2012第8回(平成24年度) 8th |
東近江市美術展覧会 An art exhibition |
入賞作品集 A work of selected arts |
書部門 審査員 :池田 哲也
<総評>今回はとりわけ作品にバラエティーがあり、楽しく鑑賞できる展覧会となったと思います。高校生たちの若々しい作品も多くなってきたことも喜ばしい。更に作品を深めるには、繰り返し工夫を重ねて練り上げていく努力を続けることを期待します。
市展賞
【命 題】漢詩句
【住 所】蒲生郡日野町中之郷
【氏 名】長束 典子
【特別賞】滋賀県芸術文化祭奨励賞
【講 評】リズム感のある運筆で、暢やかに書けています。墨量の変化に富み、にじみとかすれのコントラストがすばらしい。
特選
【命 題】満月輪
【住 所】蒲生郡竜王町岡屋
【氏 名】辻澤 妙子
【特別賞】中日新聞社賞
【講 評】篆書体の3字それぞれ固有の形をいかして、力強く大胆に書ききっています。「月」の半円の線がとりわけ切れ味よく作品を引き立てています。
特選
【命 題】春の夜
【住 所】東近江市能登川町
【氏 名】山本 喜子
【特別賞】滋賀市民新聞社賞
【講 評】さわやかで清潔感のある書きぶりに好感をもちます。「樓」の旁が少し間延びしたのが惜しい。
佳作
【命 題】金子みすゞの詩
【住 所】東近江市伊庭町
【氏 名】川原﨑 啓子
【特別賞】-
【講 評】「鈴と小鳥」の四字を大きく配し、下部に多字数を小書き。その両方がうまく調和して楽しい作品に仕上がっています。
佳作
【命 題】王維之詩
【住 所】東近江市佐野町
【氏 名】新庄 明美
【特別賞】-
【講 評】筆先の抑揚をきかせて、淀みなく運筆し生気があります。全体構成の上で、文字の大小や点画の書き方にもうひと工夫ほしいところです。
佳作
【命 題】漢詩句
【住 所】東近江市東沖野
【氏 名】萱原 千秋
【特別賞】-
【講 評】篆書体8字を思いきりよく大胆に運筆していて楽しげです。にじみとかすれもうまく取り合わせています。
佳作
【命 題】漢詩
【住 所】東近江市沖野
【氏 名】武村 文苑(文美子)
【特別賞】-
【講 評】全体をやや扁平な字形で一貫させ、あたたかくやわらかい線質が魅力の作品です。茶系の紙の色も作品を引き立てています。