■記号は、問=問い合わせ IP=IP電話 特集 平成26年度予算 ―飛躍する東近江市へ―  本市は、平成17年の合併から10年を迎えます。  今後10年、20年後を見据え、市民の暮らしを守り、住みやすく魅力ある東近江市を築くことを目的に、次の予算でまちづくりを進めます。 ■攻めの姿勢でまちづくり  本年度の予算は、市域の経済活性化につながるもの、将来の東近江市の飛躍に向けた布石となるものを見据えて編成しました。   このことにより、一般会計の総額は、466億円で、前年度6月補正後と比べ6%増となり、合併後最大の予算となりました。 ■将来の負担軽減にも配慮  将来の社会基盤となる施設整備などの大型建設事業が集中する年度となりましたが、予算においては、将来世代への負担を軽減するため、国や県の支援を最大限に活用し、市債の発行を極力抑制するなど、収入と支出のバランスを図りました。  引き続き、小椋市政の3つの理念・5つの基本政策を基軸に、豊かで魅力あふれるまちづくりを推進し、未来に向かって飛躍する市の実現に向け取り組みます。 問=財政課 電話=0748−24−5602 IP=0505−801−5602 ■平成26年度当初予算 一般会計=466億円 特別会計=267億400万円 企業会計=48億6,301万円 総額=781億6,701万円 ■歳入=466億円 市税と地方消費税交付金の増収を見込みました。 ※( )内の%は、対前年度6月補正後比 市税=162億7,300万円(1.1%) 繰入金=24億2,508万円(1,007.2%) 繰越金・諸収入など=16億4,987万円(△10.7%) 負担金・使用料・手数料など=10億7,524万円(0.6%) 地方交付税=109億5,000万円(0%) 国庫支出金=58億4,688万円(11.5%) 市債=40億8,630万円(△4.2%) 県支出金=25億6,163万円(△7.4%) 地方消費税交付金など=17億3,200万円(14.6%) ◇用語解説 自主財源=市が自主的に確保できるお金 ●市税=市民のみなさんや企業などからの税金 ●繰入金=基金(貯金)を取り崩したお金 ●繰越金・諸収入など=前年度予算から繰り越されるお金や寄付金など ●負担金・使用料・手数料など=特定のサービスを受けた人が負担するお金。施設利用料など 依存財源=国や県から割り当てられるお金 ●地方交付税=国税の中から市へ交付されるお金 ●国庫支出金・県支出金=特定の事業に対して国や県から支出されるお金 ●市債=市の借金 ●地方消費税交付金など=国から一定の割合で配分されるお金など ■歳出=466億円 観光や農業振興で市外へ本市の魅力を積極的にPRします。また、市制10周年の記念事業を実施します。 ※( )内の%は、対前年度6月補正後比 民生費=144億8,870万円(4.3%) 教育費=67億1,804万円(16.2%) 総務費=59億9,595万円(1.5%) 公債費=58億6,880万円(1.7%) 土木費=43億4,762万円(29.9%) 衛生費=42億1,005万円(△5.5%) 農林水産業費=19億7,172万円(4.8%) 消防費=16億1,074万円(1.4%) 商工費=8億4,974万円(17.5%) そのほか=5億3,867万円(△13.7%) ◇用語解説 ●民生費=児童や高齢者、障がい者福祉の充実に ●教育費=学校や社会教育、施設整備に ●総務費=市民活動や防犯、交通対策に ●公債費=借入金の返済に ●土木費=道路や河川、公園の整備に ●衛生費=健診やごみ処理に ●農林水産業費=農業や林業、水産業の振興に ●消防費=消防や救急活動に ●商工費=商工業や観光の振興に ■会計別予算額=781億6,701万円 ◇一般会計=466億円 前年度6月補正後比6% ◇特別会計 国民健康保険(事業勘定)=109億6,700万円 前年度6月補正後比△1.9% 国民健康保険(施設勘定)=19億3,600万円 前年度6月補正後比6.4% 後期高齢者医療=9億9,200万円 前年度6月補正後比8.9% 介護保険=77億2,000万円 前年度6月補正後比5.4% 簡易水道事業=2億2,400万円 前年度6月補正後比△2.6% 下水道事業=34億2,900万円 前年度6月補正後比3.4% 農業集落排水事業=13億6,800万円 前年度6月補正後比4.7% 公設地方卸売市場=6,800万円 前年度6月補正後比33.9% 小計=267億400万円 前年度6月補正後比2.2% ◇企業会計 水道事業会計=27億125万円 前年度6月補正後比5.1% 病院事業会計=21億6,176万円 前年度6月補正後比△1.7% 小計=48億6,301万円 前年度6月補正後比1.9% ◇合計=781億6,701万円 前年度6月補正後比4.4% ◇用語解説 ●一般会計=まちづくりや福祉、教育など、市の全般的な事業を行う会計 ●特別会計=保険料など特定の収入で事業を行う会計 ●企業会計=事業収入により経営する会計。独立採算を基本としている ※前年度は、平成25年2月に市長選挙が執行されたため、「骨格予算(当初予算)」と政策的経費を織り込んだ「肉付予算(6月補正)」を合わせた額と比較しています。 ※市の予算は千円単位で表しますが、わかりやすくするために四捨五入し、万円単位にしています。このため、予算額と合致しない部分があります。 次から、まちづくりの鍵となる主な施策を紹介します! ■豊かで魅力あふれる東近江市へ 5つの基本政策で未来へダッシュ! 1.「均衡ある発展」をめざした地域の活性化と基盤整備の充実 ◇古墳時代前期の歴史を知る上で貴重な遺跡「雪野山古墳発掘25周年記念事業 150万円」  平成26年3月に国指定史跡となった雪野山古墳は、発掘調査から25周年を迎えます。これを記念して国の重要文化財に指定されている出土品の展示や講演会などの事業を実施します。 写真=出土品(三角縁波紋帯盤龍鏡) ◇市民が集う拠点を整備「能登川支所・能登川コミュニティセンター改修 11億1,053万円」  能登川支所の耐震化および生涯学習の拠点としてホール機能を備えた能登川コミュニティセンターの改修工事を行います。(平成27年3月完成予定) イラスト=完成イメージ図 ◇三重県側の玄関口で市の魅力をPR「(仮称)奥永源寺道の駅整備 2億6,025万円」  石榑トンネルの開通により交通量が増加している国道421号沿いの奥永源寺地域に道の駅を整備します。 (平成27年春オープン予定) ◇新たな担い手とともに活力ある地域づくり「地域おこし協力隊活動支援 849万円」  奥永源寺地域の地域力の維持・強化を図るため、地域の新たな担い手として「地域おこし協力隊」を設置します。協力隊員は、奥永源寺地域の見守り活動のほか、自らが企画した地域おこしの活動に取り組みます。 写真=政所町の茶畑 ◇「働きたい!」に寄り添うサポート「若者サポート就労支援 500万円」  学校などの中途退学者や一定期間無業の状態にある若者に対して、心理カウンセリングや職業意識の啓発などを通じて就労に向けたサポートを実施します。 ◇商工業の発展で地域を豊かに「商工振興対策 576万円」  中小製造業者の受注拡大を図るため、展示会・見本市などへの出展を支援します。  また、観光客へのおもてなしを強化するため、地元商店街や地域イベントなどの情報発信や地元観光物産案内を行う施設「道しるべ」の運営を支援します。 ◇サッカーを通じて地域の活性化「MIOびわこ滋賀連携推進 555万円」  サッカーチーム「MIOびわこ滋賀」のホームタウンとして、日本プロサッカーリーグJ3への参入を支援します。また、サッカー関連イベントを開催するほか、選手による小学校での特別教室などを進めます。 写真=布引グリーンスタジアムを疾走 2.地域医療・健康福祉の充実 ◇子どもの医療費助成の充実「福祉医療助成の拡大 9,900万円」  通院時の医療費助成を、これまでの小学3年生までから小学6年生までに拡大します。また、入院時についても小学4〜6年生までの所得制限をなくし、対象者を拡大します。(平成26年10月受診分から) ◇地域に根ざした医療の充実「蒲生医療センターの整備 8億3,179万円」  消化器系疾患を中心に、地域に根ざした診断・治療を進めるため、蒲生医療センターを改築します。 3.農林水産業の保護・育成 ◇市民に開放し身近な市場に「市場開放『おいでやす日曜市』の開催 113万円」  八日市公設地方卸売市場で「おいでやす日曜市」を開催し、市民との交流を通じて市場の活性化を図ります。 写真=昨年の「おいでやす日曜市」の様子 ◇市外に本市の特産品などをPR「農産加工品販路拡大事業補助 300万円」  都市部に出向き、農産物や特産品を販売すると共に市の魅力をPRします。また、農業の6次産業化に向けた取り組みを進めます。 4.教育・子育て支援の充実 ◇保育環境の充実「待機児童対策 8,336万円」  保育者の自宅などを活用した家庭的保育や小規模保育を実施するほか、民間保育所の保育士確保を支援します。 ◇情報機器を活用した学習指導の充実「学力向上対策の充実 5,050万円」  学力向上対策として、教職員の指導力向上のための研修の充実、電子黒板の計画的な導入、小学校国語・算数の学習番組を制作し、学習機会の拡充を図ります。 ◇子どもたちの健やかな学びの場を整備「教育施設などの整備 5億9,027万円」 ●国の大型補正予算を活用し、平成25年度3月補正予算で整備を進めています。(補正予算額:23億6,799万円)  小中学校や幼児施設、学童保育所の改修や整備を進めます。また、(仮称)湖東学校給食センターの新築工事に着手します。 5.安心・安全なまちづくり ◇地域の防災力を高める「自主防災組織の育成および防災かまどベンチづくり事業補助 1,625万円」  防災や救助活動に使用する資機材の購入やかまどベンチづくりを助成し、自主防災組織を支援します。 写真=かまどベンチを設置する自治会 ◇橋の安全を点検「橋梁(きょうりょう)点検の実施 568万円」  老朽化する橋梁(きょうりょう)が急速に増加することから、計画的な修繕を実施するため、10〜15mの橋梁83か所を点検します。(※15m以上は点検済)