■項目は、時=日時、場=場所、対=対象、定=定員、¥=費用、持=持ち物、申=申込み方法・申込み先、問=問合せ先、IP=IP電話になります。 ■近江鉄道でひと・まちを元気に  線路を走る電車の音に由来した「ガチャコン電車」という愛称で親しまれている近江鉄道。  市内には近江鉄道の駅が13カ所あり、近江鉄道の駅(全線で33駅)を最も多く有しているまちです。  今回は、市内で近江鉄道を身近に感じてもらう取組や、将来、近江鉄道がどうあるべきか、近江鉄道に期待することなど、近江鉄道利用者や地域の皆さんと一緒に考えていく取組の様子を紹介します。 ●遊びを通して近江鉄道に親しむ   蒲生東小学校の児童を対象に、毎週土曜日の9時から17時まで、「さくらがわ土曜の広場」が開催されています。これは、学校で教わらないようなことや地域に伝わることを子どもたちが体験したり、地域の人たちと交流したりする取組です。  活動の一つとして、歴史散策などのツアー客が桜川駅で下車される際に、子どもたちが横断幕とともに笑顔で出迎え、手作りの団子汁などでおもてなしをしたり、子どもたちがツアーガイドとして、昔は桜川駅周辺が「小房銀座」と呼ばれ、賑わっていたことなどを説明したりする取組を行っています。そこには、人との触れ合いを楽しみ、ツアー客からの「ありがとうね」の声に一層張り切っている子どもたちの姿があります。  また、昨年8月には夏の思い出づくりとして、桜川駅から近江鉄道に乗って河辺の森駅で下車し、河辺いきものの森へ行きました。保護者やスタッフなども含め50人以上の参加者で賑わいました。  このように、子どもたちは、人や自然に触れ合うとともに、近江鉄道を使った楽しい土曜日を過ごしています。  「さくらがわ土曜の広場」を指導する西田善美さんは、「子どもたちは近江鉄道や桜川駅を通して人と触れ合い、色んなことに気付き、成長してくれると思っています」と顔をほころばせて語ります。 ●みんなで近江鉄道とわがまちの未来を考える  2月6日(木)、近江鉄道線活性化地域フォーラム「近江鉄道線とわがまちの未来を考える」を八日市商工会議所で開催しました。  これは、東近江市と八日市商工会議所、東近江市商工会との共催による初めての試みで、近江鉄道八日市駅周辺地域を中心とした中心市街地の活性化をはじめ、東近江市にとって将来にわたる発展の要である近江鉄道について、その現状を知り、まちのにぎわいの再生とともに地域鉄道の生かし方を考えることを目的としたものです。  当日は、近江鉄道利用者、近江鉄道沿線にお住まいの人、学生の皆さんなど幅広い分野から約160人の参加がありました。  「地方鉄道を取り巻く状況と持続可能な地域づくり」と題した基調講演をはじめ、近江鉄道の経営状況と取組、東近江市が進める中心市街地活性化の取組やびわこ学院大学地域調査プロジェクトチームによる近江鉄道の活用による地域活性化についての報告がありました。  参加された岡山篤子さん(八日市東本町)は、「近江鉄道は家族みんなが利用してきたので愛着があります。元気なまちであるためにも、近江鉄道の存続を願っています」と話します。  今回のフォーラムを通して、鉄道はまちづくりに欠かせないものであり、みんなで乗って残すことが大切であるということを確認できました。 ◆好評です!近江鉄道ミュージアム  「気軽に見る(歴史を楽しむ)、触れる(体験を楽しむ)、知る(沿線地域を楽しむ)」をコンセプトに、近江鉄道の魅力が体感できます。  時=10:00〜16:00(年中無休)  場=近江鉄道八日市駅2階(改札内)  ※入場無料。八日市駅の改札で「ミュージアム入場券」を係員がお渡ししますので、気軽にお声掛けください。 ●まちの未来を担うかけがえのない地域鉄道  全国の地方鉄道の多くが、利用者の減少や人材不足、そして車両や施設の老朽化など、鉄道の存続が大変厳しい状況にあります。  近江鉄道がある日もし無くなってしまったらどうなるでしょう。進学や就職が制限され、交通の便がよいまちへ転出する人が増えるかもしれません。お年寄りなど自動車の運転ができない人にとっては、毎日の買い物や通院などに不便が生じます。外出する機会が減ることで、介護や医療にかかる費用が増えることも心配されます。あるいは、車で移動する人がさらに増え、いたるところで道路渋滞などを招くことも考えられます。  いつまでも活気にあふれるまちであるためには、鉄道はなくてはならないものです。昨年11月に県や沿線市町が一体となって、近江鉄道線を将来にわたって守り続けていくために「近江鉄道線沿線地域公共交通再生協議会」を立ち上げ、具体的な議論を始めました。さらに、東近江市では、利用促進につながる独自の取組を進めていきます。  一人でも多く、一回でも多く近江鉄道に乗っていただくことがまちの未来を守ることにもつながります。ぜひ、まちの未来を担うかけがえのない地域鉄道である近江鉄道を積極的に利用しましょう。  問=都市基盤整備課  電話=0748‐24‐5658  IP=050‐5801‐5658   ファクス=0748‐24‐1249