■記号の説明・・・問=問合せ IP=IP電話 FAX=ファクス 特集 がん検診をもっと多くの人に がんの早期発見を目指して 日本人の2人に1人が「がん」になるといわれています。 がんは、早期発見・治療で治る可能性が高い病気です。 問=東近江市保健センター IP=050-5801-5050 ファクス=0748-23-5095 1.自分のタイミングで受診場所や時期を選択 がん検診には、集団検診と個別検診の2種類の受診方法があります。 集団検診は、6月から12月までの期間中、保健センターをはじめ、各地区のコミュニティセンターなどで実施します。土・日曜日の開催や、子育て中の人も受診しやすいよう保育の実施もしています。 個別検診は、市内の指定医療機関で年間を通して実施しており、ご自身の都合に合わせて受診できます。 さらに、子宮頸がん検診や乳がん検診は、市内だけでなく県内の協力医療機関でも受診が可能です。 また、胃内視鏡検診は、市内3つの医療機関(東近江総合医療センター・能登川病院・蒲生医療センター)で受診でき、これまでバリウムでの検診が体質的に受けられなかった人も安心して受診できるようになりました。 2.受診費用を助成 がん検診は、医療保険の対象にならないため、1万円以上の費用がかかる場合があります。本市が実施するがん検診では、市の助成制度があるため大腸がんは500円、胃内視鏡検診でも4千円で受診できます。 3.インターネットでも予約可能に がん検診は予約制です。集団検診を希望する人は保健センターへ、個別検診を希望する人は各医療機関へ電話で予約してください。 検診案内ハガキや国民健康保険加入者で特定健診の受診券が届いている人は、集団検診のインターネット予約ができます。時間を気にせず予約ができるので、ぜひ利用してください。 4.アフターサポートも万全 検診で気になる結果が出た人には、精密検査を勧めています。保健センターでは、精密検査の方法や受診できる医療機関を紹介するなど、保健師が不安な気持ちにしっかり寄り添います。 ■ご存じですか?子宮頸がんはワクチンで予防できます ヒトパピローマウイルス(HPV)は、女性であれば生涯で一度は感染するとされる一般的なウイルスです。感染しても、ほとんどの人はウイルスが自然に消えますが、一部の人は子宮頸がんになってしまうことがあります。 感染した後にどのような人ががんになるかは解明されていないため、ワクチン接種は感染を防ぎ、子宮頸がん対策として有効な手段とされています。 子宮頸がんで苦しまないためにできること 1.小学校6年生〜高校1年相当時にワクチンを接種 感染を予防し、将来の子宮頸がんのリスクを減らします。 2.20歳になったら2年に1度検診を受診 ワクチンを接種していても、子宮頸がん検診は必要です。 ■コロナ禍で受診者が激減  本市では、がん検診の受診を推進していますが、令和2・3年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、受診者が大幅に減少しています。この状況が続くと、今後、進行がんとなってからの発見割合が増えることが懸念されます。 がんは進行性の病気のため、1日も早い発見が重要です。そのため、定期的にがん検診を受診することが重要です。 がんの進行は、コロナの収束を待ってはくれません。検診を控えることは、がんや健康上のリスクを早期に発見できる機会を逃してしまうことになりかねません。がん検診の受診は「大切な命」、そして「大切な人」を守ることにつながります。 コロナ禍で外出自粛が求められているときも、がん検診は「不要不急の外出」には該当しません。医療機関でも、集団検診会場でも十分な感染防止対策をしていますので、安心してがん検診を受診してください。 ■お得な無料クーポンをお届けします! 21歳女性へ ・子宮頸がん検診無料クーポンをプレゼント 41歳女性へ ・乳がん検診・大腸がん検診無料クーポンをプレゼント 41歳男性へ ・大腸がん検診無料クーポンをプレゼント 対象者には、5月中に無料クーポンをお届けします。 ぜひ、このタイミングに受診し、健康管理に活用してください。 ◆がん検診の受診者数 本市のがん検診受診者数の推移とグラフです。これまで平均して年間5,000人を超えていた受診者数が、令和2年度は3,800人程度まで減少しています。 ◆がん検診の受診率 がん検診の受診率を滋賀県・国と比較すると、本市の受診率は高いことが分かります。しかし、がん検診受診率の目標(50パーセント)には届いていません。(令和元年度データ) ■50歳以上の人は胃内視鏡検診がお勧め〜初めての人でも安心して受診できます〜 胃がんは、がんの中で2番目に多く、特に滋賀県の女性の死亡率は、全国的に高い傾向にあります。しかし、最近は死亡率が徐々に低下し、早期発見・早期治療で治る病気になってきました。また、胃の炎症やがんの発生に関与しているヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療で予防も可能です。 胃内視鏡検診は、経口か経鼻かの2つの方法から選ぶことができます。当院では、昨年最新の機器を導入し、負担の少ない鼻からの胃カメラでも鮮明に胃の内部が観察できるようになりました。便秘などでバリウム検査を今まで敬遠していた人やバリウムアレルギーのある人も、ぜひ東近江市の胃内視鏡検診をお勧めします。 ◇東近江市胃内視鏡検診運営委員会 伊藤 明彦 委員長  東近江総合医療センター消化器内科医長。滋賀医科大学総合内科学講座准教授。日本消化器内視鏡学会専門医。2018年度に始まった東近江市胃内視鏡検診立ち上げの中心メンバー。同センターでは、年間約4000件の消化器内視鏡検査・治療を実施し、東近江医療圏の消化器診療の中心を担っている。 ■がんになっても自分らしい生活を〜あなたを支えてくれる人はきっといます〜 乳がんの宣告を受けたとき、医師からの説明が全く理解できず、一人で抱え込み、混乱する頭の中で、看護師の友人に連絡をとったところ、的確なアドバイスをもらえました。悲しむ暇もなく、さまざまな検査を受け、多くの決断を迫られ、もしかしたら元気に過ごせるのは、あと1年かもしれないと言われ、初めて自分の人生と向き合うことにもなりました。 がんの宣告を受けたとき、「私はよき友人に恵まれていたが、ほかの人はどうだろう。困っている人がいるかもしれない」と思い、少しずつがんの啓発活動を始めました。がんに限らず、人生には思いもよらないことが起こります。そんなときは、一人で抱え込まないで、リボンカフェにお話に来てください。 ◇リボンカフェ 田中 和美 さん ピンクリボンアドバイザー。がん教育外部認定講師。がん経験者の立場から、日常生活のサポートや正しい知識と情報を知ってもらうため、啓発セミナーの開催やがん患者の不安や悩みを聞く茶話会の開催など、精力的に活動。乳がん患者のために手編みパッドを作成するボランティアを募集中。 ■市民の皆さんからの声 がん検診で早期がんが見つかりました 大腸がん検診を受診し「要精密検査」との検診結果を見てびっくりしました。すぐに受診し、お尻からカメラを入れて詳しく調べてもらいました。早期がんだったので、そのまま内視鏡カメラで切除してもらい、入院期間も短くて済みました。想像していたよりも負担なく治療ができてよかったです。(60代男性) 家族のためにいつまでも元気でいたい 妊娠中に受けた子宮頸がん検診でがんが見つかりました。出産後に治療が始まり、抗がん剤で髪の毛を失いました。入院によって産んだばかりの子どもとも離れなくてはならず不安でしたが、早期治療のかいあって今では元気に暮らしています。子どものためにいつまでも健康で暮らしたいと思っています。(20代女性) 毎年検診は欠かしません 自営業を営んでいます。体が資本なので、毎年検診は欠かしません。忙しい日々ですが、年に1日は自分の健康に向き合うようにしています。自分が倒れたら従業員も家族も困りますからね。(50代男性) ■集団健(検)診予約受付開始 5月13日(金)8時30分から 詳しくは、「東近江市健康ガイドブック」を確認してください。 また、医療機関での受診をご希望の場合は、直接医療機関で予約してください。 ■アピアランスサポート事業助成金 抗がん剤や放射線治療の影響による脱毛や手術による乳房切除など、外見(アピアランス)の変化の悩みを持つがん患者に対して、ウィッグ(かつら)や帽子、乳房補整具の購入費用を助成しています。 ◆対象者 @申請時に本市に住民票を有する人 Aがんと診断され、その治療を受けた人 B市税などの未納がない人 C他市町から同種同類の補助を受けていない人 ◆対象品(令和3年4月以降に購入したもの) @ウィッグまたは帽子 A補整下着もしくはパッドまたは人工乳房 ◆補助金額 上限1万円 ■骨髄等移植ドナー支援事業助成金 白血病などの患者を救うために、全国で多くの人がドナー登録をしていますが、まだまだ必要としている患者に骨髄などが行き届いていないのが現状です。本市では、休業などによるドナーや事業所の経済的負担を軽減し、ドナー登録の推進および骨髄などの移植の推進を図るため、助成金を交付しています。 ◆対象者 @公益社団法人日本骨髄バンクが実施する骨髄バンク事業に骨髄などを提供した人 A骨髄などの提供を行った日に本市に住民票を有する人 B他市町から同種同類の補助を受けていない人 ◆補助金額 骨髄などの提供のための通院など1日当たり2万円(1回の提供につき上限14万円)