日本共産党議員団 田郷  正 地域医療を守れ Q  市長は9月26日に突然、蒲生医療センターを来年4月から医療法人社団昴会を指定管理者とする方針を表明したが、 @平成22年度の「市立病院等整備計画」で、蒲生医療センターは19床の診療所となり、滋賀医科大学や東近江総合医療センターから医師派遣を受けて地域医療を守るとされてきた。計画の総括はしたのか。 A地域住民へ十分な説明がされず、将来像さえ示されていない。人生設計を見直すことを迫られている職員もいる。トップダウンで拙速過ぎるのでは。 Bレスパイト入院できる病床の確保や電話予約をすれば自宅まで送迎されるバス、長峰・鋳物師診療所の存続、訪問診察や訪問看護・リハビリなどの医療は絶対に守れるのか。 C施設建設や医療機器購入の負担が必要にならないか。 A  @滋賀医大から東近江総合医療センターへ十分な医師が供給されなかったため、蒲生医療センターへの医師の派遣は結果としてされませんでした。これが赤字拡大の一要因です。 A時間を十分かけた上での決断であり、発表した以上、スピード感を持って対応していきます。 B指定管理の条件として提示しており、現在の医療体制は守られます。 C医療機器などの備品購入は指定管理者の負担です。 常任委員会活動報告 福祉教育こども常任委員会では、本年4月に開園予定の「永源寺もみじ幼児園」の現地見学を行いました。  現在建設中の永源寺もみじ幼児園は、0歳から5歳児までの園児135人(定員)が通う認定こども園です。  県内の認定こども園では初のCLT(直行集成板)工法を採用した木造園舎で、保育室や遊戯室、ランチルームや沐浴室などを備えています。  また、永源寺地区のシンボルである鈴鹿山脈をモチーフにした3つの大きな屋根を配し、エントランスホールや廊下、大遊戯室などの大きな空間に東近江市産材をふんだんに取り入れ、園児が木を感じながら遊べるように工夫されていました。  地域の自然がより身近になり、子供たちの健やかな成長につながるよう期待します。 大規模災害に備えて〜 避難所運営訓練の実施 〜  令和2年1月20日に、東近江市議会業務継続計画(BCP)に基づく避難所運営支援訓練を実施しました。  午前6時45分、東近江市で震度6強を記録する地震が発生し、東近江市議会災害対策会議が設置されました。各議員は安否を報告した後、周辺の被害状況を確認しながら居住地最寄りの避難所において運営支援を行うとの想定で、避難所運営支援の訓練を行いました。  訓練は、地域別4グループに分かれ、学校の避難所を実際に運営することを想定し、殺到する避難者や避難所に起こり得る出来事にどう対応すればいいのかをHUGと呼ばれる防災ゲームで模擬体験しました。  まず、学校の平面図に災害対策本部や通路、避難者の割り振りや仮設トイレの場所などを決めます。続いて避難者の年齢や性別、国籍、障害や持病の有無、さらには被災状況が書かれたカードを、読み手が災害時の臨場感が出るように早めのスピードで次々と読み上げ、参加者に渡します。参加者は、カードに書かれた避難者の事情に配慮しながら適切に配置していきます。また、炊き出しや支援物資、安否情報などの対応を掲示板に貼り出します。自由に意見交換を行いながら250枚のカードが読み終わるころには、各グループの避難所が完成しました。  その後、災害対策本部の場所や掲示板、感染症や医療措置、福祉避難所の設置など刻々と変わる状況にどのように対応したかを報告し合い、各々の避難所について振り返りました。  今回の訓練を通して、異なる生活環境にある人が避難所に集まるとき、何を優先させて環境を整えていくのか、また、刻々と状況が変わる避難所で冷静に対応する難しさを痛感するとともに、日頃から地域内でのつながりや個別情報を共有しておくことの大切さ、防災リーダー養成の必要性を感じました。 〜 HUGとは 〜 HUGは、H(hinanzyo 避難所)、U(unei運営)、G(game ゲーム)の頭文字を取った静岡県が開発した防災ゲームで、避難所運営を考えるひとつのアプローチとして避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するものです。 (出典:静岡県避難所HUGより)