情報ピックアップ 西堀榮三郎記念探検の殿堂へ行こう! 第1次南極観測隊の越冬隊長として活躍し、登山家・探検家・科学者として多くの功績を残した西堀榮三郎さん(享年86歳 1903年〜1989年)。 その偉業をはじめ、近代日本人探検家を顕彰する「西堀榮三郎記念探検の殿堂」の記念室をリニューアルオープンしました。西堀榮三郎さんの人となりを体感してください。 平成6年8月に開館した西堀榮三郎記念探検の殿堂。1階にある記念室を3月21日(祝)にリニューアルオープンしました。  西堀榮三郎さんが実際に使用した暖炉、家具、照明、調度品などを使い、東京都大田区にあった自宅居間を再現し、展示室として利用しています。  「自然を愛した父が建てた山小屋風の暖炉のある居間が、西堀榮三郎の人となりを色濃く反映している空間。家が解体されてもこの空間だけは残して、 青少年育成事業にぜひ使ってほしい。」という西堀榮三郎さんの三男 峯夫さんの思いを大切に考え、再現した暖炉のある居間は、子どもたちの工作や実験に活用します。  目玉は、ご遺族から寄贈された100点以上の実物資料です。通常の博物館では、資料をケースに入れて展示しますが、「西堀榮三郎を知ってもらうためには、 寄贈した資料を見るだけではなく、この空間で子どもたちを育てるように展示してほしい。」というご遺族の希望で、家具類などの実物資料は、基本的に触って体験することができる展示にしています。  さらに、南極の昭和基地からのリアルタイム映像配信、南極で書いた西堀個人日誌の複製展示、四次元立体デジタル地球儀「ダジック・アース」でのオーロラ鑑賞などが体験できます。 西堀榮三郎記念探検の殿堂   電話=0749‐45‐0011  IP=050‐5802‐2291 ファックス=0749‐45‐3556   【調度品】    西堀さんに「心の革命」をおこさせた、理論物理学者のアルベルト・アインシュタイン博士と撮影した写真、南極で採集した石や砂、   表彰されたメダル類や愛用品など、愛妻・美保子夫人が大切に保管していた思い出の品々を展示しています。 【家具】   子どものころからモノをつくる人に憧れて育った西堀さんは、遊び道具から実験器具まで、さまざまなものを自作しました。   家の中でもモノづくりをすることを想定し、傷をつけても目立たないデザインの家具を特注し、創造性を発揮できる環境を整えました。 【暖炉】  自然のなかでも特に山を愛した西堀さんは、自宅も山小屋風に設計して居間に暖炉を据えました。  居間には家族や友人が集い、撮影された写真の多くが暖炉を背景に撮られています。 西堀榮三郎さんの精神を体感して!  角川咲江 学芸員  西堀榮三郎さんは明治36年生まれで、第1次南極地域観測隊の越冬隊長を務めた探検家であり科学者です。  探検の殿堂は、西堀さんの両親が本市出身でゆかりのあることから、平成6年に開館しました。  展示している遺品は、南極観測隊にまつわる品々はもちろん、ボール紙で自作した原子炉の模型や、統計学を実体験するために創作した道具などが数多くあります。  なかには、理論物理学者のアルベルト・アインシュタインを京都や奈良に案内したときの貴重な資料も展示しています。  展示している家具などの実物資料に直接触れてください。ご来場をお待ちしています。 リニューアルオープン記念企画展 西堀流・愉しみながらやれ! ―自主主義で創造性の発揮を―  「やらされていると思わず、やっていると思え。」という西堀語録があり、組織で働く際には「自主主義」を提唱しました。  自主主義とは、「人が人を使う」のではなくて、「みんなでやりましょう。」という考え方を基本としています。  「第57次越冬隊」「探検家・早田文蔵研究」など、西堀さんの精神を体現している皆さんの活動を2階展示室で紹介していますのでご覧ください。  9月9日?まで 午前9時30分〜午後5時 大人300円、小中学生 150円(市民は無料)  休館日 月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日 ■そのほかのイベントは、ホームページをご覧ください。