●特集 子どもってかわいいね  親子がともに笑顔で暮らせるまちに 「こども支援センターひばり」では子どものことで相談できます  子どもをいとおしく思える。いつもそうだといいのですが、子育て中は、子どもが言うことをきかないなど、しんどいことも起こるものです。ついイライラしてきつい言葉で叱ったり、時には手が出てしまうこともあるかもしれません。「何で自分だけが」、「何で自分ひとりで」など、さまざまな思いがわいてきて、泣きたくなることもあるでしょう。  そんなとき、みなさんはどうしますか?「助けてもらう」、「相談する」など身近にそんな相手がいるといいですね。  昔に比べて育児に深刻なストレスを抱えている保護者が増えています。しかし周囲の人たちが、「親なら子育てができて当然」、「昔の親は…」などと言っても、事態は解決しません。  親の抱えるストレスの背景には次のようなものがあります。 (1)育児経験不足とあふれる情報   育児経験の少ない親は、子育ての不安から育児情報を求めます。現代はさまざまな育児書やインターネットを通して多くの情報を得ることができますが、これは便利な反面、情報と自分の子どもとの違いが親の焦りになってしまうことがあります。 (2)孤立した環境と不安定な生活   身近に頼れる人や話せる人がいないなど、孤立した環境は育児のストレスを高めます。また住居や収入などの生活条件が整っていないと、その不安や疲労が安定した育児をはばむ要因になります。 (3)親自身の心身の不調   誰でも体調がよくなかったり、病気を抱えることがありますが、子育て中にそのような状態になってしまうと、子育ての大変さは一層高まります。  子育て中の親のストレスを高める要因は、ほかにもありますが、社会で子どもを育てていくには、子育てを支える人がいることが重要です。家族の協力も大切ですが、それ以外にも子育てサークルや相談機関などを利用し、交流をすることで気持ちが楽になったり、参考になる話を聞けることもあります。  子どもを産んだだけで完全な親になるわけではありません。「育児」は「育自」といわれるように、子どもとともに成長し、徐々に親の役割が果たせるようになっていくのではないでしょうか。周りのサポートを受けながらの子育てや経済的なことも含め、安定した生活環境も必要です。  本市では子どもをとりまく家庭支援ネットワーク(下記)を組んで、子どものいる家庭をサポートしています。その社会的な支援機関の一つにこども支援センターひばりがあります。ここでは、子育て観の行き違いが「虐待」といわれないように子育て中の親を支えています。  「虐待」とは保護者の意図や思いに関わらず子どもの健全な成長を阻害する不適切な扱いをいいます。不適切なしつけの方法は、親子ともにストレスを高めてしまうばかりか、しつけと思い行動したことでも、子どもへの影響で「虐待」と判断されることもあります。  こども支援センターひばりでは、子育てする人が、安心と自信をもって子どもとともに成長できるように一緒に考えていきます。 ◇子どもをとりまく家庭支援ネットワーク  ・彦根子ども家庭相談センター  ・小中学校  ・保育所・幼稚園・児童館・学童保育所  ・東近江市社会福祉協議会  ・公民館・コミュニティセンター  ・児童養護施設などの施設  ・東近江市役所関係各課  ・東近江健康福祉事務所  ・民生委員児童委員・主任児童委員  ・発達支援センター  ・子育て支援センター  ・民間・ボランティア  こども支援センターひばりは、子どもに関するすべての相談窓口です。あなた自身やまわりの人が子育てに不安を感じた時は、まずご相談ください。子育てだけでなく生活に関する不安についてもご相談いただけます。  相談者の秘密は、固く守られます。お気軽にご相談ください。 ◆悩まないで…まずは相談しましょう 【保護者】子育て、家庭環境、障がい・病気 【子ども】いじめ、不登校、ひきこもり、家族 【地域・市民】子ども虐待、情報提供 ◇こども支援センターひばり(総合相談)  時=8:30〜17:15(土日・祝日・年末年始を除く)  電話=0748-24-5663 FAX=0748-23-7501 ◇子ども電話相談(電話相談)電話=0748-24-1111 ◇ぎゃくたいほっとライン  (子どもの虐待に関する相談・通告)  電話=0748-24-5687  夜間休日 電話=0748-24-1234(市役所代表番号) 写真:こども支援センターひばりの職員が紙芝居で相談の大切さを教える(五個荘北幼稚園) 写真2枚:子育て中の親が、子どもを見てもらいながら気軽に参加できるヨガ教室(子育てサークル「ほっと」、平田コミュニティセンターにて) 写真:相談の様子 写真:電話でも相談できます