東近江市成人式 盛大に挙行  東近江市では、本年度、男性619人、女性575人の計1,194人が20歳を迎えます。1月10日(日)には東近江市成人式を執り行い、八日市文化芸術会館で記念式典が、市内7地区で二十歳のつどいが行われました。晴れの日の衣装を身にまとい、夢と希望を胸に羽ばたく新成人の姿に迫ります。 写真@AB=記念式典の会場の八日市文化芸術会館前で、旧交を深める 写真=CD式が迫り、新成人がぞくぞく入場 写真=E祝辞に耳を傾ける 写真F=オープニングを飾った「びわこ学院大学 和太鼓部」の演奏 写真G=小椋正清市長が新成人にエールを贈る 写真H=ひとこと〜はたちの思い〜を発表 写真IJK=新成人の手で製作された20畳敷東近江大凧。伴じもんは「縁を結ぼう」。大空高く舞う凧に夢や希望を込めて 写真=LMNO地区別に行われた「二十歳のつどい」 写真P=お世話になった小中学校の先生へ、感謝の思いを伝える  ●はたちのきもち  成人式実行委員会では、「ひとこと〜はたちの思い〜」と題したメッセージを新成人に募りました。これまでの感謝の思い、大人となった責任感、将来の夢。色んな気持ちが詰まった104点のメッセージから、その一部を紹介します。 720グラムという小ささで生まれ、色んな人に助けられて、20歳の成人式を迎えることができたので、感謝し、大人になっていきたい。 森川 智名さん(寺町) 大人になるにつれ、人生の厳しさが見えてきました。覚悟を決め、くじけぬように歩んでいきます。 橋 歩さん(尻無町) 人の心を動かせるような人間になりたい。 塩 健一郎さん(聖和町) 今まで家族に支えられて過ごしてきた。これからは私が支えるよ!まってておじいちゃん、おばあちゃん! 西村 莉奈さん(中羽田町) 春が来た はばたけはたち 一丸に 堅名 諒さん(山上町) (阪神淡路大震災の年に生まれ、東日本大震災の年に中学を卒業した私たちが)今、この年を無事に迎えられていることに感謝。 西尾 美希さん(山上町) ●〜夢を実現する先輩からメッセージ〜  小中儀明さん(39歳)  本町商店街から路地を入ったところに、ジーンズの工房を2年前に構えた小中さん。国内外から取り寄せ、修理した1930〜1940年代のミシンが所狭しと並びます。ビンテージのジーンズの魅力にひかれたのは高校生の時。「形、色落ち、そのすべてに圧倒的な存在感を感じた。」と振り返ります。  「どうしたら、当時のジーンズを表現できるのか。」文献を読みあさり、手順を一つひとつ積み上げ、時代背景も調べ上げました。それはまるで「自分で参考書を一から作り上げる作業だった。」と話します。  製作には生地や糸も徹底的にこだわり、ミシンもその一つ。当時のものを使わないと、独特の風合いは出せないと言います。工程に妥協せず、五感を研ぎ澄まし生み出された『作品』を求め、小中さんのもとには全国から愛好家が集います。  「覚悟を決めたら、誤解を恐れず突き進んで欲しい。ただ、口に出したらやらないといけない。」目標に向かって進む新成人へ、少し厳しい言葉をかけます。限りある時間の中で、諦めるという決断をする日が来ても、自分の責任。だからこそ、「やるなら、今、行動を。」とエールを贈ります。  今年から海外向けの事業に力を入れる小中さん。「八日市が好き。家族、友人、近所のかたがたへ恩返しができるよう、東近江市から世界に発信できる人になる。そして街を活気づける。街のみんなから『もう十分』と言われるまで、ここでやり続ける。」そんな人情の厚さものぞかせます。 写真=ジーンズを縫う小中さん 片山恵美さん(32歳)  「自然の中で体を動かし、汗をかく気持ちよさにひかれました。」能登川地区の繖山に抱かれた農地で45品種もの野菜や穀物を栽培する片山さん。オレンジ色の白菜、緑や赤色の大根、桃みたいに甘いピーチかぶなど、ユニークな食材も育てています。「このかぶ、皮が手でむけるんですよ!」自分が食べてみたいと思ったものを、おいしいと感じたものを、多くの人に食べて欲しい。そんな素直な思いを形にしています。  片山さんの転機は5年前。両親の農作業を手伝う中で「面白い。」と感じ、転職しました。当初は一人で農業と加工品の製造に取り組みますが、体力的に厳しく悩みます。そんな中、「色んな考えを知りたい。」との思いで会社の社長など異業種の専門家との交流を深めました。新しい気づきの中から、相手が求める野菜は何かを考え、「私は本当においしい野菜しか作らない。」と心に決めました。  大切に育てた野菜は、これまで培ってきた幅広い人脈で、飲食店や直売所に直接販売しています。また、大豆の豆まきから始める味噌作り体験を催すなど、新しい経験や人間関係も築かれています。前へ、前へと進む片山さんは、新成人に「失敗を恐れないで欲しい。」と話します。「挑戦してダメでも、得るもの、感じることは必ずある。他人の目を気にする気持ちを持たないで。」と優しく背中を押します。 写真=かぶを持ち笑顔の片山さん ●新成人に聞く 将来の夢、20歳の思い  新成人1,194人それぞれに、それぞれの希望を抱えています。そして、新成人に限らず、いくつになっても、どんな場所や環境にいても、夢や目標を持ち、前へ進むことができます。  新成人にエールを、自分にエールを。そして、夢と希望にあふれるまちへ。 Good Luck! 写真=将来の夢や20歳の思いをボードに掲げる新成人16人