■記号は、問=問い合わせ IP=IP電話 情報ピックアップ 第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画を策定しました          地域で支える超高齢社会  皆さんは今、心身ともに健やかに毎日を過ごされていますか。  人は誰もがいずれ「老い」を迎えます。年齢を重ねるとともに、身体が若いころのように動かなくなったり、感覚がおとろえたりして、ときには地域の人々や家族からの手助けが必要になることもあります。  今回策定した第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画では、超高齢社会において皆さんができる限り住み慣れた地域で暮らせるよう、行政だけでなく、地域や家庭、そして私たち一人ひとりが今するべきことや考えておくべきことについて議論し、策定しました。 ■高齢社会が急激に進む東近江市  本市の65歳以上の高齢者は、2015年4月現在2万7?360人で、総人口に占める割合は約24%です。この高齢化率は2040年には約34%に達すると推測されており、本市においても高齢化は急速に進みます。  このような中、長期的な視点に立って施設や制度を整えることが重要ですが、年齢を重ねてもできる限り健康に毎日を過ごしていくための仕組みづくりや、高齢者が安心して暮らせる地域づくりも不可欠です。 ■大切な介護保険制度を持続していくために  デイサービスの利用や特別養護老人ホームへの入所など介護サービスに必要な費用の90%は税金や保険料でまかなわれています。現在のまま人口減少や高齢化が進むと介護サービスの費用は膨らみ、保険を支える税金や保険料の負担はどんどん増えていきます。介護保険制度を将来にわたって維持していくためには、サービスを必要とする人に適正に提供されるようルールやチェックの仕組みを整えるとともに、介護予防や一人ひとりの健康寿命を延ばしていくための工夫をすることが大切です。 ■地域の「マンパワー」で高齢者を支えよう  では、高齢化が進む中、高齢者が住み慣れた地域で 安心して暮らしていくためには、何が必要になるのでしょうか。 @地域包括ケアシステム  地域では自治会や老人クラブ、ボランティアなどが行事や活動を通じて見守りをしたり、生活を助けます。介護が必要になったときは、家族以外に、医師、看護師、薬剤師、栄養士、ケアマネジャー、介護サービス事業者など多くの人が連携することで一体となってサービスが提供できます。 A仲間づくりと助け合いの意識  地域住民相互のつながりが希薄な地域では、ご近所で「おせっかい」を焼くことや、困ったことをお願いすることが難しいときがあります。  「困ったときは、お互い様」の精神で助け合い、見守ることができれば、一人暮らしの高齢者だけでなく、支えている家族にとっても安心して暮らすことができます。 ■将来に備えて、まずは考えてみましょう  「いつまでも健康でいきいき暮らしたい」ことは皆の願いです。元気に健康に暮らすためにはどうすればいいのか、そして介護が必要となったときはどこで、どのように暮らしたいのか、身近な人と話し合ってみませんか。 問=長寿福祉課 電話=0748−24−5678 IP=050−5801−5678 ◆「地域包括ケア」の仕組みとは  高齢者が住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けることができるよう、医療、介護、予防、住まいおよび生活支援が一体的に切れ間なく提供される仕組みです。本市では、下図のような地域包括ケアシステムの構築をめざしています。 本市がめざす地域包括ケアシステムの図について ・高齢者とその家族を取り囲むように、医療機関(病院)、かかりつけ医、商店・サーピス業者、在宅介護サービス(訪問介護、看護など)、施設・居住系サービス(介護老人福祉施設など)、ケアマネジャー、包括支援センター、NPOなど、民生委員、ボランティア、まちづくり協議会、老人クラブ、自治会、ご近所が連携を進めます。 インタビュー@ ケアマネジャー 前田岳史さん (「医療との連携」ワーキング委員)  介護サービスの利用計画の作成、調整のほか、身近な健康や介護の悩み相談も受けるなど、ケアマネジャーは介護を必要とする高齢者にとってなくてはならない存在です。中でも高齢者と医師、民生委員など、地域内でつながりを築く役割は大切です。1人では悩みや問題を解決できなくても、皆でできることを持ち寄れば、高齢者やその家族の生活を支えることができます。これからも高齢者が主役となって自分らしく暮らせるようサポートしていきたいです。 インタビューA 五個荘北町屋町土曜会の世話人 市田恭郎さん  自治会館隣の古民家「萬松園」で月1回、町内の65歳以上を対象にした土曜会を開催しています。これまでカラオケ大会や虫の音観賞会などを行いました。自由に参加してもらい、自分たちで準備から片付けまで行い、最後には自然と次のテーマの話になります。こうして自主的に行うことがいきいきと過ごすことにつながるほか、「最近元気がなさそう」といった地域の目配り、気配りの機会にもなります。いずれ萬松園が自然と人が集まる憩いの場になればと思っています。