■記号の説明・・・問=問合せ IP=IP電話 FAX=ファクス 特集 変えよう意識、減らそうごみ!  日本の年間のごみ排出量は4,095万トンにもなり、これは、東京ドームの約110杯分に相当します。そのうち食品ロス(4ページ参照)は年間522万トン。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた食料支援量の1.2倍分にもなります。ごみの減量や食品ロスの問題を改善するには、一人一人の努力が欠かせません。  令和4年4月には、プラスチックのごみ削減に向けたプラスチック資源循環促進法が施行され、飲食店などでストローやスプーンなどの使い捨てプラスチック製品の提供の削減が求められています。 今後、家庭から出るプラスチックごみのリサイクルの取組も進められ、日常生活でごみの減量がますます重要となります。 ■本市の現状  令和3年度の主に家庭から出る「家庭系ごみ」の排出量は約3万2千トンであり、ここ数年ほぼ横ばいの状態です。また、令和3年度に家庭系ごみの処理に要した費用は約14億円にも上ります。 ■地球環境を守るために  家庭から出たごみは、集積所から収集車でごみ処理施設に運搬され、燃やされたり溶かされたりします。ごみが減れば、これらの運搬や処理によって発生する地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を抑えることができます。 ■将来世代の負担軽減のために  ごみを減らすことで、処理施設や最終処分場の長寿命化や処理施設を建て替える場合の規模の縮小など将来世代の負担を軽減することができます。  一人一人が意識することで変わる未来があります。ごみの減量やリサイクルについてみんなで考えてみましょう。 ■本市ではさまざまな取組を推進しています  本市では、家庭から出るごみが全体のごみの量の約62パーセントを占めています。また、家庭から出るごみのうち、約95パーセントが「燃えるごみ」です。その中で、多くの割合を占める「生ごみ」と「古紙類」を効果的に減らすために、補助制度を設けるなどさまざまな取組を推進しています。 ●リサイクル促進補助金  市民で構成する地域団体が実施した資源回収(新聞紙・雑誌・ダンボール・古着・資源びんなど)の量に対して補助金を交付。 ●生ごみ処理容器購入補助金  生ごみ処理容器(自然発酵型・機械式処理機)の購入に対して補助金を交付。 ■資源を循環 ボトル to ボトル 水平リサイクル ●ペットボトルはペットボトルに「ボトル to ボトル」  本市とサントリーグループは、ペットボトルの水平リサイクルを推進するため、「水平リサイクル事業に関する協定」を締結しました。  この事業は、資源物として出された使用済みのペットボトルを市が収集し、サントリー製飲料のペットボトルとして再生する「ボトルtoボトル」を実現する事業です。 ●水平リサイクルってなに?  使用済み製品を原料として、同じ種類の製品に作り替えるリサイクルを「水平リサイクル」と言います。  ペットボトルは、新たな石油由来原料を使わずに繰り返しペットボトルにリサイクルすることができる資源であるにもかかわらず、ボトルからボトルへ水平リサイクルされているのは、国内の回収量の20.3パーセントにとどまっています。繊維やフィルム・シートなどペットボトル以外の製品にリサイクルされた場合は、使用後に焼却されたり、リサイクルされても多くの場合、数回でリサイクルの輪が途切れてしまったりします。  ペットボトルの再生先が見える水平リサイクルを推進することで、市民の皆さんのリサイクル意識を高め、脱炭素社会の実現と循環型社会の形成を目指します。 ■知ろう!減らそう!食品ロス ●食品ロスとは?  食品ロスとは、食べられるのに捨てられてしまう食品のことで、家庭から出る生ごみのうち約24パーセントを占めています。  日本では、年間522万トンの食品ロスが発生しており、その約半分は家庭から排出されています。また、食品ロスの中には、手付かずの状態で捨てられている食品もあります。  日本人一人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約113グラム)の食べ物を捨てていることになります。 ●食品ロスを減らすコツは?  まずは、食品の期限表示を正しく理解することが大切です。  食品の期限表示は、「消費期限」と「賞味期限」の2種類があります。いずれも開封していない状態で、表示されている保存方法で保存した場合の期限です。「消費期限」とは、食べても安全な期限。「賞味期限」とは、おいしく食べることができる期限です。 ●食品ロスを削減する四カ条 その一 使いきれる分だけ買う。 その二 家にある食材・食品をチェックする。 その三 肉や魚の保存方法を工夫する。 その四 調理で作りすぎない。余ったら作り変える。 ■食品ロス削減を実践していても出てしまった生ごみは・・・ 生ごみ処理容器を活用しましょう! コンポストは、生ごみから堆肥が作れる優れものです。 自分が出した生ごみだから安全な堆肥が作れます。 ダンボールコンポスト・・・安価で手軽に始められます。 設置型コンポスト・・・生ごみのほか落葉や雑草も堆肥にできます。 機械式処理機・・・室内に設置できて臭いの心配がありません。 ●生ごみ堆肥化講習会を開催しています  自治会などで使い方を学ぶ講習会の開催を希望される場合は、資源再生推進課まで問い合わせてください。 ■ごみを減らすために 身近なことからできる工夫 ●余った食材で作るメニューを考えてみよう!  食材を無駄にしないよう、カレーやみそ汁、野菜炒めなど、残り物でできるニューを献立に取り入れてみませんか。具だくさんで栄養も満点です。 余ったきのこや人参などをふんだんに使った栄養満点のカレーは絶品! 簡単&栄養満点 お漬物レシピ 大根の皮、きゅうりなど、お好みの野菜を一口サイズに切ります。 ↓ 塩昆布と鷹の爪をふりかけ、漬物酢に漬けて1・2時間寝かせたら完成♪ 大根の皮はビタミンCが豊富!パリパリ食感がくせになります! ●フロアワイパーにボロ布とストッキングを装着しよう!  フロアワイパーのシート代わりにボロ布を付け、その上から要らなくなったストッキングをかぶせて使用します。付いたホコリは掃除機で吸い取るか、手で取り除けばまた使えます。ボロ布の弾力とストッキングの静電気でホコリを吸着し、洗って繰り返し使えるのでごみを減らせます。ストッキングは掃除に役立つ優れもの。そのまま鏡やステンレスを磨くとピカピカになり、ホコリ取りには抜群の効果を発揮します。ハンガーと組み合わせると高所のホコリも一網打尽。ストッキングは、伝線したり、穴が空いたりした後でも活躍します。 ●買い物などには、マイバッグを使おう!  レジ袋の有料化以降、買い物にマイバッグを使う人は多いのではないでしょうか。レジ袋のようなプラスチックごみは自然分解せず、焼却処分のときに二酸化炭素を排出します。地球環境を守るためにも、マイバッグを携帯しましょう。 ■身近なことからチャレンジしよう  紹介した以外にも、「シャンプーやハンドソープなどは詰め替えできるものを使用する」「捨てる前にフリーマーケットなどに出品する」「ラップの使用を控え、シリコン製のふたを使う」など、簡単に始められる工夫がたくさんあります。ごみの問題は私たちの未来に関わる重要な課題です。一人一人がしっかりと意識して、身近なことからごみの減量にチャレンジしていきましょう。 問=資源再生推進課 IP=050-5801-5636 ファクス=0748-24-5692