■記号は、問=問い合わせ IP=IP電話 FAX=ファックス レッツ!チャレンジ!ごみの減量化 −暮らしを変える、未来が変わる− @A愛東地区で毎月行われる資源回収。地域の皆さんが一丸となってきめ細やかに分別されます。 B南部地区まちづくり協議会の親子講座をきっかけにダンビールコンポストを始めた植村さん一家。2人の子どもも一緒に取り組んでいます。 C一家4人でダンボールコンポストに取り組む尾崎さんご家族。5年以上続けて取り組み、できた堆肥で家庭菜園を楽しんでいます。  人が生活するうえで、ごみは必ず出てきます。市民一人当たりのごみの排出量は、なんと年間287キログラムにもなり、それらの処分には大きな費用がかかっています。  ごみを資源として再利用することで環境にも経済にもやさしい暮らしができます。  ごみの減量化に向けて簡単に始められる取組を紹介します。  さぁ、皆さん一緒に始めましょう。レッツ!チャレンジ!ごみの減量化 ■ごみの排出量について  市民の皆さんのリサイクルや生ごみひと絞り運動、マイバック運動の取組の結果、近年の本市のごみの総排出量は減少傾向にあります。  平成20年度の約3万5266トンをピークとして、左のグラフのとおり平成26年度には約3万2600トンに減りました。  市民一人が排出した1日当たりのごみの量は、約786グラムで、全国平均の約939グラムに比べ、少ない状況となっています。 ■ごみの種類について  排出されるごみの内訳はどうなっているのでしょうか。  左のグラフのとおり、排出されるごみのうち、燃えるごみが全体の84パーセント、燃えないごみが4パーセント、リサイクルされる資源ごみ(古紙、缶、ビン、ペットボトルなど)が11パーセントとなっています。  これを市民一人が一日に出すごみに置き換えてみると総量約786グラムのうち、燃えるごみは663グラム、燃えないごみは33グラム、リサイクルされる資源ごみ(古紙、缶、ビン、ペットボトルなど)は87グラムなどとなります。 ■処分費用について  排出されたごみは、中部清掃組合、湖東広域衛生管理組合、愛知郡広域行政組合のごみ処理場に運ばれ処分されます。  これらのごみを処理するためには、処理場運営費や人件費などの経費がかかります。市の負担は年間約9億4300万円にもなり、市民一人当たりに換算すると、年間約8205円の経費がかかっていることになります。  また、燃えるごみのうち、約40パーセントを生ごみが占めており、その80パーセント〜90パーセントは水分です。水分を多く含む生ごみは燃えにくく、再資源化するのにも焼却処理するのにも多くの燃料を投入する必要があるため、他のごみに比べて処理をするのに費用がかかります。  また、リサイクルされる資源ごみ(古紙、缶、ビン、ペットボトルなど)は、ごみ処理場ではなく、再利用処理をする民間のカレット会社や再生利用施設などに搬入され、再利用できるように処理されます。適正にごみを分別することも処理費用の抑制につながります。 ■グラフ  本市のごみの総排出量  排出されるごみの内訳と割合 ■レッツ!チャレンジ!ごみの減量化 VOl.1 ダンボールコンポストを使おう!  ダンボールコンポストとは、ダンボール箱の中に基材(生ごみを分解する菌の寝床となるもの)としてヤシ殻 (ヤシの実を粉砕したもの)やもみ殻くん炭を入れた手軽に取り組める生ごみ処理容器です。1個のダンボールコンポストで約60キログラムの生ごみを分解できます。  簡単に始められるダンボールコンポストセットを市役所などで1,200円(市民は500円)で販売しています。  投入された生ごみは、好気性の(酸素を必要とする)微生物が分解し、処理後は堆肥として利用できます。ダンボールは、水分を外に逃がし、保温性もあるため微生物が活動するための環境を作ることができます。まちづくり協議会なども普及に取り組んでいます。   ■「循環型の生活を始めましょう!」  南部地区まちづくり協議会では、平成20年からごみの減量に取り組み、定例講習会や、希望される自治会での説明会などを行い、のべ1万個以上のダンボールコンポストを販売しています。ダンボールコンポストアドバイザーの認定も受けました。  ダンボールコンポストは手軽に始められ、生ごみの量も減らせますし、熟成後にできる安全な堆肥を使えばおいしい野菜も収穫できます。  ぜひ、講習会を受講して、環境にも経済にも体にもやさしい循環型の生活を始めましょう!  南部地区まちづくり協議会  環境部 部長 河島 修さん ■ダンボールコンポストで堆肥ができるメカニズム  @投入前 組み立てたダンボール箱に基材としてヤシ殻、もみ殻くん炭を入れます。  A生ごみを投入 生ごみを投入します。小さく切って入れると、分解しやすくなります。  Bかき混ぜる かき混ぜることが大切。空気を送り、分解を促進します。  C分解を促進 分解が進みにくい時は少量の廃食油などを入れてかき混ぜます。  D熟成 投入終了後は1か月ほど熟成させます。その間、週2回ほど水を入れてかき混ぜ、さらに分解を進めます。  熟成後は堆肥として利用できます!  ※A〜Cの作業は、繰り返して行います。 ■ダンボールコンポスト講習会 ダンボールコンポストのある生活を始めよう!  ダンボールコンポストの仕組や使い方について学ぶことができる講習会を開催しています。  ダンボールコンポストの普及に取り組む南部地区まちづくり協議会の皆さんが講師となり、分かりやすく説明します。参加を希望する人は、廃棄物対策課にご連絡ください。  時=毎月第3木曜日 10:00〜12:00  場=市役所本庁舎内の会議室  ※普及に取り組むまちづくり協議会などでも講座を開催されています。詳しくはお問い合わせください。 ■レッツ!チャレンジ!ごみの減量化 VOl.2 ごみの分別を徹底しよう!  本市では、各地区ごとのルールに基づき、主に燃えるごみ、燃えないごみ、資源ごみの3種類に分別し、ごみの排出をお願いしています。廃食油は回収し、BDF(バイオディーゼル燃料)に精製され、ちょこっとバスや発電機、公用車、農作業車などで利用しています。  市が行うごみの分別収集の他にも、地域ぐるみで様々なごみの分別収集活動が行われています。愛東地区では、30年以上前から独自に資源回収が行われ、ごみの減量化と良質な資源回収が進められています。毎月第2日曜日に各自治会の集積所へ搬入された資源ごみが分別され、地域の皆さんの手により、あいとうエコプラザ菜の花館に搬入されたあと資源として排出されています。きめ細やかに分別し、ごみを排出することも、ごみの減量化のためにたいへん重要です。 ■TOPICS1 今月から、八日市8地区の缶回収が始まります。  八日市8地区の家庭で排出されるアルミ缶とスチール缶は、リサイクル活動で回収されたり、不燃ごみとして収集されていました。  今月からは、より効果的な資源の回収を行うため、家庭ごみの収集区分に缶回収(アルミ缶、スチール缶)を新たに加え、収集日を設けます。分別して資源ごみとして排出してください。 ■TOPICS2 ご注意ください!よくある分別間違い  スプレー缶やボンベの穴あけ処理が不十分であることが原因と考えられるごみ収集車の火災が発生しています。車両だけでなく人命にかかわることであり、またごみ処理場での爆発事故の原因ともなります。  必ず中身を使い切り、野外で穴をあけ、ガスを抜いてから排出してください。  また、LPガスボンベや消火器はごみ処理場で処理できない品目であり、家庭ごみとしてごみ集積所に出していただくことはできません。販売店に引き取ってもらってください。  資源ビンの中に陶磁器や電球のソケット(金属)が混入している事例も見受けられます。分別され回収された資源ビンは、破砕された後、再度飲料品用のビンとして再生されますが、不純物が混入すると再生利用できませんので、分別を徹底してください。  ペットボトルは、必ずキャップやラベルを外し、中身を洗ってから資源ごみとして排出してください。  写真=ごみ収集車で発生した火災の様子 ■食品ロスの削減!必要な量だけ購入して食べ切りましょう。  ごみを出さない工夫もごみを減量化する取組の1つです。食品ロス(まだ食べられるのに廃棄される食品)を削減することで、ごみも減量でき、無駄な家計支出も抑えられます。  家庭での食品ロスの主な原因は、食べ残し、皮の剥きすぎ、鮮度落ちだと言われています。必要な量だけ購入し、食べ切ることで食品ロスを削減しましょう。  今回の特集で紹介しましたダンボールコンポストとごみの分別の徹底のほかにも様々な取組を実施しています。  蒲生地区まちづくり協議会では、ダンボールではなく木枠を使用したコンポストを作り、地域ぐるみで生ごみを堆肥化する取組が行われています。  市では、家庭用の生ごみ処理容器の購入に対して費用の一部を三方よし商品券で補助する制度も設けています。  一人ひとりが行う小さなごみの減量化への取組が、大きな成果になります。さぁ、今日から始めましょう。レッツ!チャレンジ!ごみの減量化  問=廃棄物対策課   電=0748‐24‐5636 IP=050‐5801‐5636   FAX=0748‐24‐5692