■記号は、問=問い合わせ 特集 平成25年度予算 政策予算21.4億円を追加 小椋市政の政策方針を盛り込む ・当初予算に政策予算が加わる  3月市議会において、平成25年度一般会計の当初予算418億3000万円が議決されました。この当初予算は、2月に市長選挙が行われたため、市政の運営上、必要最低限の経費を計上したものです。     一方、6月市議会では、21億4000万円の補正予算が議決されました。この補正予算は小椋市政の施策を推進する事業を中心に編成しています。  これにより、補正後の一般会計予算額は439億7000万円となり、特別会計、企業会計を含めた合計予算額は748億7820万7千円となりました。      また、平成24年度に国が「日本経済再生に向けた緊急経済対策」を打ち出したことから、本市も平成25年度以降に予定していた事業(30億3554万円)を前年度に前倒し予算計上しました。そのため一般会計の実質的な予算規模は470億554万円となります。 ・総務費増加、市債発行額は減少   歳出は、本庁舎増築工事の実施などにより、総務費が前年比45・4%増加しています。教育費は小、中学校の整備を前年度に前倒して予算化したため、前年比23・8%減少しています。  歳入は、景気のゆるやかな回復を受けて、市税の前年度比2.1%増加を見込んでいます。また、市債が前年度比30・8%減少しているのは、起債の対象となる事業を前年度に前倒したためです。  今後とも、小椋市政の政策方針に基づき、各施策にスピード感をもって取り組み、また将来の財政負担に充分注視した財政運営をすすめますので、市民のみなさんのご理解とご協力をお願いします。 問=財政課 電話=0748−24−5602 IP=0505−801−5602 ※比率は前年度一般会計当初予算比です。△はマイナスを表します。 一般会計予算歳入     439億7,000万円   △1.3% 市税           161億90万円      2.1% 繰越金、諸収入など※1  18億4,782万1千円   6.1% 使用料、手数料など※2  10億6,885万3千円   3.1% 繰入金※3        2億1,903万1千円  △81.5% 地方交付税※4      109億5,000万円    10.1% 国庫支出金※5      52億4,182万8千円   13.4% 市債  42億6,410万円  △30.8% 県支出金※6   27億6,546万7千円  7.8% 地方消費税交付金など※7 15億1,200万円  △0.5% ※1繰越金、諸収入など:前年度予算から繰り越されるお金や寄付金など ※2使用料、手数料など:特定のサービスを受けた人が負担するお金。施設利用料など ※3繰入金:貯金を取り崩したお金 ※4地方交付税:国税の中から市へ交付されるお金 ※5国庫支出金:特定の事業に対して、国から支出されるお金 ※6県支出金:特定の事業に対して、県から支出されるお金 ※7地方消費税交付金など:国が徴収した税金を一定割合で配分されるお金 一般会計予算歳出     439億7,000万円   △1.3% 民生費 138億9,363万1千円 1.3% 総務費          59億722万3千円 45.4% 教育費 57億8,279万7千円 △23.8% 公債費          57億6,803万2千円  △0.5% 衛生費          44億5,444万9千円  △18.5% 土木費          33億4,612万円  6% 農林水産業費       18億8,200万円  △7.3% 消防費          15億8,862万5千円  0.2% 商工費          7億2,312万9千円  15.5% そのほか(議会費など) 6億2,399万4千円  20% ◆市の会計の構成  市の会計は、一般会計と8つの特別会計、2つの企業会計で構成されています。  一般会計は、まちづくりや福祉、教育など、全般的な市の事業を行うための会計です。  特別会計は、保険料など特定の収入で事業を行う会計です。事業の収支を明確にするために一般会計と区分しています。  企業会計は事業収入により経営する会計で、独立採算を基本にしています。 会計別予算額(6月補正後)  会   計          6月補正後の予算額  前年度当初予算比 一般会計          439億7,000万円      △1.3% 特別会計 国民健康保険(事業勘定)111億8,000万円       0.8%  国民健康保険(施設勘定)18億1,900万円          726.8%  後期高齢者医療  9億1,100万円          △2.9%  介護保険      73億2,470万円     3.7%  簡易水道事業      2億3,000万円 10.9%  下水道事業      33億1,500万円 3.0%  農業集落排水事業    13億700万円 0.9%  公設地方卸売市場  5,080万円 17.1%  小   計 261億3,750万円 8.6% 企業会計 水道事業 25億7,110万8千円       2.7%  病院事業 21億9,959万9千円      △27.1%  小   計 47億7,070万7千円 △13.6% 合計          748億7,820万7千円 1.0% ◆一般会計予算を市民1人当たりにすると 37万7,490円 ※1人当たりの金額は一般会計予算額を平成25年7月1日現在の人口(11万6,480人)で割ったものです。四捨五入して算出しており、合計と一致しない場合があります。 民生費 11万9,279円 児童、高齢者、障がい者福祉の充実に 総務費 5万714円   市民活動や防犯、交通対策に 教育費 4万9,646円  学校、社会教育や施設整備に 公債費 4万9,520円  借入金の返済に 衛生費 3万8,242円  健診やごみ処理に 土木費 2万8,727円  道路や河川、公園の整備に 農林水産業費 1万6,157円 農業、林業、水産業の振興に 消防費 1万3,639円  消防や救急活動に 商工費 6,208円   商工業や観光の振興に そのほか5,357円   議会費や労働費など □5つの基本政策に基づく本年度の主要事業  本年度の予算は、小椋市政の軸となる「5つの基本政策」に沿って編成しました。短期的な課題は素早く対応し、長期的な課題はまず一歩を踏み出す予算です。  ※表記の金額は6月補正後の予算額です。 ●均衡ある発展をめざした地域の活性化と基盤整備 支所の整備  1億4,540万円  利便性の向上と協働のまちづくり推進のため、能登川支所に能登川コミュニティセンター機能を集約した一体化施設の設計を行います。  また、耐震強度が低い旧五個荘支所は解体し、駐車場として活用します。 菜の花友好の絆事業補助金 50万円  今月開催される全国菜の花学会・楽会in東近江やコトナリエに、福島県と宮城県の子どもたちを招待し、引き続き東北の復興を支援します。 写真=3月に市内で咲いた菜の花 写真=東北復興を願う折り鶴のオブジェ(昨年のコトナリエの様子) 新駅設置検討調査委託料 500万円  新幹線新駅の整備に関する請願書が議会で採択されたことを受け、その調査、検討を行います。 体育施設の整備 2億1,400万円  湖東スタジアムのスコアボードや、布引運動公園体育館サブアリーナの屋根、外壁などを改修します。 中山間地域の活性化 984万9千円  奥永源寺地域において、定住希望者に情報を提供できるよう、空き家の状況を把握します。また、都市部に住む人を地域おこし協力隊として受け入れる準備をします。 蒲生スマートインターチェンジの整備 8,092万6千円  平成25年度の開通に向けて、蒲生スマートインターチェンジの整備をすすめます。 新規開業者や小規模事業者を支援 300万円  新規開業者の借り入れ資金の利子に対して補助します。また、小規模事業者向けの国の融資制度(マル経融資)の利子に対しても補助します。 近江鉄道八日市浜野踏切の改良工事 1億6,200万円  子どもたちの通学時の安全を確保するため、3か年かけて道路を拡幅し、歩道を新設します。 写真=現在の八日市浜野踏切 ●地域医療の充実 能登川病院の改修工事  1億5,700万円  療養環境を改善するため、病室などを改修します。また、検診室や検査待合室を新設します。 蒲生医療センターの改築工事 3億1,595万3千円  在宅医療、地域医療の充実のため、蒲生医療センターを2か年かけて改築します。また、長峰診療所を新築、移転します。 写真=蒲生医療センター改築後のイメージ図 ●安心、安全なまちづくり 防災かまどベンチづくりを支援 360万円  自治会などで協力しながら防災かまどベンチをつくることで、世代を超えた地域の結びつきを強め、減災につなげます。 災害に強い拠点づくり 15億1,652万3千円  災害時の拠点となる防災センター機能を備えた本庁舎増築棟を整備します。また、次年度に、本庁舎の耐震補強、改修工事を行います。 写真=防災センター機能を備えた増築棟のイメージ図 ●教育・子育て支援の充実 学童保育所の整備 8,338万2千円  仕事などで保護者が昼間見守ることができない児童に対し、家庭に代わる生活の場を整備します。本年度は蒲生西学童保育所を新築し、湖東第一・第二学童保育所は移転、改修します。 電子黒板、デジタル教科書の導入 6,400万円  電子黒板の導入により、デジタル教科書の豊富な映像資料など、動きや音声を利用した教材が活用できます。直感的なタッチ操作や画面への書き込みもでき、意見の発表や交流が盛んになります。本年度は、市立の全小中学校に1台から2台を整備します。 写真=電子黒板を使った授業の様子 ●農林水産業の保護育成 若い力未来事業 100万円  新規就農希望者相談、伝統食の商品化の取り組みなどを通して、農業の未来を見据えた担い手を育成します。 動物侵入防止フェンスの設置 2,745万6千円  農作物への獣害を防ぐため、動物侵入防止フェンスの設置を推進します。 写真=市内に設置された高さ約2mのフェンス