一般質問 東近江市民クラブ 畑 博夫 ピンチをチャンスへ 問 和の食について、 @道の駅奥永源寺渓流の里の売り場について、地域間競争に負けない息の長い対策は。 A市内中心部にある八日市やさい村の位置付けは。 B農業経営体の法人化の状況は。 CTPP対策について、市の対応は。 D食と環境を守り、農業・農村の発展を図る政策は。 答 @奥永源寺の特色が出せるよう、特産品であるこんにゃくや清流の象徴であるイワナをはじめ、 しいたけ、山菜などの山の幸もアピールしながら運営します。  また、全国的に有名な政所茶は、地域の伝統文化と融合した「和の食」の原点であり、当市のブ ランドのひとつとして積極的に情報発信していきます。  さらに、地域住民で組織されたサポーターの運営により、奥永源寺の魅力である渓流、木地師、 豊かな自然に育まれた山野草などを紹介します。  四季折々のイベントを開催することにより、多くのリピーターをつくり、年間を通じた集客につ ながるよう、創意工夫して運営したいと考えます。 A広く市民の皆さまに利用されている八日市やさい村は、生産者と消費者が直接ふれあえる、身近 な地産地消の拠点として、今後も支援を行います。 B滋賀県の組織形態別では、法人化している経営体数が前回から76%増加して、433経営体とな っています。  当市では27年度に79組織になり、地域農業を支える中心的な担い手となっています。 C今後出される国の対策を最大限活用して、地域社会の活力維持に努めたいと考えます。 D足腰の強い地域農業の確立に向け、経営体の育成や新たな担い手の確保、特産物の生産振興、 地産地消の推進などが重要と考えています。  今後、農村振興基本計画を有識者、関係者の皆さまに参画いただいて検討し、方針に沿って農業・ 農村の発展のための政策を行います。 東近江市民クラブ 河並義一 職員力向上が市政発展の鍵 問 大凧落下事故において、被害に遭われた方々に対し、誠心誠意の対応をされることを願い、 @市と市長の道義的責任は。 A第三者委員会の設置が遅れた理由は。 B実行委員会制である以上、委員長等の責任は。 答 多くの皆さまに多大なご迷惑とご心配をお掛けし、心からお詫び申し上げます。 @事故発生直後から道義的責任を感じつつ、ご遺族や負傷者の皆さまに謝罪を続けてきました。  皆さまへの補償を第一に、誠心誠意の対応に努めているところです。 A警察による捜査への影響も考慮したことにより、第三者委員会(事故調査検討委員会)の設置が今 となりました。 B実行委員会の責任の有無については、捜査中であり差し控えます。 問 本山永源寺の一番の観楓期である11月に、都市整備、商工観光、農村下水の各部局が本山入口の 工事を非常識にも行った。  これらは部局横断的課題の一例であるが、組織の連携をもっと強化、改善すべきでは。 答 永源寺の工事につきましては、結果的に工事時期と観楓期が重複し、関係の皆さまにはご迷惑を お掛けしました。  部局横断的な課題については、プロジェクトチーム設置規定に基づき、複数の部局に関する行政需 要に対応できるよう、さらには必要に応じて人事異動と合わせ取り組みます。 問 職員力と組織力の向上は喫緊の課題であり、地域に飛び出す職員への評価が重要なポイントと思 われる。  人事考課制度を改善し、やる気のある地域活動参加職員の評価を見直しては。 答 職員が地域イベント等に参加することは、協働の意識高揚にも非常に大切なことであり、人事 考課制度においても参考に評価することとします。 東近江市民クラブ 西澤由男 新たな視点でまちづくりを 問 当市の健康寿命の延伸について、 @現状と取り組みは。 A広域な市域の特性に合わせた延伸計画を作る必要があるのでは。  また、その実践がまちづくりに寄与するのでは。 B成果を上げるには、専門家や指導員などの人材の配置が必要では。 答 @当市では、健康づくりと生活習慣病の発症・重症化の予防、介護予防や自分に合った運動 をする人を増やすことが重要と考え、部局横断的な取り組みを進めます。 A市内14地区に担当保健師を配置し、地区ごとの健康課題と目標を定め、健康推進員やまち協など と共有しながら事業を進めています。  また、当市では多様で豊かな特性を活かした様々な活動が可能であり、まちづくりも含め、人口 増加にもつなげていきたいと考えています。 B健康づくり推進協議会の意見を参考に、地域の集まりの場に理学療法士やスポーツ推進委員、運 動指導士などが出向き、効果的で安全な健康づくりの指導に努めます。 問 豊かな地形と歴史文化をもった市域を活かす施策として、 @琵琶湖から鈴鹿までの豊かな地形と歴史資産は、映画やドラマのロケ地としても価値が高いのでは。 A滋賀ロケーションオフィスと連携して、情報の共有化や事業誘致を促進するため、職員を派遣する などの取り組みを進めては。 Bリゲインハウス用地の活用は、地域活性化に大きく寄与すると考えるが。 答 @当市は、これまでもロケ地として高い評価を受け、活用をしていただいています。  引き続き、関係機関と連携を深め、誘致の促進と魅力の発信を続けます。 A職員の派遣は、観光振興への効果が不透明なため、今後の検討課題とします。 Bリゲインハウス用地は、県とも活用を検討中であり、地域の活性化に繋がるよう協議を進めます。 東近江市民クラブ 市木 徹 産業創造 働く場をつくる 問 東近江市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標には、働き、住み続けたい活力ある 東近江市の創生とある。  安定した雇用の創出について、新たな雇用創出やものづくり産業の活性化を図るため、経済波及 効果の高い産業分野における、需要拡大につながる産業支援策を講ずるとしているが、その産業支 援策とは。 答 長引くデフレからの脱却と経済再生を図るため、消費税率引き上げによる駆け込み需要とその 反動減の影響を緩和し、景気の下振れリスクに対し、経済波及効果の高い住宅リフォーム支援事業 のほか、創業、起業、ベンチャー等を目指す事業者を育成するための起業塾、創業塾の開催など、 地域経済の好循環に寄与する事業を総合的に行います。 問 短期的にみると、リフォームや建築業の経済波及効果は高いが、長期的な支援策には向かない。  なぜならば、投資をし続けなければならないからである。  経済波及効果が低くとも、地元にある資源・産業は希少価値があると捉え、農林水産と採算だけ では語れない伝統のものづくりを、新しい発想で考えることが大切だ。  Uターン・Iターンの促進を図るためにも、働く場の創生が必要であり、起業・創業支援に取り 組む必要がある。  各地で産官学金の連携で、起業・育成に成功している事例があり、県内でも長浜サイエンスパーク や立命館大学びわこ草津キャンパスにおいて実績が報告されている。  総合戦略の一つとして、当市の規模にあった、官が主導する起業育成機関(インキュベーションセ ンター)設置の考えは。 答 現在、当市に立地いただいている企業の支援として、どういったものができるのか、大学も含め 連携ができればと考えています。