◎お買い物でひと工夫―   みんなでエコな社会に変えていきましょう! 東近江市では、10月を3R※推進月間に合わせて「グリーン購入キャンペーン月間」と位置づけています。  環境にやさしいお買い物とは何か、考えてみませんか。 ◆※3Rとは? Reduce(リデュース):廃棄物などの発生抑制 Reuse(リユース):再利用 Recycle(リサイクル):再資源化 ■グリーン購入とは  「グリーン購入」とは、製品やサービスを購入するときに、@環境を考慮して、A必要性をよく考え、B環境に与える影響ができるだけ少ないものを、C環境保全に熱心な企業から優先して購入することをいいます。  国際的にもグリーン購入の普及がすすめられていますが、環境省の統計によると、「グリーン購入」という言葉に対して、内容を知っている、およそ知っているを含めても、左のグラフのとおり18%の認識にとどまっています。 ◆(グラフ)  グリーン購入ってなんだっけ?  内容を人に説明することができる     3.4%  内容をおおよそ知っている        14.6%  内容はよくわからないが聞いたことはある 31.7%  このアンケートで初めて見る       50.3% 出典元:環境省グリーンマーケット+研究会 消費者アンケート(2012年1月) ■なぜグリーン購入が必要?  現在の経済社会システムと、そこから生み出される製品やサービスは、便利な生活を私たちにもたらしました。しかし同時に、地球温暖化や大量に発生する廃棄物など、深刻な環境問題をもたらしました。私たちは、使い捨て型の社会や製品のあり方を見直し、持続可能な循環型社会を構築していかなければなりません。  私たち購入者は環境に与える負荷ができるだけ小さい製品を優先的に購入(グリーン購入)する必要があります。 ■グリーン購入のポイント   製品やサービスを購入する際には、次のことを心がけてみましょう。 @マイバックの持参  商品を購入した際にもらうレジ袋は、繰り返し使わない限り、すぐにゴミになってしまいます。常にマイバックを持参してレジ袋をもらわないようにしましょう。 A包装が無いもの、少ないものを  家庭ごみの約6割が容器包装ごみです。ごみは焼却による地球温暖化の加速や有害物質の排出、埋立地の不足などの問題を引き起こす要因となります。過剰な包装はことわるようにしましょう。 B近くて新鮮!地場産品   遠く離れた場所から運ばれる農産物は、輸送の分だけエネルギーを多く使用し、地球温暖化にも影響します。地元で採れた野菜や魚なら、輸送のエネルギーも少なく、すぐに店頭に並ぶので新鮮です。 写真=八日市やさい村の地場産品  八日市やさい村、あいとうマーガレットステーション、湖東味咲館などでも新鮮な東近江市産の野菜を購入することができます。  C旬の食材で旬の味を楽しむ  旬の食材なら、栽培のために暖房などを使用することがなく、季節と異なるハウス栽培と比べて、必要なエネルギーも約10分の1に抑えることができます。環境に負荷のかかる農薬や肥料の使用も少なく、おいしくて栄養も豊富です。 D省エネ家電で家計もエコ  家電製品の購入なら、迷わず省エネタイプがお勧めです。購入時は高くても、電気代を考えるとお得です。 ◆白熱電球とLED電球の比較               白熱電球       LED電球 消費電力          54W          6.4W 寿命            1,000時間       40,000時間 40,000時間利用時の電気代  47,520円        5,632円 写真=市役所でも導入されたLED電球 Eおすすめ!再生素材商品  再生紙や再生プラスチック素材を使った商品が増えています。価格も手ごろで、品質もそん色ありません。再生素材を使った商品の積極的な購入が、資源の有効活用につながります。 F繰り返し使える商品を選ぶ    充電式電池など、繰り返し使うことができる商品を選ぶことが、お財布にもやさしく、ゴミも減らすことができます。また、詰め替え式の洗剤やシャンプーを選ぶことで、容器を繰り返し使うことができます。  さらにエコフリーマーケットなどでほかの人が必要でなくなったものを買うことも、商品を繰り返し使うことにつながります。 写真=昨年の五個荘エコフリーマーケット の様子(今年は10月27日(土)に開催) G本当に必要な商品を  一つの商品を作るのにもエネルギーが消費されています。必要でないものを買うのは控えましょう。 H「環境ラベル」を参考にして、商品を選びましょう。  エコ商品には様々な環境ラベルがついています。以下の環境ラベルを参考に、環境に配慮した商品を選ぶようにしましょう。 グリーンマーク  古紙を原料とした商品 写真=グリーンマーク 間伐材マーク  間伐材を用いた商品 写真=間伐材マーク 低排出ガス車認定マーク  低排出ガス車につけられます 写真=低排出車認定マーク 牛乳パック再利用マーク 使用済み牛乳パックを原料とした商品 写真=牛乳パック再利用マーク エコマーク ライフサイクル(生産から流通、消費まで)全体を考慮して環境に配慮した商品 写真=エコマーク 国際エネルギースターマーク オフィス機器について、待機時の消費電力に関する基準を満たす商品 写真=国際エネルギースターマーク ■市役所での取り組み    平成23年度に市役所内のグリーン購入判断基準を定めました。その結果、グリーン購入調達率は55・6%に増加し、目標調達率90%をめざして取り組んでいます。最近では、県内の自治体で初めての取り組みとなる、地元湖東地域の間伐材を原料にしたコピー用紙を導入し、グリーン購入を実践しています。  また、滋賀グリーン購入ネットワーク(GPN)にも加入し、その一員としてキャンペーンの実施やセミナーの開催など、グリーン購入を広げるための活動を行っています。 写真=市役所で導入したコピー用紙 写真=滋賀GPNキャラクター「エコぺん」 ◆(グラフ)  グリーン購入調達率  H21年度 H22年度 H23年度  50.8%  50.6%  55.6% ■グリーン購入の啓発運動  東近江市では、市内の企業や各種団体などからなる「東近江市さわやか環境づくり協議会」が中心となって啓発活動を行っています。小学生を対象にしたエコショッピング体験や、大人向けのグリーン購入学習会、マイバック持参啓発などを行っています。 ◆エコショッピングを体験したよ  小学5・6年生を対象とした環境学習事業の夏休み子どもエコクラブ(さわやか環境づくり協議会主催)の一環として、8月に市内小売店でエコショッピング体験を行いました。  参加した柴田 聖さんは、「お店で滋賀県産の食べ物を探したり、包装が少ない野菜の売り方はどれかを考えたりしました。ちょっと難しいこともあったけど、楽しかったです。お母さんと一緒に買い物に行ったときは、『滋賀県産の野菜を買ったほうがいいんだよ』って言ったりしています。」と話してくれました。 写真=小学5年生 柴田 聖さん(蒲生堂町) 写真=エコショッピング体験の様子 ■買うならエコキャンペーン  県内における「グリーン購入」の推進活動として「買うならエコ!」という取り組みを進めています。買わずにすませるエコも含め、買うならエコ。商品やサービスを買い求めるときに、できるだけ環境にやさしいものを選ぶこと、つまり「グリーン購入」を心がけることは、誰にでも始めることのできる身近な環境保全活動です。  みんなが「グリーン購入」に積極的になり、いわゆる「エコ商品」がよく売れるようになれば、企業はさらに機能アップした「エコ商品」の開発に力を注ぐようになります。私たちがどのような商品を選択するかによって、売り手や作り手の企業を変えることができ、社会全体を変えることにつながるのです。みなさんも、身近な「エコ」として、グリーン購入をはじめませんか。 ◆グリーン購入のはてな Q:グリーン購入はコストアップにつながらないの? A:以前は、「環境配慮型製品は価格が高い」ということが一般的でしたが、グリーン購入法が施行されたことや大手企業を中心とした組織的なグリーン購入が普及したことなどもあり、環境配慮型商品の市場は拡大し、価格は以前に比べてかなり低下しています。 問=生活環境課 電話=0748−24−5633 IP=0505−801−5633 ◎節電の絆  市民・企業・行政 みんなで取り組んだ 緑のカーテンプロジェクト この夏、東近江市は京セラ株ェ日市工場・蒲生工場の協力を得て、地球温暖化防止と節電対策のひとつとして「ゴーヤによる緑のカーテン」の取り組みを行いました。  市民モニター98人、自治会7団体、まちづくり協議会4団体、事業所9か所、公共施設33か所が一丸となって厳しい電力供給に立ち向かいましたが、緑のカーテンの効果はどうだったのでしょうか。 写真=ゴーヤDEクッキングの様子 写真=京セラ鰍ノよる、市民モニターへのゴーヤの配布時の様子 ■赤外線サーモグラフィーカメラを使って、遮光効果を撮影 撮影場所:市民モニターの伊部さん宅のゴーヤカーテン 撮影日時:8月10日(金)10:30 写真=伊部さんのお宅の緑のカーテンの様子 写真=伊部さんのお宅の緑のカーテンによる、遮光効果の様子 (サーモグラフィーカメラ)    京セラ鰍謔闥供 ◆見事なカーテン!伊部 悦子さん(沖野二丁目)にインタビュー  立派にできたカーテンのおかげで、部屋の温度が下がりました。朝や夕方は窓を開けていると涼しい風が入ってくるので気持ちよかったです。日中でもエアコンをつけずに過ごす日もありました。去年窓にかけていたすだれよりも涼しく、なにより一面の緑色が気持ちよかったです。  できたゴーヤは小ぶりでしたがたくさん実り、ゴーヤに牛乳、はちみつ、バナナを加えて冷たいゴーヤジュースをつくりました。栄養も摂れ、夏にぴったりの飲み物となりました。  赤外線サーモグラフィーカメラにより撮影した写真です。温度の高い部分は赤色を示し、青色は低い部分です。  ゴーヤで覆われた部分をみると、青色がみられ、温度は25〜26℃前後と低くなっています。まさに『ゴーヤカーテン』による遮光効果が顕著に表れました。  試算では、4uの緑のカーテンを仮定すると、夏の3か月間、家庭用エアコンを毎日30分から45分程度稼動させた分と同じ効果を得ることができます。またそのことによって、二酸化炭素削減量は約65kg、杉の木4.5本を植えたのと同じ効果となります。 (参考:横浜市環境科学研究所の試算) ■記号の説明・・・問=問い合わせ IP=IP電話