2013第9回(平成25年度) 9th |
東近江市美術展覧会 An art exhibition |
入賞作品集 A work of selected arts |
彫刻彫塑部門 審査員 :深田 充夫
<総評>
この度の審査では残念ながら作品数が少なく、20代から50代の出品はほとんどありませんでした。
しかし、それ以上の年代が努力し出品されている事は、私にとって刺激的でありました。
木彫、竹、テラコッタなど、制作意欲を感じさせてくれる作品でした。
次回は、ぜひ若い世代にも出品して欲しいものです。
市展賞
【命 題】盲目の絆
【住 所】東近江市
【氏 名】森下 幹夫
【特別賞】東近江市長賞
【講 評】テラコッタによるこの作品は、母と子の絆を表現しているのだろう。特に注目したのは、色彩の美しさ、古代の壁画のようである。母の顔は盲目でありながら仏像の半眼のように心の目で我が子を力強く、そしておおらかにつつんでいた。
特選
【命 題】僕、一服したい
【住 所】東近江市
【氏 名】元木 重吉
【特別賞】京都新聞滋賀本社賞
【講 評】木彫の作品である。技術的に非常に優れ、表現力もすばらしい。ただ、タイトルの「僕、一服したい」の「僕」が、全体的に同じ力関係で出来ているため、主体が目立たなくなっていることが惜しまれる。
佳作
【命 題】壊れゆく重圧
【住 所】東近江市
【氏 名】丸橋 誠一
【特別賞】-
【講 評】年齢を感じさせないさわやかで柔軟な表現に驚かされた。これからも技術に走らず、自由にスケールの大きな表現を楽しんで頂きたい。
佳作
【命 題】炎の華
【住 所】東近江市
【氏 名】一円 敏彦
【特別賞】-
【講 評】炎を表現しようとする熱意が伝わってくる。だが、空気中に舞い上がるような動きを感じたい。また、台座まで作品の一部である事を大切に表現し、さらに完成度を上げて欲しい。