平成28年6月 定例会
[2016年6月11日]
ID:6815
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平成28年6月市議会定例会開会挨拶【平成28年6月3日】
本日、平成28年6月東近江市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には御多用の中、御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。ただ今は、寺村議員、加藤議員、杉田議員、そして周防議長が、全国市議会議長会の永年表彰を受賞されました。これまでの議員活動に対しまして心から敬意を表しますとともに、今後とも市政伸展のため御活躍をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、6月議会開会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。皆様には、日々、東近江市民の福祉増進のため、御活躍をいただいておりますことに厚くお礼を申し上げます。6月を迎え、初夏の強い陽射しに鈴鹿の山々の緑も色濃く映え、すがすがしい季節となってまいりました。市内各地でゴールデンウィークを中心にさまざまなイベントや地域行事が開催され、多くのみなさんで賑わいました。
例年ですと、5月末には本市の一大イベントであります東近江大凧まつりを開催しているところでございますが、去る4月20日に開催しました大凧まつり実行委員会におきまして、事故調査検討委員会の報告を踏まえ、事故の重大性や社会的影響などに加え、現在も事故の捜査が行われていることなどに鑑み、本年度の開催を見合わせることに決定いたしました。現在は、重軽傷者のみなさんとの示談交渉がほぼ終わり、お亡くなりになられた方の御遺族との補償交渉を真摯に進めているところでございます。5月31日には、事故があったふれあい運動公園におきまして追悼式を執り行いました。この追悼式には、議員各位にも御出席をいただき、東近江大凧まつり実行委員会のみなさんと共に黙とう及び献花を行い、追悼の誠を捧げたところでございます。
さて、4月14日と16日に熊本地方を大地震が襲いました。この地震による死者は49名、行方不明者が1名となり、今もなお約8千人のかたがたが避難生活を送っておられます。熊本地震によってお亡くなりなられたかたがたの御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。今もなお、多くのかたがたが苦しい避難生活を余儀なくされ、悲しみや不安の中で過ごしておられることを思いますと、皆様の御無事と一日も早い地震の終息、復興を願うものであります。
本市の被災地支援につきましては、4月22日に東近江市災害支援本部を設置し、関西広域連合を窓口として滋賀県からの要請に対して積極的に対応してまいりました。被災建物や宅地の危険度判定を行う業務をはじめ、家屋被害認定業務に携わる市職員の派遣を順次行ってまいりました。一連の職員派遣は、5月20日までの第3陣の派遣をもって一旦終了しましたが、6月10日から被災自治体へ窓口支援として職員派遣を決定しているところでございます。今回の地震はたいへん長期化することも予想されますことから、今後も要請に基づき柔軟な対応を続けるとともに、県外への広域避難を希望される方には、市営住宅等の無償提供を行うなど、関係機関と緊密に連携を図り、継続した支援を行ってまいりたいと考えております。
さて、沖縄地方では5月16日頃に梅雨入りしたと発表され、間もなく雨の季節がやってまいります。梅雨前線に伴う集中豪雨や長雨によります水害や土砂災害が心配されるところでございます。
今年度の重点施策の1つとして、さまざまな災害に迅速かつ的確に対応するため、市内全戸へ防災情報を伝達するための新たな防災情報告知放送システムの整備を行うこととしております。災害発生時などには、正確な情報を迅速に市民の皆様に伝えることが、たいへん重要なことでございます。このシステムによりまして、気象情報はもとより防災情報や避難情報などを瞬時に市内全域の各戸に伝達することが可能となります。
市民の皆様の生命と財産を守るため、今後もさらなる防災体制の構築を図るとともに、市民の皆様にも災害時への備えをしていただきますよう周知をしてまいりたいと考えております。
一昨年の11月に「まち・ひと・しごと創生法」が施行され、本市におきましても、人口減少社会への挑戦と地方創生に向けて、昨年度「東近江市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定いたしました。本年度は、地方創生の実現を図るため総合戦略に掲げる4つの重点施策の達成に向けて、各事業に取り組んでいるところでございます。特に、東近江・湖東地域の生活基盤を支える「市場(いちば)まち」として、かつては滋賀県下で一,二を争う賑わいを見せておりました八日市駅前周辺を本市の中心市街地と位置付け、まちの賑わいを取り戻すべく、延命新地や延命公園の再生整備などの活性化に向けた事業に取り組んでまいります。
この中心市街地の活性化に向けて中心的な役割を果たすため、「一般社団法人 八日市まちづくり公社」を4月1日に設立いたしました。このまちづくり公社には、空家や空き店舗の活用、商業施設のリニューアルなど、地域の活性化を図る原動力になることを大いに期待しているところでございます。
また、八日市駅前へのホテル誘致につきましては、去る3月29日に「ルートインジャパン株式会社」と基本協定を締結し、地元説明や建設に係る諸手続きなど、着工に向けての準備を進めていただいているところでございます。こうした取組により、八日市駅前への新たな人の流れの創出に努めてまいりますが、今後の取組には、地域のみなさんの積極的な事業への参画がなければ、かつての賑わいを復活させることはできないものと考えておりますので、ぜひ、皆様方の御協力をお願いしたいと考えております。
4月17日には、近江商人博物館に中路融人記念館をオープンいたしました。開館にあわせて、本市に縁の深い中路画伯から「私を育ててくれた故郷、湖国・東近江市の芸術文化の振興と青少年の情操教育のために」と、長年に亘って制作された日本画52点を御寄贈いただきました。画伯自らが魅せられた風景に気持ちを込め、自然と心を通わせた湖国の風景作品を間近で鑑賞できることは、私たち市民にとってたいへん大きな喜びであります。市内外から多くのかたがたにぜひご覧いただき、中路画伯の作品に親しんでいただきたいと思っております。
4月23日、24日両日には、「第8回びわこジャズ東近江」が八日市駅周辺から市役所にかけ、約40カ所を会場として行われました。当日は、地元企業や多くのかたがたが協賛され、200名以上のボランティアによって運営されました。延べ200組のかたがたが出演され、街中のいたる所から素晴らしい音楽が奏でられ、大変な賑わいでありました。併せて、23日には、東近江市制20周年への歩み事業として、市民協働「東近江市はひとつ」を合言葉に市民パレードが行われ、500名を超えるみなさんに参加をいただき、次の10年に向けて新たに歩み出す素晴らしいスタートをきることができたものと考えております。
さて、本日、御提案申し上げます案件は、報告案件1件、専決案件3件、予算案件1件、条例案件5件、その他案件3件、人事案件1件の合計14件でございます。どうか慎重に御審議をいただきまして、適切なる御決定を賜りますようお願いを申し上げまして、開会に当たりましての、ごあいさつとさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。