広がる可能性!!未来へつなぐ「情報の道」東近江市ケーブルネットワーク 東近江市では、これからの高度情報化社会の中で、みなさんに様々な情報サービスを提供できる快適な環境を創るため「東近江市ケーブルネットワーク事業」に取り組んでいます。 この事業は、将来に向けた基盤整備である「情報の道づくり(地域の情報ネットワークの整備)」と、この情報の道を活用して地域の様々な情報やテレビ放送を各家庭にお届けする「ケーブルテレビ事業」の2つの事業に一体的に取り組もうとするものです。 今回はこれらの事業について、その必要性や内容を紹介します。 Q「情報の道づくり(地域の情報ネットワークの整備)」ってなに? A市役所など公共施設と各家庭を光ファイバー回線でつなぎ、様々な情報が流れるネットワーク(情報の道)をつくろうとするものです。将来、この道を使って様々なサービスを提供することも可能になります。高度情報化の時代にあって、この情報の道は、本市の発展や福祉の向上などになくてはならないものです。 光ファイバーとは・・・ 光ファイバーは、通信手段として光を活用するために利用される太さ0.1ミリほどのガラスでできた繊維。通信ケーブルの中では最も高速な通信能力をもっています。 Qこの情報の道は、具体的にどんな活用ができるの? A3ページの上段に記載しているのが、全国で実際に利用されているサービスの一例です。事例からも分かるように、今までよりも便利で快適な生活の可能性が広がります。 当然、ケーブルテレビ事業も情報の道を活用したものですが、全国では、こうしたネットワークを使った事例がたくさんあります。 本市では、情報の道の活用について、全国の取組事例などを参考にしながら、今後検討していきます。 こんな将来も・・・ ■災害時の情報ネットワーク 災害発生時に、避難所、医療機関、救急施設など、生活に密着した施設を情報ネットワークで結ぶことで、細やかな災害情報や市民の安否情報、災害時に必要な生活情報を提供することができます。 ■独居高齢者の安否確認システム 独居高齢者の体調不良時などの不慮の事態にも対応できるよう、上下水道の配管にセンサーを設置し、水道が長時間使用されていない場合などの異常時には、情報ネットワークを通じて親族や知人に警報通知を発信するシステムです。 ■産直販売支援システム 農産物直売所のレジと自宅を情報ネットワークで結ぶことで、直売所に出荷した野菜の販売状況を自宅で確認しながら鮮度の高い野菜を効率よく出荷することができます。また、音声やFAXで情報が送られてくるため、高齢者にも活用しやすくなっています。 ■在宅での介護・健康支援システム 外出することが困難な高齢者などの場合、自宅と保健センターとを情報ネットワークで結ぶことで、自宅で測定した体温や血圧など健康状態のデータを保健センターとやりとりし、家にいながら保健指導を受けることができます。 Q情報の道は、将来のまちづくりの土台なんだね。 次に、この情報の道を活用した「ケーブルテレビ事業」について教えてよ。 Aケーブルテレビは、正式には有線テレビと呼びます。 その名のとおり有線ケーブルを通じてテレビ番組などを各家庭にお届けする仕組みです。 本市では、先に紹介した情報の道を使います。 ケーブルテレビの歴史は古く、日本で最初のケーブルテレビは、昭和30年から始まりました。 その後、ケーブルテレビのネットワークを活用したインターネットサービスを開始するなど、現在では、テレビ番組だけでなく、この有線ケーブルを使ったインターネットやIP電話などの総合サービスをケーブルテレビ事業として、総合サービスを提供する手段として今後の発展が期待されています。 また、全国では約34.6%(下段のグラフ参照)の世帯がケーブルテレビのサービスを受けており、今後、高度情報化社会での生活や産業の基盤としてますますの普及が見込まれています。 ※棒グラフは加入世帯数、折れ線グラフは普及率の推移を表します。 全国では約3分の1の世帯が加入しているんだね。 Qでは、今なぜケーブルテレビ事業は、なぜ必要なの? Aまず一つ目の理由は、合併後ひとつの市として、市民の一体感を高めていく有効な手段といえるからです。映像を通して、市民のみなさんに地域を知ってもらうことができ、様々な交流のきっかけづくりに役立ちます。 ケーブルテレビを使うと、身近なテレビから市内全域の催しやニュースなどの情報をみなさんにお伝えすることができます。そして、実際にイベントや観光に出かけたり、文化や歴史を身近に感じたりすることで、市民間の交流を図ることができるのです。 二つ目は、下の表からもわかるように、行政からの情報や地域の情報を市民のみなさんに提供する方法が、旧1市4町で違っていることです。また、それぞれの情報提供施設の老朽化やデジタル放送への対応なども課題です。そのため、全市域ケーブルテレビを導入することで、行政情報の伝達方法の違いを解消し、音声だけでなく、映像を使った分かりやすい情報をみなさんにお伝えすることができます。 このため、本市が抱えるいくつかの課題を総合的に解決するための最良の方法として、ケーブルテレビ事業が有効となるのです。 旧1市4町の行政情報サービスの違い(広報紙やホームページなどは除く) 八日市地区 行政情報の伝達手段 無  伝達方法 無 永源寺地区 行政情報の伝達手段 有線放送  伝達方法   音声  五個荘地区 行政情報の伝達手段 オフトーク 伝達方法   音声 愛東地区  行政情報の伝達手段 防災無線  伝達方法   音声 湖東地区  行政情報の伝達手段 ケーブルテレビ 伝達方法   映像・音声  同じ市民なのに地区によって行政情報サービスに違いがあるのはおかしいよね。 Qその他にも理由があるの? A地域が抱える課題として、山やビルの陰などで電波状況が悪くテレビの映りが良くない地域が多くあります。また、同じ市内でも民間の高速インターネットが利用できない地域があることも市民生活にとって課題といえます。 ケーブルテレビでは、これまで電波状況が悪くテレビの映りが良くなかった地域でも、鮮明な画像でテレビをご覧いただけます。また、市内全域で高速インターネットサービスを提供できるようになり、これまで民間のサービスを受けられなかった地域でも高速インターネットをご利用いただけます。 Q良好な電波の提供だけでなく、情報の格差を解消したり、市民意識を高めたりするのがケーブルテレビなんだね。 ケーブルテレビの内容についてもう少し詳しく教えてよ。 Aそれでは、実際に本市のケーブルテレビ事業で計画しているサービスの内容をご紹介します。 ケーブルテレビでこんなサービスが利用できます ■自主放送番組 行政情報や議会中継、地域の催しなど、市民のみなさんに身近なニュースをお届けする番組です。例えば、小学校の運動会や大凧まつりなどの様子を自宅でご覧いただくことができます。また、行政情報などを常時ご覧いただける文字放送チャンネルもあります。 ■音声告知 市のお知らせや災害時の情報などを各家庭に設置された機器のスピーカーから放送するシステムです。例えば、修学旅行に出かけている生徒の状況を学区内に放送することもできますし、自治会長さんの家から自治会のみなさんに「○○時から集会を開催します」などといった放送もできます。また、緊急時の一斉放送にも活用できます。  ■IP電話 ケーブルネットワークを利用して通話するシステムなので加入者間なら通話料が無料です。また、市外へも低料金で接続できますので電話代の節約にもつながります。 ■多チャンネル放送 ケーブルテレビ局で、地上波放送、衛星(BS・CS)放送の電波を受信して加入者宅までお届けしますので、屋根にいくつものアンテナを設置しなくても、たくさんの番組をご覧いただけます。また、台風の時でもアンテナの倒れる心配はなくテレビをご覧いただけます。 ■高速インターネット 市内全域で高速インターネット(30メガ)をご利用いただけます。しかも、プロバイダ料金込みで24時間つなぎ放題の定額・低料金なので安心してご利用いただけます。 最後に、これからケーブルテレビが利用できるまでのスケジュールや申し込み、費用はどうなるのか教えてよ。 主なスケジュールや費用などは次のとおりです。 ■開局  平成18年10月開局に向けて準備を進めていきます。 ■説明会 今年の8月から自治会単位で説明会を開催します。 ■お申し込み 正式な申し込みは今年8月以降になります。 現在、市のホームページから、予約申し込みをすることができますのでご利用ください。 予約申し込みいただいた人には、後日、正式申し込みの案内をさせていただきます。 ■初期費用 下の表のとおり、加入促進期間中は費用負担がやすくなりますので、ぜひこの期間中にご加入ください。 説明会には、ぜひ、お越しください。 市民は期待しています!! あおにしかおるさん(中一色町) 現在、湖東のケーブルテレビを利用していますが、小・中学校の行事が放送されているので学校の様子がよく分かります。 以前に子どもが番組のキャスターをしたことがあり、貴重な経験をさせてもらったと喜んでいます。 また、新しいケーブルテレビ事業では、市内の友人との連絡などに無料のIP電話が利用できると聞き、楽しみです。 ふるさわちとせさん(上羽田町) こちらに住むようになって「テレビが故障してるのかな」と思ったほど、画像の映りの悪さを感じています。 子どもたちも楽しみなテレビがきれいに映ったらいいなとケーブルテレビの放映には大きな期待を寄せています。 同じ市内ですので、ケーブルテレビで地域間の違いが少しでも解消できるといいですね。 お問い合わせは・・・ 市情報推進課 ケーブルテレビ推進室 電話0748−24−5622 どんなことでもお気軽にお問い合わせください。 市のホームページからもご覧いただけます。http://www.city.higashiomi.shiga.jp 広報紙でもみなさんにシリーズでケーブルテレビの情報をお伝えしていきます。