平成27年9月 定例会
[2015年8月31日]
ID:6098
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平成27年9月市議会定例会開会挨拶【平成27年8月31日】
開会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
本日、平成27年9月東近江市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には御多用の中、御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
皆様には、日々、東近江市の発展のため、御活躍をいただいておりますことに対しまして、厚くお礼を申し上げます。
まず、5月に発生いたしました「東近江大凧まつりにおける事故につきまして、現在の状況を御報告させていただきます。事故によってお亡くなりになられました「故吉井淳一様」の忌明け法要が7月に行われ、私がお参りにお伺いし、御冥福をお祈り申し上げました。また、御家族にもお出会いさせていただき、お詫びとお悔やみを申し上げたところでございます。
今後につきましては、損害賠償等の話しを進めさせていただくことになりますが、誠意を持ってお話しを進めさせていただく所存でございます。
また、今回の大凧まつりにおきましては、吉井様のほか10名のかたがたが負傷されましたが、怪我が治癒されたかたがたとは誠意をもって順次補償の話を進めているところでございます。
さて、今年の夏は、7月下旬から大変な暑さとなり、東京での猛暑日の連続記録が更新されたところでございます。この厳しい暑さに伴い、東近江消防本部管内では8月30日現在で熱中症の疑いによる救急搬送件数が171件にのぼり、本市においては、その内73件との報告を受けております。気象庁は、9月前半においても全国的に気温が高いとの季節予報を発表しておりますので、外出には今しばらく熱中症の予防対策と健康管理には十分御注意をいただきたいと思います。
しかし、残暑が厳しいとはいえ、暦の上では「処暑」を迎え、朝夕にはようやく秋の訪れを感じる季節となってまいりました。近畿地方有数の穀倉地帯であります本市のほ場では、間もなく黄金色(こがねいろ)に色付いた稲穂の刈取りが本格化し、実りの秋を迎えようとしております。今年のコメの作況は、平年並みとの予想がされておりますので、良質で多くの近江米が収穫されることを期待したいと思います。
先の台風15号は、幸いにも本市に大きな影響を与えることはありませんでしたが、例年9月に入りますと、日本に多くの台風が襲来する時期となり、浸水や土砂災害などの発生が危惧されます。
本市におきましては、市の災害警戒配備計画に基づき、気象情報の収集や、河川等の危険個所へのパトロールの実施など、被害の発生防止に努めているところでございます。
また、9月13日には、大規模災害の発生を想定して、平成27年度東近江市総合防災訓練を実施たします。これは、有事の際に的確に対応できる防災体制と、防災意識の高揚を目的とするものでございます。今後も日頃からの備えはもとより、防災力の向上と防災意識の高揚に努め、さらに安心安全な災害に強いまちづくりに努めてまいりたいと考えております。
7月末から8月初めにかけて、県関係部局に対しまして、23項目にわたる平成28年度の県予算に対する政策提案を行い、本市にかかる各種施策の実現に向けた提案を行ってまいりました。
8月6日には、私自身が県庁におもむき、知事・副知事に対しまして、提案を行いました。当日は、特に本市の重要課題でございます森林整備に対する支援、道路や河川整備の推進など6項目を重点的に説明させていただき、県の御理解と事業の推進について、提案をさせていただいたところでございます。今後におきましても、国・県の動向を注視しながら、 地方創生を実現するため、地域の力を最大限に引き出すとともに、本市の財産でもある鈴鹿の山々から琵琶湖まで広がる多様な市域に存在する地域資源を磨き、自己完結型のまちを目指して、国・県の施策と連携しつつ、創意工夫を凝らした施策と事業の推進に努めてまいりたいと考えております。
8月21日に、平成28年度の予算編成方針の示達を行いました。今年度は、例年より2カ月ばかり早く行いましたが、このように早い時期に新年度予算の方針を示したねらいとしましては、職員がその方針に沿った施策を考え、立案する時間を設けることにあります。本年度につきましては、総合戦略に掲げる4つの基本目標を「東近江市グランドデザインレポートOGR2015」とし、重点的に推進していくこととしておりまして、これらの施策について各部から新規事業や拡充事業の提案を求め、その結果を新年度の予算編成につなげてまいりたいと考えております。
一方で、合併から10年が経過し、合併支援措置の段階的な削減が始まり、厳しい財政状況への対応が迫られることになってまいりますことから、予算編成に当っては「歳入に見合う歳出」の原点に立ち、「選択と集中」をより一層徹底し、優先度の高い事業から予算化を行うなど創意工夫を凝らしながら、市民の皆様、議員の皆様の御理解と御協力を得て、地方創生と人口減少社会に対し挑戦をしてまいりたいと考えております。
8月2日には、第50回滋賀県消防操法訓練大会が開催されました。本市からも、代表3チームが出場され、ポンプ車の部、小型ポンプの部、それぞれで入賞という立派な成績を残していただいたところでございます。暑い中、日々の苦しい訓練を積み重ねられた賜物であると、敬意を表するとともに、今後もさらに、消防活動に御活躍いただくことを期待するものでございます。
8月6日には、湖東学校給食センター新築工事の竣工式を挙行いたしました。本市では、子育て支援の一環として、子どもたちが安心して給食を食べることができる環境を整えるため、センター方式での体制整備を進めてまいりました。本給食センターの竣工により、能登川・蒲生の両センターと併せ、14,000食分の供給が可能となり、二学期から市内の市立幼稚園・小中学校の完全給食をスタートさせました。学校給食は、食育の観点からも、重要な役割を担っております。栄養バランスのよい調和の取れた食事の提供はもとより、子どもたちに食に関する生きた教材として、日々提供をしてまいりたいと考えております。
次に、8月22日に、大阪で開催されました移住促進イベント「全国ふるさと回帰フェア」へ、東近江市として初めて移住相談ブースを出展し、担当職員が移住等を希望される方との面談をさせていただきました。「農村地域に移住し、農業にチャレンジしたい。」「山村地域で二地域居住をしたい。」などの相談があったと報告を受けております。こういった内容も参考にしながら、人口減少社会への対応策の一つとして、今後の移住促進の取組を進めてまいたいと考えております。
また、9月12日・13日には、東京において開催される移住促進イベントにも出展し、東近江市をPRしてまいりたいと考えております。さらに、10月からは、東京有楽町の「ふるさと回帰支援センター」へ県内初となる常設PRブースを開設する運びとなっております。移住に対する取組は、地道で継続的な活動が必要でございます。9月27日には、「ぶらっと五個荘まちあるき」を開催するとともに、昨年に引き続き大阪せんちゅうパルで「一日東近江市」を開催いたします。これらのイベントを通じて本市の魅力をPRしながら、絶えずアンテナを張り、移住促進をはじめ地方創生に対する取組を進めてまいりたいと考えております。
さて、本日、御提案申し上げます案件は、決算11件、予算4件、条例4件、その他案件3件、人事案件1件の合計23件でございます。どうか慎重に御審議をいただき、適切なる御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会のごあいさつとさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。