特集 中学生×市議会 五個荘中学校では、平成23年3月に発生した東日本大震災以来、同世代の仲間を励ますための “ いつまでも応援します 五個荘中東北支援プロジェクト” に取り組み、贈り物の制作や募金活動、 夏休みに現地中学校との交流やボランティア活動をされています。 今回は、その活動の中心である生徒会執行部の皆さんにお話をお伺いしました。 見て 知って 感じて 〈この活動に参加しようと思った理由〉 話に聞くよりも自分の目で見てみたいと思った。 災害時に自分がどう動いたらいいか、知りたかった。 自分ができることはないか、経験してみたかった。 過去の報告や写真を見て「先輩たちの取り組みはすごい」と思った。 震災の経験が、その後どのように活かされているのか知りたくなった。 昨年も行ったが、現地の方の温かさに感激した。最近、ニュースにならないので、現状を見たかった。 〈自分の目で見て感じたことは〉 言葉にできないくらいの衝撃。 中浜小学校では、3階まで津波が押し寄せた跡があり、想像以上だった。 商店街を見に行ったが、津波の被害にあったにも関わらずきれいになっていて、復興の早さを感じた。 地域による復興のスピードの違いを感じた。 女川中学校が取り組んでいる「千年後の命を守るプロジェクト」に驚いた。 3年間この活動に参加したが、1年目は被災者の方々の前向きな声を聴き、復興が進んでいると感じた。 2年目は放射能汚染避難区域の復興が進んでいないことに驚いた。 3年目は津波被害を受けた小学校を見て、あらためて震災の怖さを実感した。 〈話を聞いて印象に残っていることは〉 同世代から「まちがどれだけ新しくなっても、以前のまちはもう戻ってこない」と聞き、 心の傷は癒えていないと感じた。 「震災以降、仲の良かった友達とも離れ離れになった。周りの友達を大事にしてね」と言われた。 「安全な農作物を作っても、風評被害で売れないことがくやしい」 滋賀には原発はないので安全と思っていたが、現地で話を聞いて、隣の県に原発があり、 放射能汚染の可能性があることを知り、怖くなった。 〈行ってみて何か変わったことは〉 学校の避難訓練の大切さを感じた。 災害時の水の大切さを知り、家で常備するようになった。 タンスの上などの高いところに荷物を置かないように心がけたが、最近忘れがち。 〈最後に、どんな東近江市になってほしい?〉 東近江市と言えばコレ!という、有名なものがほしい。 空き缶やタバコのポイ捨てがないきれいなまち。 中学校周辺に外灯を設置してほしい。 市内のイベントをもっと盛り上げてほしい。 地域全体で盛り上げられるまち。 近くの住民同士だけでなく、市内で交流がある知り合いの多いまち。 聞き手    寺村 茂和 戸嶋 幸司