平成29年9月 定例会
[2017年8月31日]
ID:8137
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本日、平成29年9月東近江市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、御多用の中御出席を賜り、誠にありがとうございます。
皆様には、日々東近江市の発展と市民の福祉増進のため、御活躍いただいておりますことに厚くお礼を申し上げます。
さて、今年の夏は、梅雨明け前から厳しい暑さとなり、7月から30℃を超える真夏日が53日間と、ほぼ毎日のように続いております。この厳しい暑さにより東近江消防本部管内では、8月30日現在で熱中症の疑いによる救急搬送件数が171件にのぼり、本市におきましては、そのうち66件であったとの報告を受けております。
明日から9月ではありますが、まだしばらくは、暑い日が続くことが予想されますので、外出の際には熱中症の予防など健康管理に十分注意をしていただきたいと思います。
7月には、九州北部では梅雨前線の影響で線状降水帯が発生し、記録的短時間大雨情報が発表されるなど、局地的な豪雨に見舞われました。河川の氾濫や土砂災害などで家屋が倒壊し36名の方が犠牲になられ、今もなお250名を超えるかたがたが避難所生活を余儀なくされておられます。
九州北部豪雨によってお亡くなりなられたかたがたの御冥福をお祈りいたしますとともに、家屋の流出等で被災された皆様に心から御見舞いを申し上げます。
また、非常に強い勢力に発達した先の台風5号は、ゆっくりとしたスピードで日本列島を縦断し、全国の広い範囲に被害をもたらしました。本市におきましても災害警戒本部を立ち上げ、市民の生命、財産を守るべく職員並びに消防団による危険箇所の現場確認や気象情報の収集を行い、避難情報の発令など被害の発生防止に努めたところでございます。
永源寺、愛東及び湖東地区の一部では、土砂災害の危険性が高まったため避難準備・高齢者等避難開始を発令し、能登川及び五個荘地区の一部では、一級河川愛知川の水位が高まったため避難勧告を発令いたしました。
幸い、本市で人的な被害はありませんでしたが、床下浸水、農作物への被害、市道及び林道の崩落、浄水場取水施設の不具合などの被害が発生しており、改めて自然の脅威を思い知らされたところでございます。
市道及び林道の復旧には時間を要しますことから、地元の皆様には大変御迷惑をお掛けすることとなりますが、一日も早い復旧を目指し、対応を行ってまいりますので御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
また、災害警戒本部の体制につきましては、今後の台風に備えまして情報の伝達や各班との横断連携、交代時の引き継ぎなど、より迅速に対応できる体制がとれるよう指示をしたところでございます。
それでは、6月市議会以降の主な事業についてふり返ってみたいと思います。
7月8日には、愛東コミュニティセンターにおいて、東近江市平和祈念式典を挙行いたしました。当日は、戦没者遺族の皆様をはじめ、市民の皆様約400名に御列席いただき、戦没者の御霊(みたま)に哀悼の誠を捧げました。
終戦から72年の歳月が過ぎ、今私たちが享受する平和と繁栄は、戦没者のかたがたの尊い犠牲のうえにあることを決して忘れることなく、次の世代に平和の尊さを伝え続け、恒久平和の実現に向けて一層、努めてまいりたいと考えております。
7月11日には、第70回滋賀県民体育大会に出場される東近江市選手団の結団壮行式に出席いたしました。本市選手団は総勢448名で30競技に出場される予定であり、昨年、一昨年と2年連続で総合準優勝という素晴らしい成績を収めていただいております。今年はぜひ、念願の総合優勝を目指して頑張っていただきますよう激励をしてまいりました。
7月12日には、蒲生地区まちづくり協議会のふるさと蒲生野川づくり委員会がこのほど河川愛護活動知事表彰を受賞されました。これは、滋賀県が河川愛護活動への関心を向上させるため、長年にわたる河川清掃や草刈りなど顕著な功績があった団体に対し贈られるもので、同委員会は、平成21年度から一級河川であります日野川と佐久良川の河川愛護を継続して実施され、特に6月から9月までの間は、多くの自治会や企業、各種団体の協力を得て、河川の除草や清掃に精力的に取り組みをいただいております。
河川愛護の活動を通じまして、環境美化はもとより地域の一体感が醸成され、昨今、希薄になりつつある地域の絆が深まるものと思います。今後とも、この活動が息の長い活動として取り組んでいただけるようお願い申し上げます。
7月18日から22日までの5日間、三日月知事が奥永源寺地域に短期居住され、地域の魅力や暮らしの課題など、本市の特性を体感していただきました。
期間中は、幻の銘茶と言われる政所茶の茶畑の視察や林業体験、木地師にまつわる神社や資料館の視察、地域の皆さんの活動に触れ、意見交換も行われました。
6月4日に開催しました シートゥーサミットのコースを使ったサイクリングや本市が選定しております鈴鹿10座の一つ、竜ヶ岳への登山などなど、本市が持つ多様性に富んだ珠玉(しゅぎょく)の地域資源に触れていただきました。
今後も、広大な市域に広がる豊かな自然と全国に誇れる歴史や文化、地域資源を更に磨きあげ、本市の魅力発信と知名度向上を図ってまいりたいと考えております。
7月には本市にとって、残念ながら偉大なお方2名を失いました。
7月18日、本市の名誉市民でございます、日本画家中路 融人先生の訃報が届きました。
中路先生は、幼少の頃からお母様のふるさとであります旧五個荘町へたびたび来られ、当時の五個荘の風景を心にとどめながら、数々の素晴らしい作品を描き続け、多くのかたがたに感動を与えてこられました。中路融人記念館の開設や市内の小学校での日本画の体験授業、日本画の特別展の開催に当たり御支援を賜るなど、幅広く私たちに芸術文化に親しむ機会を与えていただきました。告別式におきまして、私は東近江市民を代表し弔辞を述べさせていただいたのでございますが、ここに改めて、心から敬意を表しますとともに、御冥福をお祈り申し上げる次第でございます。
また、7月30日には、本市の姉妹都市でありますアメリカ・マーケット市の交流責任者でありました、プライズ・デュアフェルト氏がお亡くなりになりました。
デュアフェルト氏は、昭和54年旧八日市市と姉妹都市提携に際し御尽力をいただき、その後、マーケット市の交流責任者として、使節団の相互派遣や本市から毎年、州立北ミシガン大学に派遣している姉妹都市奨学生の制度創設など、双方の市民交流の懸け橋として大変な御活躍いただき、旧八日市市の名誉市民第1号として称号を贈りました。
今後は、デュアフェルト氏の想いを心に刻み、本市とマーケット市が共に姉妹都市交流を広げ、継続していく決意を新たにするとともに、故人の御冥福を心からお祈り申し上げるものでございます。
お二人の志と御功績を私たちはしっかりと受け継ぎ、市政進展に一層邁進いたしますのでどうか見守っていただきたいと思います。
7月24日には、知事・副知事等に対し、平成30年度の滋賀県予算編成に対する政策提案を行いました。特に、重要課題として本市の基幹産業である農業施策、主要県道や河川整備、観光振興について要望を行いました。
農業施策については、高齢化が進み農業の担い手不足や後継者の育成は深刻な課題となっており、従来の米・麦・大豆の農業から、高収益作物を軸とした儲かる農業への転換を図るため、大規模ほ場整備の実現に向けての支援について、また、整備の遅れから、慢性的な渋滞の原因となっております主要県道の緊急整備や降雨のたびに沿川住民の不安となる河川整備の早期完了に向けての支援や、日本遺産を活用した観光振興に対する支援など、6項目を重点的に説明させていただき、県の御理解と事業の推進について、お願いしたところでございます。
今後におきましても、国や県の動向を注視しつつ、本市の地方創生を実現するため、あらゆる機会を捉え、県や国に要望をしてまいりたいと考えております。
8月25日には、平成30年度の予算編成方針の示達を行いました。
来年度の予算編成につきましては、第2次東近江市総合計画を基本とし、東近江市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる4つの基本目標はもとより、将来にわたり持続可能なまちづくりを見据えた布石となる施策について、重点的に推進していくことといたしました。
また、合併支援措置の段階的な削減がすでに始まっており、厳しい財政状況への対応が迫られることになりますことから、今年度から事務事業の見直しを各部で行ったうえで財政改革推進会議において見直し内容を決定し、平成30年度予算に反映させる予定をいたしております。
「歳入に見合う歳出」の原点に立ち、取捨選択を徹底し、優先度の高い事業から予算化を行うなど創意工夫を凝らしながら、市民の皆様、議員の皆様の御理解と御協力を得て、限られた期間の中での地方創生を強力に推進するとともに、喫緊の課題であります人口減少社会への対応に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
さて、本日、御提案申し上げます案件は、決算10件、予算3件、条例1件、その他案件3件、人事案件2件の合計19件でございます。
どうか慎重に御審議をいただき、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たりましての挨拶とさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。