特集 八南生×市議会  近年、市の花であるムラサキの栽培や政所茶の6次産業化、高校生レストランなど、「地元」とのコラボレーションを 積極的に授業に取り入れられている八日市南高校(通称:ようなん)。  今回は、日頃の取り組みや東近江市について、お話を伺いました。 まちづくりが、実習授業 〈この学校の魅力は〉 ?中学校までは生産者の苦労を分かっていなかったが、野菜を育てる中で、生産することや出荷する苦労を知ることができた。 ?実習の時間が多く、楽しい。 ?実習が終わった後で育てた作物を食べたり、他の高校では体験できないこと。 ?販売実習で近隣住宅を回ったとき、「美味しい」などのお褒めの言葉をいただけた。 〈地域支援活動同好会の取り組みは〉 ?東北支援は昨年で5回目を迎え、現地での除草作業や東北の方々と交流をしている。  また、震災の影響で栽培できなくなった「いいたて雪っ娘カボチャ」の種を譲り受け、現地の農家に代わって栽培している。 ?黄和田町での郷土食の聞き書きや、子どもや障害をお持ちの方との交流を通して、地域との交流を深めている。 〈誇りに思うことや、この先目指すことは〉 ?3週連続で政所の茶畑に行き、「こもかけ」などの重労働がとてもしんどかったが、その分、将来役に立つ経験になると感じる。 ?昨年の八南レストランで先輩たちの料理を食べ、とても美味しかった。今年はそれを超えたい。 ?先輩がトレース技能検定で全国1位を受賞された。自分たちも先輩を目指して頑張りたい。 ?絶滅危惧種のムラサキを育てることで、取材を受けたり知事と会えたり。自分たちでは日常的な活動だが、 周りから高い評価をもらっていることは誇りに思う。 ?八南と奥永源寺とのつながりをもっと強くし、奥永源寺の良さを広め、活性化につなげたい。 ?乳牛に肉牛を産ませる取り組みを成功させたい! 〈東近江市のイメージは〉 ?僕の家の周りにはスーパーなどが近くにあるので便利。ほどよい田舎(笑)。 ?地域の人が学校の活動などに積極的に参加していただける。 ?若者の遊ぶところがない。 〈政治に興味はありますか〉 ?まったくない。 ?最近授業で政治や国会のことを勉強したので、興味を持ち出したところ。 ?あまり興味はないけれど、若者の投票率が低いことは気になる。若者の気を引くような選挙をやっては。 〈対談を終えて〉 ?政治に関してちょっと興味がわいた。 ?知っているようで知らない他の学科のことが知れてよかった。 ?自分たちの活動が市の活性化につながるとあらためて分かったので、これからも自信を持って頑張っていきたい。 ?市議会の方と話す機会は滅多にないと思う。楽しい時間だった。 聞き手    寺村 茂和 戸嶋 幸司 写真キャプション @(上段左から)岡部大輔さん、樋口豊士さん、山田統偉さん、臼田将輝さん、岡本環さん、野澤樹さん  (下段左から)金井美玖さん、久保田勇歩さん、山下未結さん、川嶋航さん、小玉一茶さん、辰巳智哉さん A「大槌町を興したい」の願いを込めた大凧 B政所茶の玉露栽培「こもかけ」作業 C搾乳実習(畜産部門) D道の駅・奥永源寺渓流の里の前庭を製作