特集 令和2年度一般会計 まちに活力を!498億円 本市の豊かで多様性のある自然環境と魅力ある地域資源を最大限生かしつつ、誰もが健康で明るく生き生きと輝きながら暮らしていることを一層実感できるまちを目指した予算が提案されました。その中から、特色ある新規事業の一部を紹介します。 @ 交通政策の強化 近江鉄道東近江市特別乗車券発行 2,020万円  本市にとって重要な公共交通機関である近江鉄道線の利用促進を図るため、期間限定で割引フリー切符を発行します。 A 観光振興の強化 歴史的資源を活用した観光まちづくり事業 7,300万円  本市の歴史的資源を活用するため、観光でまちづくりを進める法人の設立支援や、分散型ホテルの整備を進めます。 B コミュニティ活動支援の充実 支え合い・にぎわいの拠点づくり事業補助金 500万円  世代を超えた支え合いやにぎわいの拠点づくりに使用する備品などを整備する自治会を支援します。 C 地域医療の充実 政策的医療交付金 2億 6,620万円  能登川病院が行う救急医療、小児医療や蒲生医療センターが行う総合家庭医などを政策的医療と位置づけ指定管理者に交付します。 令和2年度一般会計予算 目的別内訳 総務費 55 億1,301 万円 市民活動や防犯、交通対策など 民生費 173 億2,985 万円 児童や障害者、高齢者福祉の充実など 衛生費 39 億4,304 万円 健診やごみ処理など 農林水産業費 23 億2,509 万円 農業や林業、水産業の振興など 商工費 11 億2,281 万円 商工業や観光の振興など 土木費 39 億8,187 万円 道路や河川、公園の整備など 消防費 16 億4,547 万円 消防や救急活動など 教育費 66 億8,319 万円 学校や社会教育の施設整備など 公債費 63 億5,183 万円 市の借金の返済 その他 9 億385 万円 議会費、労働費、予備費など 令和2 年度一般会計予算の討論 反対討論 廣田耕康 議員  理由の第一は、市民のくらし応援の予算にすべきとの思いからである。 @3億5700万円の企業立地奨励金のうち、資本金1億円以上の企業分をやめ、新型コロナウイルスで大変な中小企業・小規模事業者を応援すべき。 A黒丸スマートTC設置推進事業に1600万円が計上されているが、このTCは市民にとって「あれば便利だがなくても不便でない」もの。  第二は、不公平予算だからである。 @商業施設立地奨励金は、市が指定した3箇所の土地への立地企業の新設・増設に最高3億円の補助金であるが、指定していない土地は対象外であり不公平。 A定住移住促進住宅取得事業などの補助金として数千万円を三方よし商品券で支給しているが、取扱店は発行元の経済団体会員に限られており、市内業者の約半数は対象外であり改善すべき。  以上のことから、本案に反対である。 賛成討論 市木徹 議員 令和2年度予算は、 @交通政策・都市基盤の強化 A観光振興・文化スポーツ環境の強化 B農業振興・コミュニティ活動支援の充実 C福祉・子育て環境・地域医療の充実  以上4点を柱に、10年、20年先を見据え、今取り組まなければならない事業に対し予算が重点配分されている。  また、新たに創設された会計年度任用職員制度や幼児教育無償化への対応に伴い、財政調整基金などからの繰り入れが増加しているが、今後の経済動向や社会情勢の変化に留意しつつ、財政規律を守るように十分意識されているものと考える。  本市の多様で豊かな地域資源を最大限活用し、まちの魅力を高めることによって活力のある東近江市の創生に向けた予算となっていることから、本案に賛成である。