■記号は、問=問い合わせ IP=IP電話 FAX=ファックス ■特集 誰もが安心して利用できる公共交通を目指して コロナ禍の現在、「電車やバス、タクシーを利用するのは大丈夫?」と不安に思われている人もいるのではないでしょうか。 皆さんの生活を支える公共交通を担う運行事業者は、安全・安心に公共交通を利用してもらえるよう、さまざまな感染対策を行いながら運行しています。 今回は、運行事業者が実施している感染症対策や公共交通を担う思い、運行事業者と市が一体となって進めている取組を紹介します。 ■運行事業者の皆さんに聞きました! ●私たちは、感染症対策に社員一丸で取り組んでいます!  市内を走る路線バスやちょこっとバスでは、車内の換気やアルコール消毒、運転席に飛沫防止カーテンを設置し、運転手の健康管理を徹底しています。  また、今年3月27日からは、交通系ICカード「ICOCA」の非接触決済導入により、利便性の向上と感染防止を図っています。  「利用者の皆さまに安全・安心なサービス提供を!」の思いのもと、今後も社員一丸となって感染症対策に取り組んでいきますので、安心してご利用ください。  近江鉄道株式会社自動車部八日市営業所長 山田慎太郎さん ●でかける人をほほえむ人へ  コロナ禍で油断のできない日々が続いていますが、「でかける人を、ほほえむ人へ」をスローガンに掲げ、お客様に安全・安心を提供できるよう係員のマスク着用、駅や電車内のアルコール消毒の徹底、係員の健康管理などに注意を払っております。  通勤や通学、お出かけの際は、安心して鉄道をご利用ください。  近江鉄道株式会社鉄道部 八日市駅長 丸山正信さん ●利用者の皆さんの協力のもと感染対策を実施中!  JRでは、駅・車内の抗ウイルス加工や消毒、換気などを徹底し、マスク着用や時差通勤など、お客様のご協力のもと、感染症対策を実施しています。  「お客様に安心してご利用いただきたい、コロナ禍を乗り越えた後は、 また多くのお客様に旅行などを楽しんでいただきたい」という思いで日々業務に励んでいます。  西日本旅客鉄道株式会社 西川勝さん ●安心してタクシーをご利用いただくために  当社をはじめとするタクシー事業者では、乗務員の健康チェックやマスク着用の徹底、毎日の出・入庫時の車内除菌、運行時の外気導入モードによる換気を実施し、キャッシュレス決済への対応も進めています。  今後も感染症対策と快適な車内環境づくりに努めてまいります。  永源寺タクシー株式会社 代表取締役 今若敦さん(一般社団法人 滋賀県タクシー協会会員) ■鉄道沿線を盛り上げよう!  9月1日、びわこ京阪奈線(仮称)鉄道建設期成同盟会の主催による「近江鉄道・信楽高原鐡道沿線盛り上げ活動」の表彰式が東近江市役所で行われました。  最優秀賞に「櫻川驛活性化プロジェクトチーム」、優秀賞に「琵琶湖ヨシペンスケッチ同好会」が選ばれました。  表彰後、櫻川驛活性化プロジェクトチームの西田善美代表は、「これからも楽しく活動を続けていきたい」と笑顔で話されました。 ■ちょこっとバス ●ICOCAでお得に利用  コロナ禍で、現金を使わないキャッシュレス決済は、接触機会を減らす手段として効果的とされています。ちょこっとバスでも、公共交通における感染症対策と利便性向上を目的に、今年3月からICOCAが利用できるようになりました。  乗車時には、入口付近に設置されている青色のIC機器に、降車時には運賃箱に設置されている黄色のIC機器にそれぞれカードをタッチすることで支払いが完了します。  9月からは、ちょこっとバスが1カ月乗り放題になるお得で便利な1カ月乗車券(一般6,000円、学生4,500円、子ども2,200円)もカードで販売しています。ぜひ、ICOCAでちょこっとバスをお得に気軽に利用してください。 ●全車両に抗菌加工を実施  地域の身近な移動手段であるちょこっとバス。コロナ禍でも感染症対策を徹底し、地域の重要な公共交通として休むことなくこれまで運行してきました。  今月から、より一層安心して利用していただけるよう、全車両に「抗菌・抗ウイルス加工」を実施しています。  これは、車内に付着した菌やウイルスの繁殖を抑える効果があり、新型コロナウイルスに対しての効果も確認されています。「抗菌・抗ウイルス加工」の成分は、赤ちゃんの肌にもやさしい成分を使用しています。  本市では、安全・安心に利用していただけるよう運行事業者とともに取り組んでいます。これからも安心してちょこっとバスを利用してください。 ■駅トイレの洋式化を進めています!  本市では、公共交通の利便性向上を目指す取組の一つとして、清潔で快適に利用できるトイレ整備を運行事業者と連携しながら進めています。  昨年度は、国の補助金などを活用して、近江鉄道八日市駅とJR能登川駅のトイレの洋式化を行いました。 ■近江鉄道(ガチャコン) ●太郎坊宮前駅の駅前広場を整備中  近江鉄道太郎坊宮前駅は、市民の皆さんの通勤や通学、また本市を代表する観光地である太郎坊宮を訪れる観光客などに利用されています。しかし、駅ホーム上屋や自転車駐車場の老朽化、また、駅周辺に送迎車の一時停車スペースがないなどの課題がありました。  本市では、同駅の利便性向上と周辺地域の交通拠点として、令和元年度から3カ年計画で整備を進めてきました。既にホームの上屋や自転車駐車場は完成し、学生の皆さんを中心に多くの人が利用されています。  現在、駅前広場の整備を進めており、間もなく完成する予定です。 ●パーク・アンド・ライド 近江鉄道市辺駅で実証実験スタート  本市は、9月から近江鉄道市辺駅の南西約350メートルにある市営あかね駐車場を活用して、駅近くの駐車場に車を止めて鉄道に乗り換える「パーク・アンド・ライド」の実証実験を始めました。  この駐車場を利用して、この機会に近江鉄道を利用して快適な通勤・通学をしてみませんか。  詳しくは、市ホームページを確認してください。 ■ちょこっとバスと近江鉄道で安心・安全に通学しています!  私は、毎日ちょこっとバス愛東線と近江鉄道を利用して高校へ通学しています。バスと電車を利用することで、家族に送迎してもらう必要もなく、友だちと通学を楽しんでいます。  コロナ禍でも公共交通機関は、私の学生生活を応援してくれる心強い味方だと思っています。 ■コロナ禍の今公共交通の利用を  市内の公共交通を担う運行事業者は、コロナ禍で大変厳しい経営環境下でも、「安心して公共交通を利用してもらいたい」という強い使命感を持って、日々感染症対策を徹底して運行されていることを知ってもらえたと思います。  本市では、「非接触」「抗菌」といった感染症対策、コロナ禍での公共交通の利用離れの抑止、家計や地域経済の支援を目的とした「定期券購入支援補助金」といった取組のほか、駅トイレの洋式化や駅前広場整備といった公共交通を利用しやすい環境整備も進めてきました。  これからも、運行事業者と市が一体となって市民の皆さんに安心して公共交通を利用していただける取組を進めていますので、「マスク着用」「咳エチケット」とマナーを守りながら、公共交通の利用をお願いします。  問=公共交通政策課   IP=050‐5801‐5658   ファクス=0748‐24‐1249  (取材:広報課 片山晴紀)