まちのスケッチ ●4/28 先人のたどった道を歩む わがまち探訪フィールドワーク「千草(ちぐさ)街道を往(ゆ)く」  今回で7回目を数える永源寺地区まちづくり協議会主催の「千草街道を往く」が行われました。  甲津畑町の千草古道入口から三重県菰野町(こものちょう)の朝明(あさけ)キャンプ場までおよそ15qの道のりを、約110人が8時間程かけて歩きました。  千草街道は、古来より山越(やまごえ)商人の交易の道として知られ、雄大な自然やかつて甲津畑で採掘されていた鉱山の生活跡など歴史も感じられる道となっています。 写真=木々の中を進む参加者 写真=丸太の橋を渡る参加者 ●5/4 キラキラしてるね 雪氷を楽しむ  伊吹山でも見つかった赤雪(※1)という珍しい雪の観察や、水が雪や氷といった“固体”に変化する時の不思議を実験するイベントが5月3日(祝)〜6日(日)に西堀榮三郎記念探検の殿堂で開催されました。来館者は、小型冷蔵庫を用い、光を当てると赤や黄、緑などカラフルな色に輝くダイヤモンドダスト(細氷)に歓声をあげたり、過冷却水(※2)が、つららを逆さにしたような形に下から瞬時に固まる様子を熱心に観察したりしていました。 ※1 赤雪・・・雪の上に繁殖する赤い色素を持つ藻類が大発生し、雪が赤く見える現象。 ※2 過冷却水・・・マイナス2〜5℃でゆっくりと冷やされた凍っていない水。少しの衝撃で氷となる性質を持つ。 写真=過冷却水の実験を観察する参加者 ●5/4 勇壮に下ろされる3基の神輿(みこし) 伊庭(いば)の坂下(さかくだ)し祭  近江の奇祭の一つに数えられている「伊庭の坂下し祭」が、伊庭町にある繖山(きぬがさやま)で行われました。  古くからの歴史を持つこの祭は、3基の神輿(重量300〜400kg)を繖峰三(さんぽうさん)神社からふもとにある大鳥居までの約500m(標高差約170m)を若衆が引きずり下ろす勇壮な神事で、滋賀県の無形民俗文化財に指定されています。  この日は、正午にわらじ履き姿の若衆たちが山頂の同神社に集合。前日に引き上げておいた3基の神輿を「三ノ宮」「八王子」「二ノ宮」の順に岩場の断崖絶壁が続く坂道を豪快に引き下ろし、ふもとの大鳥居まで約4時間かけて運びました。  坂道の途中には、高さ2〜3mもの大岩が露呈する「台懸(だいかけ)」や「二本松(にほんまつ)」などと呼ばれるいくつかの難所があり、若衆の腕の見せ所となっています。その中でも最大の難所「二本松」は、約6mの岩肌が露出した急な崖です。その難所を若衆たちが「ヨイトコセーノ」という大きな掛け声をかけ、押しつ引きつつ豪快に神輿をすべり下ろし、無事難所を越えると、詰めかけた多くの見物客からは大きな声援と歓声がわきあがり、大きな拍手が送られていました。 写真=「二本松」から下ろされる神輿 写真=「大鳥居」に到着した神輿と迎える大勢の見物客 写真=「台懸」から下ろされる神輿 広報ひがしおうみ 6月号  平成24年6月1日発行(通巻89号) 編集・発行:東近江市企画部広報秘書課 〒527-8527 滋賀県東近江市八日市緑町10番5号 代 表 電話=0748-24-1234/0749-46-2100/IP=0505-801-1234 広報秘書課 電話=0748-24-5611/0505-801-5611 FAX0748-24-5568 ホームページ http://www.city.higashiomi.shiga.jp