東近江市民クラブ 浅居 笑 Q  郷土愛護の精神に基づき活動を行っている消防団が地域の安全確保のために果たす役割は非常に大きいが、年々減少する消防団員の確保について、  ①今後障害のひとつとなりかねない運転免許の区分変更に伴う準中型免許取得の問題と、今後の若手団員の確保を見据えた対応は。  ②消防庁からこの4月に「消防団員の処遇等に関する検討会」の中間報告が公表されたが、本市消防団の処遇の現状と、団員確保のための施策は。 A  ①道路交通法改正から4年が経過し、3.5トン以上の車両を運転できない消防団員が数名在籍していることは承知しており、出動における課題と捉えています。   今後、消防車両の更新時に新制度下の普通免許でも運転可能な車両への切り替えを検討するなど、この基準が若手団員確保の障害にならないようにしていきます。  ②消防団員の報酬などは、県内平均を上回っています。また、各分団に対しては本市独自の分団活動交付金を支給しています。   今後も報酬などの処遇改善を図るとともに、消防団活動の意義や魅力をあらゆる機会を通して発信し、周知に努め、団員確保につなげたいと考えます。 東近江市民クラブ 和田 喜藏 広がる子ども食堂に支援を Q  子ども食堂の元祖は東京都大田区にある「気まぐれ八百屋だんだん」と言われている。店主の近藤博子さんが「給食以外の食事がバナナ 1本という子がいる」という話を聞き、八百屋の一角に子ども食堂を開設されたことがメディアで報道され、多くの方に共感を呼び全国に広がった。  わが国では 7人に1人の子どもが「相対的貧困」の状態にあると言われており、子ども食堂が社会的活動として注目されている。一方で運営するためには、食材や場所、ボランティアスタッフの確保などに課題もある。  運営を継続していくために市の支援が必要と考えるが。 A  本市においても子ども食堂が地域のボランティアや民間の福祉団体の協力により運営されており、子どもだけでなく保護者の方も含め、大切な地域の交流の場や世代間のつながりの場になっていると認識しています。  県社会福祉協議会においては、子ども食堂を開設する場合の立ち上げ経費などに助成が行われています。また、市の社会福祉協議会では、子ども食堂の活動を継続していくための運営に係る支援をされています。  市としては、地域の共助を基にした取り組みとして尊重し、引き続き社会福祉協議会を窓口として支援をしていきたいと考えています。 東近江市民クラブ 鈴木 則彦 さらなるにぎわいを Q  アフターコロナに向け、第2期中心市街地活性化基本計画策定を前に、第1期計画の総括、成果、課題は。 A  本市の中心市街地にふさわしい都市機能の集積とにぎわい創出を図るため、官と民が連携し着実に取り組みが進んでいます。成果としては、ホテル誘致をはじめ延命新地の道路美装化、八日市まちづくり公社によるソフト事業など事業を行い、計画の指標も上昇傾向にあり、中心市街地としての基盤が整ってきました。  課題では、20代単身や30代夫婦・親子世帯の転出入が目立つため、若者・子育て世代の転出を抑え定住を促すこと、アフターコロナに向け新たなにぎわいの創出、飲食に限らず多様な業態の店舗や事業者の開業を促すことがあげられます。 Q  第2期計画の策定状況と計画の方向性は。 A  中心市街地活性化協議会では、現計画の課題の共有や第 2期計画の基本理念、方針、目標、区域などの検討を行っています。今後は内閣府とも協議し、来年3月の国の認定を目指して取り組みます。方向性としては、官民あげての新しい事業を計画するなど、豊かな暮らしとにぎわいのある中心市街地としてさらに魅力を高め、本市の核として周辺地域への波及効果を生み出す戦略的な計画とします。 東近江市民クラブ 青山 孝司 通い慣れた診療所の充実を Q  湖東診療所は地域に寄り添い地域包括医療としての役割も大きく、今後訪れる超高齢社会に必要な医療機関として期待されている。しかし、現在は週1回、月曜日の午後1時から3時の限られた診察時間での運営となっているが、  ①経営状況は。  ②常勤医師確保へ向けた取り組みは。 A  ①令和2年度の決算見込みで、1千9百万円程度の赤字決算となる予定です。過去7年間においても、平均で年間1千万円程度の赤字を計上しており、毎年度一般会計からの繰入金で賄っています。  ②県が自治医科大学出身の医師を県内の病院、診療所に派遣していますが、県に在籍する医師が減少していることから、医師派遣については厳しい状況です。引き続き、県に対して派遣依頼を行っていきます。 Q  ことうヘムスロイド村は、質の高い生活文化の創造へとつなげていける施設と考えるが、地域資源としての考えは。 A  本市の宝となりうる可能性を強く感じています。今後、文化・芸術の振興、工芸文化に触れる空間、交流を深める場、まちづくり活動の拠点として、積極的ににぎわい創出の場として活用し、市内外にPRしていきたいと思います。