フォトニュース ひがしおうみ東西南北 季節の話題をお知らせ! ●2/28 木地師の祖神、惟喬親王(これたかしんのう)をしのぶ  木地師の祖神として多くの伝説が残る惟喬親王をテーマにした講演会が永源寺コミュニティセンターで開催され、約150人が参加しました。  小椋谷と呼ばれる蛭谷町、君ヶ畑町周辺は、ろくろを回して木を削り、お盆やお椀などの円形の木地製品を作り出す「木地師」の発祥の地といわれ、その技術は文徳(もんとく)天皇(第55代天皇)の第一皇子であった惟喬親王がこの地で発明したといわれています。  講演会では、鹿児島県出身で自らのルーツも木地師であるという木地山真実さん(27歳)が、惟喬親王の生い立ちや悲劇、木地師の祖となるまでを語り芝居で臨場感豊かに演じました。また八日市郷土文化研究会の中島伸男会長(80歳)は、「県内外各地の親王伝説のほとんどが小椋谷とつながっており、この地での親王伝説の発信力が強力であることが伺えます」などと話されました。 写真=語り芝居を演じる木地山さん ●3/4 栗見出在家町が「しが生物多様性大賞」を受賞  栗見出在家町自治会が主体となり活動する「栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会」が、今年度の「しが生物多様性大賞」を受賞され、小椋正清市長へ報告されました。  この賞は、生物多様性に関する優れた活動を表彰しようと、県と滋賀経済同友会が平成25年度に設立した制度です。  同協議会は、琵琶湖とつながる農業排水路へ魚道を設けたり、農薬を控えることで、水田への在来魚の遡上を促す活動をされています。また、子どもたちを対象に水田や魚道で実施する生き物観察会などが、生物多様性や次世代の育成などに寄与していると評価されました。 写真=賞状、記念品を持つ栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会のみなさんと小椋市長 ●3/8 雅な十二単(じゅうにひとえ)に身を包む  日本の伝統的な衣裳「十二単」の着付けを見学できる催しが、書道の博物館「観峰館」(五個荘竜田町)で初めて開催されました。間近ではめったに見ることのできない貴重な機会とあって、約70人が訪れました。  午前の部では、11人の応募者から選ばれた小田苅町の看護師、稲岡梓さん(27歳)が、白塗りのお化粧とかつらを施し、小袖と長袴を着用した姿で登場。京都きもの学院京都本校の峰村有紀学院長が解説をしながら、同校の教授2人が慣れた手つきで1枚ずつ着せていきました。紅色の単に始まり、その上に桃、紫、青、白などさまざまな色の衣が手際よく着せられていき、25分ほどで雅な十二単姿が完成すると、来場した人たちは盛んにカメラやスマートフォンのシャッターを切っていました。 写真=十二単の着付けが終わり、壇上を歩く稲岡さん