平成30年6月市議会定例会市長開会挨拶【平成30年6月1日】
本日、平成30年6月 東近江市議会 定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には御多用の中、御出席をいただき、誠にありがとうございます。
ただ今は、西澤 善議員が、全国市議会議長会の永年表彰を受賞されました。
西澤議員におかれましては、これまでの永年にわたる議員活動に対しまして心から敬意を表しますとともに、今後とも市政発展のため御活躍をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、6月市議会定例会の開会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
議員の皆様には、日々東近江市の発展と市民の福祉増進のため、御活躍をいただいておりますことに厚くお礼を申し上げます。
6月を迎え、鈴鹿の山々をはじめ市内各所の里山や鎮守の杜では、若葉のみずみずしい新緑が映え、たいへん清々しい季節となってまいりました。
本市の春は、2つの大きな音楽イベントで幕を開けました。
まず、4月21日、22日両日にわたりまして、女性アイドルグループ ももいろクローバーZのコンサートが、「ももクロ春の一大事2018in東近江~笑顔のチカラ、つなげるオモイ~」と題して布引運動公園で開催されました。
このコンサートには、全国から2日間で3万2千人を超える人々が来場され、大いに本市を盛り上げていただきました。
このコンサートで市内の宿泊施設はすべて満室となり、34箇所に設けられた軒先パーキングも1,088台の利用がありました。また、2日間で延べ3,600人が近江鉄道を利用され、市内業者による物品販売では2,100万円余りの売り上げがあったほか、スタッフ用弁当が7,000食、ステージなどの会場設営に市内業者が関わるなど多くの経済効果をもたらしました。
当日のステージ上では、市内の小学生が合唱やバックダンサーとして延べ420人が出演し、コンサートを盛り上げてくれました。
さらに、事前告知も含めテレビや新聞社など数多くのマスコミにも取り上げられ、本市にもたらしたPR効果だけで3億2千万円と試算されているところでございます。
今回のコンサートは、周辺自治会の皆様の御理解と商工会議所、商工会、観光協会等をはじめとするさまざまな方にサポートしていただき、成功裏に終えることができました。何よりも、大きな事故やトラブルもなく終えることができましたのは、関係者皆様の御尽力のお陰と感謝を申し上げる次第でございます。また、東近江市規模の自治体におきましても大規模イベントが実施できるという実績を残すことができたことに大きな意味があるものと捉え、今回の経験を一過性のものとするのではなく、ノウハウをしっかりと蓄積するとともに、より一層本市の魅力発信と知名度向上につなげてまいりたいと考えております。
2つ目は、今年10周年を迎えた びわこジャズ東近江2018であります。4月29日、30日の2日間にわたって近江鉄道八日市駅から市役所周辺にかけて、約40箇所の特設ステージで素晴らしい音楽が奏でられました。
両日ともに、抜けるような青空に街路樹の新緑が映え、プレイヤーはもちろんのこと、来場いただいた多くの皆さんの顔にも笑顔があふれ、まさに人と街がジャズミュージックにより融合された2日間でありました。
10年という長きにわたり、歴代実行委員長様をはじめ、地元企業や多くのボランティアスタッフの皆様、地域のかたがたの御尽力によりまして、本市にとってなくてはならないイベントとして定着しております。本市まちづくりに多大な御貢献をいただいておりますことに対しまして、心から敬意を表し感謝を申し上げますとともに、今後も末永く引き継がれるイベントとなりますことを願っているところでございます。
本市といたしましても、音楽の似合う街として、若い人たちが集う魅力ある街となるよう中心市街地活性化をはじめ東近江市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、地域の活性化や市民生活の満足度を高めることができるよう積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
4月18日には、農家の安定した収入の確保と市民への地場農産物の安定供給を図るため、県内で初となる地域商社「株式会社 東近江あぐりステーション」を設立いたしました。
この会社は、本市と市内4JAの出資によるもので、八日市公設地方卸売市場に事務所を開設したところでございます。
本市としては、農家の皆さんや市内4JAと連携を図り、農産物の卸売販売を中心に展開し、新鮮で美味しい地場農産物を安定的に市民に供給できる仕組みを整え、これまでの米、麦、大豆の土地利用型農業から高収益作物であります野菜などへの転換を促進し、儲かる農業の実現を目指していきたいと考えております。
次に、4月25日には、スウェーデン国王カール16世グスタフ陛下をお迎えしての内閣総理大臣主催晩餐会が赤坂の迎賓館において開かれ、私も招かれ出席してまいりました。
今年は、日本とスウェーデンの外交関係樹立150年を迎える年となり、記念行事出席のためグスタフ国王が来日されていたもので、本市は、旧湖東町時代の平成6年にスウェーデンのレトビック市と姉妹都市協定を締結しており、今回その御縁により招待をいただいたものでございます。
国王や総理と言葉を交わし、ノーベル賞受賞者や経済、文化、学術の各分野で活躍されるかたがたとともに出席できたことは誠に光栄であり、今後も、両国のさまざまな交流が進展していくよう努めてまいりたいと考えております。
5月6日には、来年度採用予定の方を対象とした職員採用説明会を開催いたしました。今回が初めての試みでありましたが、地方公務員を目指す94人の若い方たちが参加してくれました。
私から、本市が有する全国に誇れる素晴らしい歴史や文化とともに、現在、取り組んでいる政策や本市が求めている公務員像について思いを語ってまいりました。
今年度末には多くの職員が定年を迎える年とも重なり、新たに地方自治を担っていただく優れた人材を確保し、本市の将来都市像であります「うるおいと にぎわいのまち 東近江市」の実現を目指し、職員一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
さて、本日、提案申し上げます議案は、報告2件、専決案件3件、予算案件1件、条例案件6件、その他案件5件の合計17件でございます。
どうか慎重に御審議をいただきまして、適切な御決定を賜りますようお願いを申し上げまして、開会に当たりましての、挨拶とさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。