■記号は、問=問い合わせ IP=IP電話 FAX=ファックス ●平成29年度施政方針【要旨】 3月東近江市議会定例会で、小椋市長が平成29年度の基本方針や政策を示しました。  1月29日に告示された東近江市長選挙で、無投票当選をさせていただき、2月6日、当選証書を付与されました。今後4年間の市政をお預かりする責任の重大さを改めて感じ、身の引き締まる思いです。  今一度、初心に立ち返り「己を忘れ他人のために尽くす」忘己利他の精神で、本市のますますの発展と市民の皆様の福祉の増進のため、全身全霊を捧げてまいります。 ・2期目の市政に臨む所信  まず、「中心市街地活性化」への対応です。近江鉄道八日市駅前周辺を核とした中心市街地の活性化が、喫緊の課題であると認識しています。残念ながら現在の東近江市には、市民が買物をしたり飲食をしたりできる凝縮された都市としての中核を担う中心市街地が形成されておらず、多くの方々は、周辺市で買物をしたり飲食をされたりしている実情があります。  このため、本市の中心部に都市としての必要な機能を備え、多くの人たちが集まり、楽しんで買物などができる魅力的なまちを築き、にぎわいを創出していかなければならないと考えています。 次に、「観光振興の取組」についてです。本市は広大な市域に広がる豊かな自然と全国に誇れる歴史、文化、伝統が息づいており、珠玉の地域資源があります。  これらの地域資源に磨きをかけ、本市の魅力発信と知名度アップを図るため観光施策を強力に進めていきたいと考えています。  3点目は、「定住移住の推進」です。本市では、平成17年以降人口の減少が続き、今後のまちづくりを進めるうえで重要な局面を迎えています。そうした中、人口の社会減少を抑制するため、市外の人が本市へ移住するための施策、市民の皆さんが市内で住み続けるための施策を進めてまいります。  4点目は、「子育て支援」です。本市で安心して子どもを産み、育て、住み続けていただくため、結婚・妊娠・出産・子育て、更には教育環境の充実と、若い世代の人が住んでみたい、住み続けたいと思っていただけるような切れ目ない子育てのサポートを充実していきます。  最後に、「住みよいまちにするための基盤整備」についてです。例えば、国道8号は、あらゆる機会を捉えて国や県に拡幅整備を訴えてきた結果、ようやく御幸橋の渋滞を解消すべく具体的な検討が始まりました。  こうした取組を進めることで、「うるおいとにぎわいのまち東近江市」をめざし、市民の誰もが「このまちで素晴らしい日々を過ごしている」と実感できるまちにしたいという思いで、地方創生の限られた期間の中でスピード感を持って各施策を進めてまいります。  今後とも、市政運営に全力で取り組むとともに、健全な財政運営にも十分配慮し、市民が誇りを持って輝けるまちにしてまいりたいと考えておりますので、市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 東近江市長 小椋正清 写真=小椋正清市長 ●うるおいとにぎわいのまち東近江市  〜鈴鹿から琵琶湖の恵みを生かし 人が輝くまちづくり〜  第2次東近江市総合計画、始動。 ・新たなステージに駆け上がる  これまで進めてきた「東近江市総合計画」に基づくまちづくりの進捗状況、本市を取り巻く人口減少や少子高齢化といった課題を踏まえ、新たなまちづくりの指針となる「第2次東近江市総合計画」を策定しました。  総合計画は、どのようなまちをめざすのかを表した「基本構想」と、これを実現するために取り組むべき施策を示した「基本計画」で構成しています。  合併後10年以上が経過した今、本市の魅力を点から線につなげ、新たな価値や発想を創出することで、新たなまちづくりのステージに駆け上がります。 ・総合計画でめざすまちづくり  本市は、鈴鹿山脈から琵琶湖まで、森・里・川・湖と多様な姿を見せる水と緑の豊かな自然が調和した美しいまちです。また、古代から近世の歴史遺産、近江商人などの精神や惣村文化を育み綿々と続く地域の暮らしなど、悠久の歴史・文化が息づいています。  こうした地域の個性や豊かな資源を生かしつつ、共に力を合わせ市民自らの手でまちを創り出し、産業経済活動が活性化し、地域全体が元気でにぎわいのある自立的なまちをめざします。  そして、個性豊かなまちを舞台に、若い世代からお年寄りまで、誰もが健康で明るくいきいきと輝きながら暮らし、素晴らしい日々をこのまちで過ごしていると実感できる東近江市をめざします。 問=総合政策課 電話=0748‐24‐5562 IP電話=050‐5801‐5690 ファックス=0748‐24‐1457  4つの基本方針に基づき、基本計画で掲げた具体的な施策に取り組みます。基本計画では、それぞれの施策に成果指標を設けるなど、達成すべき目標を明確にしています。平成29年度は、こうした目標を達成するための初年度に当たり、積極的な予算としています。 【基本構想】 将来都市像:うるおいとにぎわいのまち東近江市 4つの基本方針:@ひと 人と地域が共に成長できるまちづくり         Aくらし 誰もが健やかに笑顔で暮らせるまちづくり         Bまち 市民の暮らしを支え活力を生み出すまちづくり         C行政経営 自律的で市民に信頼されるまちづくり 【基本計画】 政策:@地域を愛し課題を解決する人材が育つまち    A子どもが健やかに育つまち    B未来を創造するひとをつくるまち    C共に見守り支え合い豊かに暮らせるまち    D誰もが輝き快適な生活環境が整うまち    E共につくり安全に暮らせるまち    F活力とにぎわいのあるまち    G市民の暮らしを支える都市機能が整ったまち    H安全安心な上下水道のあるまち    I戦略的な地域の創生    J安定した行政経営    K公平公正な課税と徴収    L議会・行政委員会 ●新たな総合計画推進の初年度  平成29年度当初予算  国から受けている合併支援措置である普通交付税の段階的削減も3年目を迎え、厳しい財政状況への対応が必要になります。また、人口減少社会の到来や地域間競争に的確に対応し、持続的に発展するため、本年度は次の予算でまちづくりを進めていきます。 ■5つの重点施策  本年度の予算は、本市が将来都市像として掲げる「うるおいとにぎわいのまち東近江市〜鈴鹿から琵琶湖の恵みを生かし人が輝くまちづくり〜」の実現に向け、確かな一歩を踏み出す予算としました。  その具体的な施策として、@中心市街地のにぎわい創出、A本市の自然・歴史・文化・地理的優位性、日本遺産を活用した観光戦略などの事業推進、B定住移住施策の推進、C子育てしやすいまちづくりを通した少子化対策、D住みよいまちにするための基盤整備などによって、将来にわたり活力あるまちをめざします。  一般会計の総額は499億円で、前年度当初予算額と比較して17億円(3.3%)の減少となるものの、平成28年度当初予算に次ぐ過去2番目の予算規模となります。 問=財政課 電話=0748‐24‐5602 IP電話=050‐5801‐5602 ファックス=0748‐24‐0752 ※市の予算をわかりやすくするために金額は四捨五入し、万円単位で表示しています。このため、合計額などにおいて合致   しない部分があります。 ※( )内の%は、対前年度比です。 ・歳入:499億円 対前年度比(+3.3%) 市税160億9,120万円(+0.1%) 市民の皆さんや企業などからの税金 繰入金34億5,660万円(+6.0%) 基金(貯金)を取り崩したお金 負担金・使用料・手数料など23億7,000万円(+1.2%) 特定のサービスを受けた人が負担するお金。施設利用料など 繰越金・諸収入など21億2,301万円(+11.8%) 前年度から繰り越されるお金や寄附金など ・歳出:499億円 対前年度比(+3.3%) 【目的別グラフ】 民生費184億4,992万円(+2.2%) 児童や高齢者、障害者福祉の充実など 公債費62億7,139万円(+4.4%) 市の借金の返済 教育費53億3,018万円(−18.1%) 学校や社会教育、施設整備など 総務費52億5,917万円(−2.3%) 市民活動や防犯、交通対策など 衛生費46億2,262万円(+11.8%) 健診やごみ処理など 土木費41億7,213万円(+5.1%) 道路や河川、公園の整備など 農林水産業費25億8,965万円(1.9%) 農業や林業、水産業の振興など 消防費17億5,771万円(−51.9%) 消防や救急活動など 商工費5億8,159万円(+7.8%) 商工業や観光の振興など 議会費ほか8億6,564万円(+20.0%) 【性質別グラフ】 扶助費102億1,784万円(+2.8%) 児童手当や障害者・高齢者の支援、生活保護など 物件費84億8,482万円(−1.0%) 公共施設の維持管理など 人件費72億7,164万円(−1.9%) 市職員の給料、議員報酬、各種委員報酬など 補助費等72億3,697万円(+28.6%) 各種団体などへの補助金や消防、ごみ処理など広域で事業を行う組合への負担金など 公債費62億7,139万円(+4.4%) 市の借金の返済 繰出金48億5,681万円(−16.8%) 特別会計・企業会計への繰出金など 投資的経費48億3,263万円(−36.9%) 公共事業など、将来への投資 積立金など7億2,791万円(+32.8%) ・会計別予算額  総額840億8,512万円(+1.1%) ●一般会計  まちづくりや福祉、教育など、市の全般的な事業を行う会計 一般会計499億円 (−3.3%) ●特別会計  保険料など特定の収入で事業を行う会計 国民健康保険(事業勘定)131億6,700万円(+3.5%) 国民健康保険(施設勘定)11億2,900万円(−1.1%) 後期高齢者医療 10億6,000万円(+3.7%) 介護保険 86億8,900万円(+3.8%) 下水道事業 ー ※企業会計へ移行 農業集落排水事業 13億7,000万円(−2.2%) 公設地方卸売市場 4,320万円(−7.5%) 小計 254億5,820万円(−10.1%) ●企業会計  事業収入により経営する会計(独立採算を基本としている。) 水道事業 31億7,179万円 (+8.3%) 下水道事業 51億1,559万円 ※特別会計から移行 病院事業 4億3,954万円(+37.3%) 小計 87億2,692万円(+168.6%) 合計 840億8,512万円(+1.1%) ■平成29年度当初予算  人が集い、まちがにぎわい、住み続けたいまちへ  本市が誇る歴史や文化、豊かな自然を大切にしながら、人が集い、まちがにぎわい、素晴らしい日々をこのまちで過ごしていると実感できるまちへ。今年度取り組む5つの重点施策を紹介します。  問=財政課 電話=0748-24-5602 IP電話=050-5801-5602 ファックス=0748-24-0752 ●中心市街地の活性化 ■八日市駅周辺基本設計 1,800万円  八日市駅前広場、延命公園、駅前空地などを活用し、市街地のにぎわいや活力アップを図るため、人が集い魅力あふれる地域整備に向けた基本計画を策定します。 ■街なみ環境整備事業 7,000万円  風情ある木造建築物が残る延命新地の景観を生かし、街なみを修景します。 ■中心市街地まちづくり拠点施設整備  1,600万円  中心市街地に残る町屋をまちづくりの拠点として改修し、飲食店などを誘致します。 ■近江鉄道「新八日市駅舎」拠点整備 440万円  駅舎の耐震補強などの整備に係る実施設計を行います。 ■中心市街地商業等店舗再生支援事業 900万円  中心市街地の空店舗を活用して事業を行う人に、店舗整備などの経費の一部を補助します。 ●観光戦略 ■「とっておき物産」PR 437万円  三大都市圏で「とっておき物産展」を開催するとともに、特産品のブランド認定制度を開始します。 ■地域資源を生かした観光推進事業 550万円  本市ならではの素材を生かした特色ある観光ツアーをプランニングします。 ■日本遺産活用事業 580万円  日本遺産の「食」や「まち歩き」、「体験」ツアーを展開します。また、伊庭地区のマネジメント組織の立ち上げを支援します。 ■永源寺門前観光案内所・トイレリニューアル事業 2,840万円 ■観光サイン・案内看板設置 1,000万円 ■シティプロモーション 612万円  シティプロモーション戦略の策定、観光PR動画の配信、ドローンを活用した動画の作成、豊かな自然をPRするため、鈴鹿山脈を水源とする天然水を使った「鈴鹿の雫」の販売を行います。 ■木地師のふるさと発信事業 850万円  木地師をテーマにしたフォーラムなどを開催し、木地師の文化を活用したまちづくりに取り組みます。 ●定住移住の推進 ■定住移住の住まい支援  8,950万円  人口減少への対応として、市民の定住と市外からの移住を増やすため、市内での住宅取得や改修費の一部を補助します。 ※詳しくは13ページをご覧ください。 ■移住推進ツアー 100万円  就農、起業、山里暮らしをテーマに移住後の暮らしを体験できるツアーや相談会を開催します。 ■工場等立地促進事業 1億2,605万円  新たな企業の進出や既存企業の規模拡大を支援します。 ●子育て支援 ■すくすく東近江市事業 8億594万円  ※平成28年度補正予算に前倒し 5億4,000万円  旧八日市南小学校跡地を活用して、妊娠、出産、子育て、健康づくり、介護予防など子どもから高齢者まで切れ目ない支援を行うための施設を整備します。 ・(仮称)中野・みつくり幼児園新築工事 ・保健センター・子育て総合支援センター新築工事 ほか ■見守りおむつ宅配便 3,000万円  紙おむつなどの宅配と家庭の見守りを行います。 ※詳しくは12ページをご覧ください。 ■小中学校の外国語教育の充実  7,148万円 ■「つどいの広場」の開設日の拡大 2,880万円  すべての子育て支援拠点「つどいの広場」で、開設日を週3日から週5日に拡大します。 ■新生児聴覚検査費用の助成 220万円  新生児の聴覚に関する異常の早期発見・早期対応を目的として、県内で初めて聴覚検査費用の一部を助成します。 ■民間保育所などへの支援 4億6,229万円  民間保育所などの保育環境の充実や施設整備を支援します。 ■学校施設整備 1億3,959万円  学校の改修とトイレの洋式化を進めます。 ※平成28年度補正予算に前倒し 12億4,579万円 市原小学校体育館大規模改修・プール改修 能登川西小学校校舎・体育館大規模改修・プール改修 能登川中学校校舎大規模改修・プール改修 ●住みよいまちにするための基盤整備 ■農林水産創造・ネットワーク事業 1,500万円  業務加工用野菜の生産を推進してきたフードシステム協議会を発展させ、野菜や特産品を計画的に生産し販売を仲介する地域商社を新設します。 ■道路整備事業 14億6,324万円  【主な整備箇所】  山上上二俣線、中学校大塚線、市辺駅三津屋線  小田苅愛東線、小今建部上中線(聖徳工区)  中学校線(垣見工区) ■市営新大森団地改築工事 1億8,502万円 ■公園施設長寿命化対策支援事業 1億2,000万円  ひばり公園内のテニスコートおよび遊具の一部を更新します。 ■道路・橋梁の適切な維持管理 1億3,900万円  【主な整備箇所】  北花沢・愛知川線、野口上羽田線、石谷上二俣線、  天神橋(下麻生町)