情報ピックアップ 第7期東近江市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成30年度〜平成32年度) 住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちを目指して ■超高齢社会がやってくる  全国的な傾向と同様に本市においても高齢化が進行しています。  高齢化率は、平成21年は20・4%でしたが、平成29年は25・3%まで上昇し、平成37年には、28・0%に達すると予想されています。  これに伴い、独り暮らしや夫婦のみで暮らす高齢者世帯が増加しています。平成27年には、7,875世帯と高齢者世帯の約半数となる43・7%が独り暮らし、夫婦のみ世帯となっています。  また、独り暮らし高齢者世帯の約3分の2となる63・9%が女性となっています。  要介護や要支援の認定を受けている人は、平成29年は、4,726人で認定率は16・0%です。団塊の世代が75歳以上になる平成37年には、総数が約5,700人、認定率は18・5%になると推計されています。       高齢化などの進行にあわせて、日本の平均寿命は延び続けています。  男性は81・09歳、女性は87・26歳で、過去最高を更新しています。100歳以上の人口も67,824人で、過去最多となっています。         ■住み慣れた地域で自立した暮らしを  このような状況の中、年を重ねても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちをつくるためには、次の2つのことが重要です。  @健康寿命を延ばすこと・要介護状態の重度化の防止  A医療、介護、介護予防、住まい、日常生活の支援が地域内で包括的に確保される状態(地域包括ケアシステム)を作ること  本市においても、第7期東近江市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画を策定し、計画的に健康寿命の延伸、地域包括ケアシステムの推進に取組を進めています。 【ピックアップ】支援が必要となっても、地域で暮らしを支える!地域包括ケアシステムの深化・推進  健康に気をつけていても、病気などにより支援が必要な状況になることもあります。住み慣れた地域での暮らしを支えるために必要なものが「地域包括ケアシステム」です。  身近で支えあえる仕組みを作るため、生活支援サポーターの活動や通える場づくりの支援を行っています。また、認知症になった場合でも地域で支えあえるように、認知症サポーターを中心とした地域での見守りネットワークを広げます。  さらに、身近なところでサービスが受けてもらえるように、介護サービスの充実を図ります。 ■健康寿命を延伸させ、元気な100歳を目指しましょう  健康とは、持病などとうまく付き合いながら、身体面、精神面、社会性のすべてが満たされた状態のことを言います。  健康寿命を延伸させるために、高齢者が地域で行う活動やサロンなどの通いの場づくりや支え合いの取組を進めていきます。  市内にいくつかある通いの場のひとつで、小田苅町にある「こもれ日小田苅家」(上部の写真)では、毎週1回、60歳代から70歳代の女性が集い、手芸などを楽しみます。  こもれ日小田苅家を運営する井田久美子さんは、「長年、介護事業に携わっていましたが、生きがいを持って交流することが介護予防になると感じ、小田苅家を始めました。改修や運営も地域の皆さんに支えられながら行っています。子どもから大人までが気兼ねなく来ていただき、新たな交流が生まれると嬉しいです」と話します。  さまざまな人との交流が参加者の生きがいになり、その中で困りごとなどの相談や日常生活の支援につながるネットワークが生まれています。  また、市では、施設や通いの場にリハビリの専門職を派遣し、介護予防だけでなく、要介護状態の重度化の防止にも取り組みます。  年を重ねても住み慣れた地域で暮らし続けるためにも、身近にある通いの場に積極的に出かけるなど、人と交流する機会を持ち、健康寿命を延ばしましょう。 問=長寿福祉課 電話=0748‐24‐5678 IP=050‐5801‐5678 FAX=0748‐24‐5693