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令和4年3月定例会

[2022年2月28日]

ID:14270

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令和4年3月市議会定例会市長開会挨拶【令和4年2月25日】

 令和4年3月市議会定例会開会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。

 本日、令和4年3月東近江市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多用の中、御出席を賜り誠にありがとうございます。議員の皆様には、東近江市の発展と市民の福祉増進のため、日々、御活躍をいただいておりますことに厚くお礼を申し上げます。

 今年の冬は、昨年末からたいへん雪の多い冬となっております。幸いにして、本市におきましては雪害が発生するような状況には至っておりませんが、穏やかな春の訪れが待ち遠しく思うところであります。

 新型コロナウイルス感染症につきましては、昨年9月の緊急事態宣言解除後は落ち着きを見せておりましたが、1月に入ってからはオミクロン株による爆発的な感染拡大が続いております。本市におきましても幼児施設や小学校、介護施設でのクラスターが発生するなど、1日の感染者数が100人を超える日も出ております。2月後半になりましたが、新規感染者の発生は高止まりをしており、今後も予断を許さない状況にあります。市民の皆様には、引き続き基本的な感染症対策を行っていただきますとともに、重症化予防に効果があると言われております3回目のワクチン接種を受けていただきますことをお願いするものでございます。

 それでは、令和4年3月東近江市議会定例会に提出いたしました各議案を御審議いただくに当たりまして、市政に臨む一端を申し述べたいと存じます。

 私が東近江市長に就任させていただいてから間もなく10年を迎えることとなります。長いときの流れでありますが、私にとりましては、あっという間に過ぎたような感じを持っております。この間、1市6町の合併によるスケールメリットを最大限いかし、どこのまちにも負けることのない素晴らしい市に発展させたいと願い、鈴鹿の山々から琵琶湖まで広大な市域で多様性のある自然と千年を超える歴史、文化、伝統が蓄積されてきた特徴をいかしたまちづくりを進めるとともに、強く豊かな東近江市を実現するため中心市街地の整備や積極的な企業誘致、地域医療の機能強化など、多方面にわたり10年、20年先を見据えた施策を進めてきたところであります。

 ますます複雑多様化する社会情勢の中で、今後ともぶれることなく市民の皆さんとともにクオリティの高い自治体の発展を目指し、引き続き愚直に市政運営に当たってまいる所存でございます。

 令和4年度は、第2次総合計画後期基本計画の初年度でありまして、これまで取り組んできました前期基本計画の成果と課題を十分検証した上で、過去の固定観念にとらわれることなく、効果的かつ独自性の高い施策の立案を行うことといたしました。

 市域全体を見渡し、市民の声に耳を傾け、将来に禍根を残すことのないよう地域経済の活性化や都市基盤整備、農業をはじめとする産業の育成、商工業の振興、子育て環境・福祉・教育の充実などを図るとともに、こうした取組により地域資源を磨き上げることで、市民の皆様が東近江市に愛着と誇りを持って、安全で質の高い暮らしを享受できるよう取り組んでまいりたいと考えております。

 最優先課題である、新型コロナウイルス感染症対策につきましては、これまでの経験を踏まえ、必要なところへ必要な時期に支援ができるよう、国などの財源を有効に活用しながら感染症の拡大防止と社会経済活動の回復に全力を尽くして取り組んでまいります。

 令和4年度予算につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化している中、企業収益が回復基調といわれているものの、まだまだ不透明なところでありまして、安定した市税収入を見込むことは難しく、厳しい予算編成となりました。

 このような状況にありましても、これまで進めてまいりました地方創生の取組はもとより、多様性のある豊かな地域資源をいかした施策を継続発展させる取組は滞ることなく推し進める必要があるため、施策の推進と財政健全化の両立を図りながら、強く豊かな東近江市の創生に向け、令和4年度一般会計当初予算の総額は488億円といたしたところでございます。

 それでは、特に、重点的に取り組む施策について、第2期東近江市まち・ひと・しごと創生総合戦略の4つの柱に沿って基本的な考え方を申し述べます。

 1つ目の柱であります「活力ある東近江市の創生」につきましては、商工業、農林水産業において、企業立地の促進と雇用の確保、中心市街地のにぎわいの創出と商工業の活力の増進、農林水産業の生産振興と高付加価値化の促進を更に進め、地域経済の好循環を生み出す施策を推進いたします。

 まず、商工業の振興につきましては、新たな企業の進出や既存企業の規模拡大を支援し、地域産業の振興と雇用を図るとともに定住の促進に努めてまいります。

 本市の中心市街地であります近江鉄道八日市駅周辺の活力とにぎわいの創出に向け、官民連携で取り組んでおります駅前複合ビルにつきましては、観光交流施設として1階部分を取得するとともに、八日市商工会議所の事務所取得に対する支援を行います。併せて、八日市駅前広場に観光バスの乗降場や時間貸駐車場の整備を行います。また、企業版ふるさと納税を活用し、中心市街地で開業を目指す事業者がチャレンジできる環境整備や地域の空き店舗と起業者をつなぐ新たな取組を始めたいと考えております。

 一方、本市と連携してマンション建設が進められておりますJR能登川駅周辺につきましても、市有地の有効活用を検討しながら、本市の副次都市拠点としてにぎわいを創出し、更なる活性化を図るためしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

 商店街等の活性化では、市内事業所や店舗での消費を促し、市内でお金を循環させる地域経済の活性化を図るため、新たな地域商品券を発行いたします。

 これらの取組により本市の核となる中心市街地のにぎわい創出と商工業の活力増進に努めてまいります。

 本市の基幹産業であります農業の振興策につきましては、魅力があり稼げる強い農業の実現に向け、これまでのコメ中心の生産から収益性の高い野菜への転換・拡大に対する支援を行います。また、関係機関と連携した新規就農者への総合的なサポート体制の構築、経営の継承や発展への支援、集落営農組織の活性化等に取り組みます。

 農業基盤整備では、国営土地改良事業の採択に向けた調査・計画を進めるとともに、市内ほ場での先端技術の実証を行い、これからの地域農業継続に不可欠なスマート農業の普及拡大に努めてまいります。

 2つ目の柱であります「魅力ある東近江市の創生」につきましては、鈴鹿の山々から琵琶湖まで森里川湖のつながりの中で育まれた多様な東近江市の魅力を発信し、新たなひとの流れを創出するとともに、豊かな自然資源や奥深い歴史文化をいかした観光施策を推進してまいります。

 具体的には、本市の歴史や文化、産業に更に磨きをかけ、地域資源のブランド化に取り組みます。また、市内の医療機関が提供する高度な医療を求めて来日した患者やその家族の滞在時間を市内観光へと導き、地域経済の活性化を図る医療ツーリズムを推進するとともに、アフターコロナにおけるインバウンド需要の回復を見据えた受入体制を整備いたしたいと考えております。また、近江匠人認証制度やふるさと寄附制度を活用した本市の物産の積極的なPRを行います。

 令和4年は、聖徳太子の薨去から1400年の節目を迎えることから、聖徳太子にゆかりのある神社仏閣と連携を図り、近江の聖徳太子魅力発信事業を実施するほか、四季折々のイベントの開催支援や民間が行うイベントの誘致など本市への誘客に取り組みます。

 また、広大な市域のスケールメリットや多様性をいかし、本市の豊かな自然を体感し、自然環境の大切さについて考えるSEA TO SUMMIT2022を開催します。エコツーリズムの推進では、エコツアーガイドの育成やエコツアーの実施、新規事業者の参入を支援することで、森里川湖の歴史の中で育まれてきた原風景をいかし継承していく取組を行います。

 市内各地域にあります歴史文化資源にスポットを当て、民間を含む博物館ネットワークを構築することにより複層的に事業に取り組むとともに、拠点となります博物館から周辺の歴史文化資源へと市民の皆様や本市を訪れた皆さんをいざなう仕組みを構築したいと考えております。

 さらに、国土の7割を占める森林が長く放置され、環境・防災面でも今日大きな課題となっている中で、全国の森林を適正に管理してきた木地師の発祥地として、山の文化、森の文化を継承し、情報を発信する施設の整備に向けて、施設のコンセプトやその立地等を検討するとともに基本設計を行いたいと考えております。地球温暖化がもたらす地球レベルの危機に対峙し、CO2削減、カーボンゼロを目指すためにも、温室効果ガス吸収に大きく寄与する森林を資源として活性化していかなければならないきっかけにしてまいりたいと考えるところであります。

 次に、3つ目の柱であります「夢のある東近江市の創生」につきましては、晩婚化や未婚化が進行する中で、若い世代の結婚、妊娠、出産、子育て、こういった希望を叶えることがたいへん重要であるものと認識しております。本市の将来を支える人を増やし、まちの活力の維持、向上につながる施策を強力に推進してまいりたいと考えております。

 結婚に係る支援では、若者が結婚し、希望を持って地域に定着することを目指して婚活事業に取り組まれているまちづくり協議会等への支援をはじめ、民間事業者等が実施する出会いの場を創出するイベントへの支援も行います。

 妊娠から出産までの支援では、不妊治療や不育症治療に取り組む皆さんを支援するとともに、産後に心身の不調や育児不安を抱える母親の身体的回復と心理的な安定を促進するなど、母子と御家族が健やかな育児ができるよう支援を行います。

 子育て期においては、中学校3年生までの子どもに係る医療費の助成を行います。また、満1歳未満児を養育する家庭を対象に、専門の宅配員が声かけをしながらおむつ等を宅配することで、子育て世帯の安心につながる見守りと経済的な負担軽減を図るほか、地域子育て支援拠点において乳幼児をもつ保護者の不安解消や子育て情報を提供し、家庭での子育ての支援を行ってまいります。

 子育て・教育環境の充実につきましては、幼少期から身近な自然に触れ、楽しむことを通じて、地域への愛着心を育むことを目的に里山保育を順次、拡大してまいります。また、夏季休業期間を活用して、市内の小学生が地域の歴史文化や豊かな自然環境の中での体験を通じて郷土愛を育む森里川湖体験事業に新たに取り組みます。

 小中学校教育においては、子どもたちの学ぶ力を育み、学力向上を図るための取組を進めるとともに、国が進めるGIGAスクール構想を推進し、タブレット端末を活用した各種学習に対応できる環境の充実を図ってまいります。

 最後に、4つ目の柱であります「豊かな東近江市の創生」につきましては、地域を結ぶ道路等の都市基盤整備や公共交通の機能強化、安全で安心なまちづくりを推進するとともに、健康、福祉、医療の充実した市民生活を支える施策を継続して推進してまいります。

 道路整備では、市道をはじめとする道路等の整備や長寿命化、通学路の安全対策を着実に進め、安心して利用できる道路環境に向けて着実に事業を進めてまいります。

 去る2月1日には旧能登川町時代からの長年の懸案でありました都市計画道路中学校線(ちゅうがっこうせん)、いわゆる垣見隧道が開通いたしました。新しい隧道が開通し、緊急車両の通行をはじめ、車両の離合がスムーズになり安全性と利便性が飛躍的に向上したことはもちろん、鈴鹿の山々から琵琶湖まで本市の広大な市域をつなぐ幹線道路として、本市の発展に投資以上の効果があるものと確信をいたしております。令和4年度には、引き続き旧隧道とその周辺の道路整備を進めてまいります。

 また、本市の飛躍に向けた期待が大きい(仮称)黒丸スマートインターチェンジの早期開通に向けて、詳細な調査設計を進めていきます。

 公共交通の分野では、将来にわたり公共交通機関の維持確保を図るため、近江鉄道の運賃割引特別乗車券の発行による利用者増加策をはじめ、近江鉄道線の維持存続のために県や沿線市町と連携して、今後の運営に向けてさまざまな取組を進めてまいります。また、ちょこっとバスの利便性を高めるため、バス利用者がスマートフォンなどからバスの運行状況や遅延情報、路線などの情報をリアルタイムで簡単に知ることができるバスロケーションシステムを新たに導入することといたしております。

 健康・福祉・医療の分野につきましては、高齢者支援では、介護保険サービスの充実を図るため、新たに地域密着型サービス事業所の整備を行う事業者への支援、障害者支援では、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの提供を行います。がん患者等への支援といたしましては、ウイッグや補整下着の購入に対する助成や骨髄等の移植ドナー登録者への助成も行います。

 地域医療分野では、去る1月31日に東近江医療圏域内の各医療機関の体質強化を図るとともに、将来にわたって持続可能で強固な東近江地域の医療体制の構築に向け、「一般社団法人東近江メディカルケアネットワーク」を設立いたしました。この法人は、地域医療を支える医療機関だけではなく行政や医師会、更には医療や介護に携わる従事者を育成する大学にも賛同をいただき参画をしていただいたところであります。関係機関が連携して効率的で質の高い地域医療の提供を行うことで、地域に広がる形での総合病院を構築する体制の柱となるものと考えております。今後、県内で3例目となります地域医療連携推進法人の認可を受け、取組を進めていくことにより、市民の皆様が安心して医療を受ける環境が整うものと大いに期待をしているところでございます。

 新型コロナウイルス感染症対策といたしましては、公共施設等において3回目となります追加接種に続いて、3月からは5歳から11歳の市民を対象としたワクチン接種を実施いたします。また、幼児施設や小中学校における感染症対策に引き続き取り組んでまいります。

 以上、令和4年度の市政運営に当たり所信の一端と施策について述べさせていただきましたが、各施策の推進に当たりましては、これまで以上に関係部局が横にしっかりと連携し、より効果が発揮できるよう取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

 そのためには、職員一人一人の知識や経験をいかし、市役所の組織力を更に高めるとともに、市民の皆様の声に耳を傾けながら、職員の総力をあげて攻めの姿勢で市政運営に取り組んでまいりたいと考えております。

 本日、御提案申し上げます議案は、専決案件1件、予算案件12件、条例案件15件、その他案件1件、人事案件3件の合計32議案でございます。

 どうか慎重に御審議をいただきまして、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たっての挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

お問合せ

東近江市役所 企画部 秘書課
電話: 0748-24-5615  IP電話:050-5801-5615 ファクス: 0748-24-1457

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