東近江市民クラブ 田井中 丈三 伊庭内湖の環境と愛知川の安全 Q  日本遺産である水郷の伊庭集落。そこに伊庭山と伊庭内湖を加えた区域は文化庁の重要文化的景観に選定されている。その伊庭内湖で2025年の国民スポーツ大会カヌー競技が開催される。大会の成功のためには、内湖を広く覆う水草の除去や湖底の浚しゅんせつ渫が重要だと質問を重ねてきたが、現在の県との交渉状況は。 A  令和3年度の県への政策提案において、本市の最重要課題として伊庭内湖の浚渫を要望しました。今後も引き続き交渉を重ねていきます。 Q   平成2年台風19号の豪雨による愛知川堤防の決壊以来、河川整備が進められてきた。堤防強化工事と浚渫の現状、今後の対応は。 A  堤防強化対策は平成26年度から阿弥陀堂町の下流部で工事が進められ、今年度の施工区域を含めた約1500mの整備が完了します。今後は、現在工事が行われている福堂町地先からさらに上流約500m(福堂町400m・新宮町100m)の区間を整備される予定です。残りの約300mも前向きに進むよう交渉を重ねています。  また、ふれあい運動公園付近の中州は、今年度中に現況把握のための測量が実施されます。 強化工事が進む愛知川堤防 東近江市民クラブ 西村 和恭 みらいの車発車。期待高まる Q  マイカーを運転できなくなる高齢者は今後も増えていく。買物や通院など、日常生活を維持していく移動手段の確保は今後の重要な施策である。このような中、道の駅「奥永源寺渓流の里」を拠点とした自動運転サービスの長期実証実験が行われたが、 @検証結果と市の評価は。 A自動運転技術を導入することで、市内交通網を維持確保できると考えるが。 B他の地域への導入など、今後の展開については。 A  @実施主体である国土交通省からは、中山間地における交通弱者の移動手段の確保と交通事業者の担い手不足解消の一助として自動運転技術の有効性が報告されました。本市のコミュニティバスの維持確保にも有効であり、さらなる研究の必要性を認識しています。 A既存の公共交通と組み合わせることにより、担い手不足の解消やダイヤの充実につながり、将来の市内交通網を維持確保していくための方法として有効であると考えています。 B市内他地域への導入については、技術が発展途上にあり法整備も必要なことから、まだまだ時間を要すると考えます。将来的には生活拠点から最寄りのバス停などを結ぶラストワンマイル(最後のひと区間)を対象とした展開を研究していきたいと考えています。 運用の可能性が高まる自動運転車 東近江市民クラブ 鈴木 則彦 ひかり輝く八日市駅前 Q  「八日市駅前えいとてらす」について、 @利用者や参加店舗の声は。 A近江鉄道乗車キャンペーンとの同時開催の効果は。 B今後の展開は。 A  @コロナ禍で外の空間で飲食できるのは子ども連れにとって嬉しいなどの好意的な意見と、もう少しテーブルがあった方がよいなどの改善を求める意見がありました。参加店舗からは新規のお客様が増えた、八日市まちづくり公社が申請手続きを一括して行ったことで負担が軽減されたなどの声がありました。 A共同でチラシを作成し、近江鉄道の利用促進にもつながったと考えます。 B利用者や参加店舗の意見をもとに改善を加え、国の規制緩和が終了した場合でも公社を主体に取り組んでいきたいと考えています。 Q  八日市商工会議所青年部が行うイーストレインボー事業について、市としてこの事業をどう考えるのか。 A 20万球のイルミネーションが彩り光り輝く本市の冬の風物詩として、まちのにぎわいを演出する素晴らしい事業であると認識しています。これまで携わってこられた方々の思いを尊重し、引き続き関係部署が連携して事業を盛り上げていきたいと考えています。 東近江市民クラブ 青山 孝司 第三次農業革命の時代へ Q  集落営農の法人化や大規模ほ場整備の計画もあり、高収益野菜の生産など儲かる農業への転換が進んできているが、担い手不足などの課題も大きくなってきている。本市でのスマート農業の取り組み状況は。 A  スマート農業は担い手の減少や高齢化、技術の継承など農業が抱える課題を解決する処方箋の一つとして、国が重要施策に位置付け推進しているものです。本市も同様の課題を抱えており、今が普及の好機と捉え、各種関係機関が実施する実演会や実装試験を積極的に市内へ誘致し開催するとともに、土地改良事業における自動給水栓の設置やスマート農機導入への支援を通じ普及啓発に努めています。 Q  老朽化が激しく、雨漏りや設備関係の故障が相次ぐ湖東コミュニティセンターの本館と別館を一体化する建て替えや、近隣の旧湖東保健センターも含めたこのエリアの整備は。 A  築後40年が経過しており、近年、ホール天井の改修をはじめ、必要な修繕で施設の長寿命化を図り継続使用しています。旧湖東保健センターについては、現在、基幹統計調査作業スペースとして活用しています。  今後は、地域からの要望も踏まえ、施設の整備や活用について検討していきたいと考えています。 老朽化が進む湖東コミュニティセンター