■記号は、問=問い合わせ IP=IP電話 FAX=ファクス ■特集 異常時に備えて 〜新型コロナと災害対策〜 コロナ収束前での避難はどうする?  梅雨、台風、局地的な豪雨・・・。いつ起こるかわからない災害に日頃から備える必要があります。近年は、毎年のように全国で広範囲にわたる被害が発生しています。  先月の「令和2年7月豪雨」では、九州地方をはじめとする全国各地で集中豪雨による甚大な災害が発生しました。今年は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、安全に避難するにはどうしたらいいのか、一人一人が事前に考える必要性が高まっています。水害や土砂災害から自分の命、大切な人の命を守るためにできることを考えましょう。 ○避難のポイント  「避難」とは、「難」を「避」けることです。「避難する」=「避難所に行く」とは必ずしも限りません。避難の目的は、災害に対し、安全な場所に身を置き、自分の命を守ることです。  昨今、毎年のように大雨による水害や土砂災害が発生していますが、このような災害では、地域や自宅の立地条件・構造によって災害のリスクが異なります。  そこで、大雨による災害から身を守るためには、何が必要なのか。災害が起きる前に考えておきたいポイントを5つにまとめました。  また、このポイントを整理し、記入することができる「我が家の防災計画(水害・土砂災害編)」を5ページに掲載していますので、ぜひ、ご活用ください。 「我が家の防災計画(水害・土砂災害編)」 1 災害の危険性  水害 □浸水(  メートル〜  メートル) □家屋の倒壊等  土砂災害 □土砂災害警戒区域 □土砂災害危険個所 2 避難行動  □垂直避難 □水平避難(どこ        ) 3 避難のタイミング  □避難準備・高齢者等避難開始(警戒レベル3)  □避難勧告(警戒レベル4)  □その他(いつ               ) 4 避難の準備(メモ)  (1) 準備物  (2) 緊急時の連絡先、連絡方法  (3) 情報の確認方法   □戸別受信機 □その他(          ) ●災害が起きる前に考えておきたい5つのポイント @災害リスクを知る。 A避難の方法「避難行動」を考える。 B避難行動をとるタイミングを想定する。 C避難行動のための準備を行う。 D避難先での新型コロナウイルス感染症対策を行う。 @普段から 災害リスクを確認  皆さんは、自宅がある場所にどんな災害のリスクがあるか知っていますか。避難を考えるときには、できるだけ具体的な災害のリスクを把握しておく必要があります。洪水であれば、「〇〇川の氾濫で自分の家は〇メートル浸水する」、土砂災害であれば、「この斜面が危ない」という具合です。  では、どのように災害のリスクを調べればいいのでしょうか。ここでは、2つの方法を紹介します。 ・東近江市防災マップによる確認  東近江市では、平成25年に防災マップを発行し、各世帯に配布しています。防災マップには、地震と水害・土砂災害に分けて地域ごとのハザードマップ(災害の危険性を確認するための地図)や、基本的な防災知識・防災対策について掲載しています。 ・滋賀県防災情報マップによる確認  県ホームページ上において、災害のリスクなどが確認できる地図で、より詳細な場所の情報まで確認できます。  これらの情報は、スマートフォンなどからも確認することができます。左記のQRコードをご活用ください。 A避難の方法「避難行動」を考える  災害のリスクを確認したら、次は、どのように安全を確保するか考えましょう。そこで重要なのは、「自宅で安全が確保できるか」ということです。  左のフロー図や防災マップを参考にして、各家庭の避難行動を検討してください。 B避難行動をとるタイミングを想定する  災害時にとるべき避難行動が決まったら、次に避難行動をとるタイミングを想定しましょう。左表は、その主な警戒レベルです。  市では、「避難準備・高齢者等避難開始(レベル3)」、「避難勧告(レベル4)」などの避難情報を発令します。発令する避難情報を基準に、Aで決めた避難行動をとるタイミングをあらかじめ決めておきましょう。 <避難行動をとる主な警戒レベル> ○警戒レベル4(危険な場所から全員避難)  とるべき行動=危険な場所から速やかに避難場所など安全な場所へ避難する。         避難場所への移動が危険と思われる場合は、近くの安全な場所や自宅内のより安全な場所に避難  避難情報=避難勧告、避難指示(緊急)(市が発令) ○警戒レベル3(危険な場所から高齢者などは避難)  とるべき行動=危険な場所から高齢者、障害者、乳幼児など避難に時間のかかる人とその支援者は避難する。その他の人は、避難の準備  避難情報=避難準備・高齢者等避難開始(市が発令) C避難行動のための準備を行う  次に、避難行動のために必要な準備を行いましょう。 ○生活必需品の準備  避難先や家族の状況によって異なりますが、食料や飲料など1日から数日程度避難先で生活できる準備が必要です。また、家が被災した場合を想定し、貴重品なども必要に応じて持ち出しましょう。 ○連絡先と連絡方法の確認  避難行動時に、家族全員がそろっているとは限りません。また、 災害時には電話などがつながりにくくなることもあります。緊急時の連絡先や連絡方法について、家族で相談しておきましょう。 ○情報収集の方法  Bで決めた避難行動のタイミングを逃さないためにも情報収集は大切です。市では、災害に関する情報発信のため、各家庭に戸別受信機の設置を進めています。まだ設置されていない場合は、防災危機管理課まで連絡してください。 また、テレビやスマートフォンの防災アプリなど、情報収集しやすい手段を複数用意しておきましょう。 ●しらせるしがの安全安心情報 しらしがメール・しらしがライン 気象情報(特別警報・警報・注意報)、地震発生情報、防犯情報、各種お知らせなどを配信 問=滋賀県情報政策課 電話077-528-3381 ■感染が心配でも、危険な場所にいる人は迷わず避難を D避難先での新型コロナウイルス感染症対策 ○避難する前に  体の調子が悪く、新型コロナウイルス感染症を疑う症状(発熱、強いだるさや息苦しさがある、風邪の症状が続いているなど)がある場合は、事前に「帰国者・接触者相談センター(電話077−528−3621)」へ連絡し、指示を受けてください。 ○避難所での感染症対策  避難所では、感染症対策として、次のような対策を行います。 ★マスク着用、手指の消毒の徹底 ★入り口前での検温・問診(事前受付)の実施 ★世帯間の間隔(1メートル以上)の確保 ★発熱などの症状がある人の専用スペースの確保  また、感染症対策の実施により、施設の収容人数に一定の制限が必要となることから、より多くの人が収容可能な小中学校などを中心に避難所を開設することを想定しています。 ○避難所で気を付けること  避難所では、マスクの着用、手洗い、咳エチケット、ソーシャルディスタンス(社会的距離)など、基本的な感染予防対策を各自で行ってください。また、避難先のルールや職員の指示には必ず従ってください。 ○日頃から災害に備える  災害時の行動で最も重要なことは、「命を守る」ことです。災害時には、「まだ、大丈夫だろう」、「これまで大丈夫だったから、今回も大丈夫」といった思いにとらわれがちですが、こうした思い込みが命を危険にさらすことにつながります。「危険かな」と思ったときに迷わず「命を守る」行動をとるためには、日頃から災害時の行動を考え、準備しておくことが重要です。  特に、新型コロナウイルス感染症が心配される状況では、避難が必要な場合でも、感染症への恐れから避難をためらう場合があるかもしれません。しかし、感染症対策を含めた災害への備えを行うことで、避難先での感染リスクを低減することができます。いざというときに、災害から自分や家族の命を守るため、ためらわず避難できるよう、日頃から災害に備えましょう。 ■避難先に持っていくもの  食料、飲料、医療品(常備薬など)、衣類・タオル、衛生用品、貴重品、上履き、スリッパ、避難者が必要とするもの(おむつ、ミルク、生理用品など) ◆感染症対策用品を持参しましょう。  マスク、消毒液、体温計、ビニール袋(ゴミ袋) ■地元高校と連携した防災出前講座  県立八日市南高校では、地域への防災啓発や被災地支援など、積極的に防災活動に取り組んでいます。昨年12月には、3年生を対象とした防災出前講座を実施しました。  講座では、生徒一人一人が防災マップで自宅の災害リスクを調べ、「我が家の防災計画(水害・土砂災害編)」の作成に取り組みました。  また、グループ内で情報を共有することで、防災に関するさまざまな考え方に触れることができ、高齢者や幼児がいる家庭では、自分だけでは避難が難しい人について考える機会にもなりました。 ○「令和2年7月豪雨」災害義援金の受付  日本赤十字社では、「令和2年7月豪雨災害義援金」を受け付けています。 期間=令和2年12月25日(金)まで 場所=健康福祉政策課または各支所 問=健康福祉政策課 IP=050-5801-0945 問=防災危機管理課 IP=050‐5801‐5617 ファクス=0748‐24‐0752