いよいよ、東近江市のまちづくりが本格スタート!!平成17年度予算 市の平成17年度予算が決まりました。 この予算の決定は、合併後の新しい市長による本格予算を編成するため、この時期になったものです。 3月議会で可決されたざんてい予算(4月〜6月の間の最小限度必要とされる経費を計上)を含めた通年の予算となります。 予算額は、一般会計と特別会計(3会計)、事業会計(10会計)を合わせて総額581億300万円です。 旧1市4町の平成16年度当初予算額の合計額と比べると、一般会計は0.8%の減、総額では0.7%の増となっています。 合併後、初年度の本格予算であり、それぞれの地域の今までの個性を生かしたまちづくりを進める一方で、市民の心の垣根を越えて交流が進むように、バリアフリー型の調和予算としました。 今回は、予算の概要とその使い道についてご紹介します。 一般会計 一般会計は、327億9500万円で、旧1市4町の平成16年度予算額の合計と比較して約2億5000万円の減少となっています。 ■歳入 景気の低迷により、歳入の柱となる市税収入が約2億4800万円の減。 また、国の三位一体の改革(国からの補助金・交付金の削減と国から交付される地方交付税の見直し、あわせて国から地方への税源移譲を一体的に進めるもの)などの影響で国や県からの補助金など約5億円が減少する厳しい財政状況になると見込まれます。 そのため、歳入の不足分を基金の取り崩し(積立金を使うこと)や合併後のまちづくりのために借りることができる合併特例債などの市債(市の借入金)により歳入を確保しています。 ■歳出 大きな割合を占める項目をみると、総務費(構成比20.6%)には、旧市町の情報格差をなくし、市民の地域間交流を進めるケーブルネットワーク事業に29億6900万円。 また、教育費(同19.5%)では、学校の建て替えや耐震補強工事など、安心して学べる教育環境の整備に27億1210万円。 民生費(同22.7%)では、乳幼児の医療費助成を小学校入学前までに拡大するため、市単独で4650万円を予算化しました。 また、子どもや高齢者、障害者が交流できる、あったかサロン事業や小学生への防犯ブザーの配付、環境基本条例や里山保全条例の制定など市民が安心して生活できるまちづくりにも力を入れていきます。 さらに、安心安全な農作物生産のため、環境こだわり米の生産や集落営農組織への支援、林道整備や造林事業による森林保全の推進、各地域の観光資源を活かした観光振興、そして都市基盤整備など、将来のまちづくりの土台となる事業にも取り組んでいきます。 東近江市誕生を記念して、各種記念事業も開催します。 一方で、歳入不足を補うため、合併効果などによる人件費の削減(特別職や議員の減少。職員や職員手当の削減)、事務経費や委託料の見直しで、約3億3500万円の歳出削減に努めています。 特別会計 医療費給付や保健事業などを行う国民健康保険(事業勘定)特別会計は、被保険者数や医療給付費の増加により、対前年度比6.7%の増、老人保健特別会計と介護保険特別会計では、給付対象者の増加により、それぞれ同5.8%、同15.2%の増となっています。 東近江市として初めての本格予算。 厳しい財政状況ですが、新市まちづくり計画に掲げる、新市将来像「みんなでつくる うるおいとにぎわいのまち 東近江市」の実現に向けて、市民生活に直接関わる事業を中心に予算を大切に使っていきます。 問い合わせ 市財政課 0748−24−5602 一般会計         327億9500万円(△0.8%) 特別会計(3会計)      3億4100万円(29.5%) 事業会計(10会計)   249億6700万円(2.4%) 総額          581億 300万円(0.7%) ( )内は、対前年度比:旧1市4町の平成16年度当初予算合計額との比較 一般会計予算額   ( )内は全体に占める割合 歳入 市税 103億2098万円 31.5% 繰入金 14億7199万円 4.5% 繰越金・諸収入 9億7209万円 3.0% 使用料および手数料など 9億3031万円 2.8% 地方交付税 67億円 20.4% 市債 64億7700万円 19.7% 国庫支出金 24億3880万円 7.5% 地方譲与税など 18億8909万円 5.7% 県支出金 15億9474万円 4.9% 自主財源 (41.8%)(市が独自に集めることのできるお金) 依存財源 (58.2%)(国や県から交付されるお金) 歳出 民生費 74億4696万円 22.7% 総務費 67億5934万円 20.6% 教育費 63億8677万円 19.5% 公債費 32億4754万円 9.9% 土木費 28億4976万円 8.7% 衛生費 21億8307万円 6.7% 農林水産業費 19億170万円 5.8% 消防費 10億9370万円 3.3% 商工費 3億7603万円 1.1% 議会費 3億1936万円 1.0% 労働費 1億6005万円 0.5% 諸支出金 4072万円 0.1% 予備費 3000万円 0.1% 一般会計予算を市民1人あたりにすると41万3582円 ※ 一般会計予算額を79,295人(H17.4.1現在の人口)で割った金額 ■ 総務費(まちづくりやケーブルネットワーク事業に)85,243円 ■ 民生費(児童・高齢者・障害者福祉の充実に)93,915円 ■ 衛生費(健診や健康づくり、ごみ処理、し尿収集に)27,531円 ■ 農林水産業費(農業や林業の振興に)23,983円 ■ 商工費(商工業や観光の振興に)4,742円 ■ 土木費(道路や河川、公園、市街地の整備に)35,939円 ■ 消防費(消防や救急活動に)13,793円 ■ 教育費(学校教育や図書館、学校施設の整備に)80,544円 ■ 公債費(市の借入金の返済に)40,955円 ■ その他(議会費や労働費など)6,937円 新市まちづくり計画、6つの柱からみる 一般会計予算の「おもな使い道」 住民が主役となるまちづくり ■まちづくり協議会の設置・運営への支援  442万円 市内12地区ごとに、新しい住民自治組織「まちづくり協議会」を設置していただき、まちづくりプランの立案や各種団体と連携して行う活動を支援します。 ■コミュニティ活動支援事業    1570万円 自治ハウス建設や緑化推進による美しいまちづくりへの取り組みなど自治会活動を支援します。 ■人権啓発推進事業   1165万円 人権を守り、人権が守られるまちをめざして「人権のまちづくり講座」や「市民のつどい」の開催、「人権のまちづくり協議会」への活動支援などに取り組みます。 人と環境にやさしいまちづくり ■消防施設の整備    8900万円 万一の災害に迅速な対応ができるように消防ポンプ自動車の購入と、小型動力ポンプの配備を進めます。 また、防火水槽の設置や分団消防車庫を整備します。 ■廃棄物減量化推進事業  2808万円 「さわやか環境づくり協議会(仮称)」を設置し、ごみの減量化やリサイクル、エコライフの推進に取り組みます。 また、各種団体の資源回収への支援や生ごみ処理機購入への補助を行います。 ■里山保全条例の制定  50万円 身近な自然である里山の新しい価値や活用方法を見出し、次世代に豊かな自然が残せるよう条例制定に取り組みます。 だれもが笑顔で暮らせるまちづくり ■介護予防・生きがい活動支援事業  5135万円 ケアや転倒、物忘れの各予防教室や筋力向上トレーニング事業などを実施し、住み慣れた地域でだれもが元気に生活できるよう、各種の介護予防事業に取り組みます。 また、閉じこもり予防や地域の人との交流を図るため、生きがい通所事業を実施します。 ■地域福祉の推進  2307万円  子どもや高齢者、障害者が交流する「あったかサロン」(新規事業)に取り組む自治会を支援します。 また、給食ボランティア事業や心配ごと相談事業など地域福祉の推進を図ります。 ■住民健康診査の実施  8990万円 市民の健康管理に取り組むため、各保健センターを拠点に住民健診を実施します。 ■高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の見直し      200万円 高齢者に視点をあてたまちづくりを進めるため、平成18年度から20年度までの計画を策定します。 計画に基づいて、65歳以上のみなさんの介護保険料を決定します。 次代を担う人材を育むまちづくり ■学校教育施設の整備  27億1210万円 子どもたちの健全育成と教育環境の充実を図るため施設整備を計画的に行います。 今年度は、八日市北小学校校舎耐震補強・改修工事、山上小学校プール改築工事、五個荘小学校校舎改築工事、愛東北小学校体育館・プール改築工事に取り組みます。 ■乳幼児医療費助成制度の拡大  4650万円 子育て支援のため乳幼児医療費の助成対象をこれまでの「4歳未満」から「小学校入学前まで」に拡大します。 また、新しく受給券を交付することで受診時の負担を軽減し、後日払いの手続きを不要にします。 ■子どもの安全対策  380万円 子どもたちの登下校時の安全確保のため小学生に防犯ブザーを配付し、中学生には貸し出しを行います。 また、パトロール体制の強化とともに不審者の侵入対策として、保育園・幼稚園および小中学校にを備え付けます。 ■子ども相談推進事業  834万円 子ども相談室での面接相談、相談員が学校を訪問する訪問教育相談、適応指導教室などについて相談員や指導員を増員し、学校や家庭との連携を深め、保護者・子ども・学校への支援体制の充実を図ります。 地域の活力を生み出すまちづくり ■ 米政策の支援推進  7582万円 「環境こだわり米」の生産推進をはじめ、麦の収穫後に行う大豆・野菜・などの作付けを支援します。 ■企業誘致の促進 80万円 雇用の拡大や地域の活性化に向け、優良企業の誘致を推進するための方策として、優遇制度の創設などの調査や研究を行います。 ■林道整備事業  4796万円 永源寺地区のかやお・たてはた線ののり面改良整備など、林道の安全確保と維持・補修のための事業に取り組みます。 市民生活、地域経済を支えるまちづくり ■ケーブルネットワーク事業  29億6934万円 高度情報化時代に対応するため、まちづくりの土台となる地域情報ネットワーク「情報の道」の整備と、地域や行政などの様々な情報を各家庭にお届けする「ケーブルテレビ事業」の2つの事業に一体的に取り組みます。 ■道路新設改良事業  8億2104万円 市道の整備を進め、地域間を円滑に連絡できる道路網の充実を図ります。 また、市街地の都市計画道路の整備を推進します。 ■コミュニティバス運行事業  1億4366万円 市内の各路線の運行計画の見直しを進め、通学・通院や買い物などの利便性の向上を図り、市民生活に密着した交通機関として利用推進に努めます。 東近江市誕生を記念して こんな事業も・・・ ■東近江市誕生記念式典  226万円 新市誕生を記念して、平成18年2月に記念式典を行います。 ■東近江市・未来のまちづくり絵画展  22万円 市内の小中学生から市の将来像を描いた絵画作品を募り、絵画展を開催して子どもたちの夢をみなさんに紹介します。 ■プロ野球ウエスタンリーグ公式戦の開催      470万円 8月20・21日に、湖東スタジアムにおいて「阪神タイガース」×「サーパス神戸(オリックス・バファローズ)」のウエスタンリーグ公式戦を開催します。