伝統工芸がコラボレーション 郷土愛がつまった通学用リュックが誕生
[2019年1月22日]
ID:10024
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今春、東近江市に新たな小学生の通学用リュック、「帆布リュック」が誕生しました。これは、能登川地区の帆布鞄メーカー「帆布鞄イヌイット」の辻欣志さんと平田地区の伝統工芸「手織真田紐」を受け継ぐ西村操さんが、「通学用リュックを通して、子どもたちに地場産業の存在や素晴らしさを知ってもらい、郷土愛を育んでほしい」と願い、製品化されたものです。
東近江市の能登川地区をはじめとする周辺の地域は、鈴鹿山系からあふれ出る湧水が豊富で、古くは室町時代から麻織物の産地でした。その伝統は現在にも受け継がれ、素晴らしい技術力を持つ織物に関する企業が多く立地しています。また、全国唯一の手織真田紐職人である西村さんが手がける製品は、宮内庁関係などの箱紐にも使われる逸品です。
この帆布リュックは、帆布ならではの温かみと丈夫さがあり、背負いやすさや文房具などを入れやすいような工夫が施されています。また、防犯ブザーストラップには、手織真田紐が使われており、ワンポイントアクセントとなっています。
2つの製品をコーディネートした滋賀報知新聞社ふるさと事業部の冨田隆史さんは、「伝統工芸が連携し、新たな価値を生み出すことで、多くの人にその素晴らしさを伝えたいと思い、今回の商品を企画しました。東近江市には、素晴らしい伝統がたくさんあるので、今後も、東近江市のよさを届けられるようにコーディネートしていきたい」と今後の取組への意欲を語りました。