2014第10回(平成26年度) 10th |
東近江市美術展覧会 An art exhibition |
入賞作品集 A work of selected arts |
洋画部門 審査員 :長谷川 宏美
<総評>
「自然」をテーマにした作者の眼差しが素直に伝わってくる作品が多くありました。
その中でも日常の中で発見した感動、自身だけのとっておきの場所を魅力的に描き出そうとする作品もありました。
今後も研鑽を重ねてください。
市展賞
【命 題】本宮への渡れ橋
【住 所】東近江市
【氏 名】渡辺 康雄
【特別賞】東近江市芸術文化祭実行委員会委員長賞
【講 評】橋をテーマにした大胆なトリミングによって、作者の強い意志が伝わります。明暗のコントラストが美しく、橋下の空間に惹きつけられます。
特選
【命 題】舞ふ
【住 所】東近江市
【氏 名】林 輝子
【特別賞】中日新聞社賞
【講 評】タイトル通り、色と形が平面上に舞い上がっていくような、高揚感あふれる作品です。青とピンクを基調とした色と形のバランスも良く、形態が益々抽象化されてきました。
特選
【命 題】As time goes by(時のたつまま)
【住 所】東近江市
【氏 名】西澤 郁司
【特別賞】毎日新聞社賞
【講 評】モチーフへの自然な眼差しと描写が美しいです。縦画面の構図のバランスも良いです。静粛な力強さを感じさせます。
特選
【命 題】ライトアップ
【住 所】東近江市
【氏 名】日永 清重
【特別賞】近江新聞社賞
【講 評】もみじに描き込みの強弱をつけて、重なり合った自然な奥行きを描き出しています。画面3分の2以上のもみじの配置と、下部の人物とその奥行きとのバランスが良いです。
特選
【命 題】ばあちゃんち
【住 所】愛知郡愛荘町
【氏 名】荻田 明美
【特別賞】FMひがしおうみ賞
【講 評】日常の見慣れた場所ですが、モチーフやそれを愛用している「ばあちゃん」に対する想いが伝わります。描写や絵の具の質が生き生きしています。
佳作
【命 題】日ざしの中で
【住 所】東近江市
【氏 名】居原田 文代
【特別賞】-
【講 評】瓢箪の水々しさが描かれています。幾重にも重なっていて、画面上部に動きのある構図を作り出しています。水彩絵の具の質が生かされています。
佳作
【命 題】静寂
【住 所】東近江市
【氏 名】増田 美代子
【特別賞】-
【講 評】自然の中で、モチーフを発見した時の、作者の感動が伝わってきます。逆光の中に妖しく存在する生命力を深いグリーンや紫で、繊細に描き出しています。
佳作
【命 題】夾竹桃
【住 所】東近江市
【氏 名】藤森 俊彦
【特別賞】-
【講 評】大きく配したシンプルな構図が、花と葉の水々しい表現をより一層、引き立てています。
佳作
【命 題】金色の揺ぎ
【住 所】東近江市
【氏 名】皆本 弘子
【特別賞】-
【講 評】丹念に絵の具が重ねられていて、積み重なっていく構図が画面を強くしています。足元の金色の花に、より焦点を絞り込んでも良かったです。