造形も素材が生きている。群像は組み方で別物になる。制作と同等の意識を傾けて欲しい。
佳作
【命 題】秋の鮎
【住 所】東近江市札の辻
【氏 名】山田 龍二
【特別賞】-
【講 評】清流の速い流れの川底を勢いに逆らい泳ぐ若鮎の姿に共感できる。胸鰭の角度と水底が緊張感を生んでいる。