あなたの備えが 命を守る 災害は、いつ襲ってくるか分かりません。 特に、大地震や局地的な集中豪雨は大きな被害を生み、私たちの生活を危険にさらします。 昨年起こった新潟県中越地震や京都府・兵庫県・福井県を襲った大型台風による被害、さらに今年3月の福岡県西方沖地震による甚大な被害は記憶に新しいところです。 災害は、予測はできても未然に防ぐことはできません。 しかし、いざという時、自らの生命を守り、被害を最小限にとどめるために備えをすることは可能です。 9月1日は「防災の日」。 今一度、家族や地域で災害への備えを確認してみましょう。 今回は、地震災害への対策を中心に紹介します。 大地震の危険性と隣り合わせ 毎年のように、各地で起こる災害。 本市でも、常にその危険性の中にあります。 10年前の阪神・淡路大震災では、本市は震度(揺れの強さ)4の揺れを記録しています。 近い将来、その大きさを上回り、市内でも大きな被害をおよぼす恐れのある2つの地震の発生が予想されます。 東南海・南海地震と琵琶湖西岸断層帯地震です。 ■東南海・南海地震 震源は東南海地震が静岡西部沖から紀伊半島沖にかけて、南海地震が紀伊半島沖から高知県の土佐清水市沖までと広く、同時に起こる危険性が懸念されます。 今後30年の間に50%から60%の確率で発生が予想されています。 本市の震度は5強(タンスなどの重い家具が倒れ、テレビが台から落ちる程度の揺れ)以上が予想されています。 また、本市は、この地震の対策推進地域として指定されています。 ■琵琶湖西岸断層帯地震 高島市から大津市までの約59qの断層帯で起こり、今後30年以内の発生確率は最大9%と、全国でも発生確率が6番目に高い直下型の地震です。 本市の震度は6弱(立っていることが困難で、壁のタイルや窓ガラスが破損する程度の揺れ)以上と想定され、大きな被害が予想されます。 地震発生、命を守る10のポイント 突然、大きな地震に襲われたとき、私たちは適切な行動がとれるでしょうか。 特に発生から数分間の行動が命を守れるかどうかのポイントといわれています。 昼夜、場所を問わず、状況に応じて、どのような行動をとればよいのかを10のポイントで確認してみましょう。 ■大きく揺れた時の行動 @グラッときたら身の安全 グラッと大きな揺れを感じたら、まず机の下に隠れるなどして身の安全を図り、揺れがおさまるまで様子を見る。 ■地震直後の行動 Aすばやい消火 火の始末 「火を消す3度のチャンス」 ◆小さな揺れを感じた時 ◆大きな揺れがおさまった時 ◆出火した時 Bあわてた行動けがのもと 屋内で転倒・落下した家具類やガラスの破片などに注意する。 C窓や戸を開け出口を確保 揺れが弱まった時やおさまった時に、余震に備え、避難できるよう出口を確保する。 D落下物 あわてて外に飛び出さない 瓦、窓ガラス、看板などが落ちてくるので注意する。 E門や塀には近寄らない 屋外で揺れを感じたら、ブロック塀などには近寄らない。 ■揺れがおさまった時の行動 F正しい情報 確かな行動 ラジオやテレビ、 消防署、行政などから正しい情報を得る。 G確かめよう わが家の安全、隣の安否 わが家の安全を確認後、近隣の安否を確認する。 H協力し合って 救出・救護 倒壊家屋や転倒家具などの下敷きになった人を近隣で協力し、救出・救護する。 I避難の前に安全確認 電気・ガス 避難が必要な時には、ブレーカーを切り、ガスの元栓を締めて避難する。 避難のタイミング 大地震が発生し、家屋内に居るのが危険な場合は、すばやく避難する必要があります。 「まだ大丈夫」と思うのではなく、少しでも危険を察知したら早めに避難しましょう。 避難のタイミングがあなたの生死を分けます。 次の状況下では、すぐに避難してください。 ・市から避難勧告や避難指示が出た時 ・土石流、がけ崩れ、地すべりなどの恐れがある時 ・建物が倒壊する危険性がある時 ・近隣で火災が発生し、延焼の恐れがある時 ・危険物が爆発する恐れがある時 非常用品の備え 災害に備える非常用品は、緊急避難の時に必要な「非常持出品」と救援物資が届くまでの生活を支える「非常備蓄品」とに分けて備えます。 ■非常持出品 重くなると避難に支障が出るので必要最小限にします。 リュックサックなどに入れ、すぐに取り出せるところに保管します。 ・ヘルメット(防災ずきん)・懐中電灯・携帯ラジオ・非常食・水(持ち運びに便利なペットボトル入り)・衣類・救急医薬品、常備薬・貴重品(健康保険証、運転免許証、住所・電話番号録など) ■非常備蓄品 震災直後は、県や市の備蓄品で可能な限りの対応をします。 しかし、直後の混乱で十分な対応ができないことも予想されます。 家族が3日程度過ごすために必要な量の非常食などを準備してください。 ご存じですか?災害用伝言ダイヤル「171番」 災害時には電話の通話制限がかかることがあります。 その時に、便利なのがNTT災害用伝言ダイヤルです。 被災地で録音した安否情報をその他の地域から確認できる「声の伝言板」にあたります。 利用方法は、「171番」をダイヤルし、音声案内に従って、伝言の録音や再生をします。 公衆電話や携帯電話からも利用でき、公衆電話は優先されるため、つながりやすくなります。 近くの設置場所を確認しておきましょう。 携帯電話の中にはメール機能を使った伝言ダイヤルが利用できる場合もあります。 なお、これらは、毎月1日(1月を除く)に体験利用ができます。 事前に利用方法を確認しておきましょう。 避難場所を確認しておきましょう 現在、市内の避難場所には第一次と第二次の2種類があります。 第一次避難場所は、市民のみなさんに身近な施設で、自主的避難および避難時の集合場所となる施設です。 第二次避難場所は、住宅の損傷により生活の場所が失われた場合に一時的居住場所となり、宿泊・食事などを提供できる施設です。 災害時の避難場所 永源寺・五個荘・愛東・湖東地区の第一次避難場所は、各居住地域にある避難場所とします。 災害の状況に応じて、指定の対象地域に関わらず、最寄りまたは他の避難場所にも避難できます。 八日市地区 第一次避難場所 避難場所 対象地域 平田公民館 上平木町、下羽田町 平田幼稚園 柏木町、中羽田町、上羽田町 平田駅前教育集会所 平田町 市辺公民館 市辺町、蛇溝町、糠塚町 市辺幼稚園 布施町、布引台一丁目、布引台二丁目 八日市すみれ保育園 三津屋町 アミティーあかね 野口町 あかね児童館 野口町、三津屋町 玉緒公民館 瓜生津町、土器町、上大森町、大森町 玉緒幼稚園 大森町、尻無町、下二俣町、柴原南町、芝原町 御園公民館 池田町、今代町、林田町、五智町 八日市寺幼稚園 寺町、岡田町 つつじ保育園 中小路町、妙法寺町 八日市野幼稚園 野村町、神田町、外町、川合寺町、札の辻一丁目、札の辻二丁目、東沖野三丁目、東沖野四丁目 高屋集会所 御園町 建部公民館 建部日吉町、建部瓦屋寺町、建部下野町 建部幼稚園 建部上中町、建部北町、建部堺町、建部南町 中野公民館 栄町、東中野町、西中野町、中野町 小脇町宮会館 小脇町 小脇町宮教育集会所 小脇町 さつき児童館 小脇町 みつくり保育園 小脇町 中野幼稚園 昭和町、今崎町、今堀町、小今町 八日市(中央)公民館 八日市浜野町、八日市松尾町、八日市本町、八日市町、八日市清水一丁目、八日市清水二丁目、八日市清水三丁目 ※現在使用中止のため、その間は八日市商工会議所と八日市公民館別館に変更します。 八日市幼稚園 八日市東浜町、八日市町、八日市上之町、八日市緑町 八日市図書館 八日市金屋二丁目、八日市野々宮町 八日市保健センター 八日市金屋一丁目、八日市金屋二丁目、八日市金屋三丁目 八日市大凧会舘 八日市東本町 南部公民館 春日町、ひばり丘町、沖野一丁目、沖野二丁目、東沖野一丁目、東沖野二丁目 沖野幼稚園 沖野三丁目、沖野四丁目、沖野五丁目、東沖野五丁目 聖徳保育園 青葉町、幸町、聖徳町、東今崎町、聖和町 第二次避難場所 トレーニングセンター 八日市西小学校 勤労青少年ホーム 船岡中学校 滋賀文化短期大学 玉緒小学校 御園小学校 玉園中学校 八日市北小学校 勤労者総合福祉センターウェルネス八日市 滋賀学園高等学校 八日市南小学校 布引小学校 布引運動公園体育館 八日市福祉センターハートピア八日市 八日市高等学校 八日市南高等学校 聖徳中学校 永源寺地区 第一次避難場所 避難場所 如来集会所 石谷集会所 一式集会所 新出集会所 市原野会館 高木集会所 上二俣集会所 池之脇集会所 甲津畑集会所 センター永源寺 山上集会所 和南集会所 高野公民館 相谷集会所 佐目集会所 萱尾集会所 青野集会所 藤の森集会所 蓼畑集会所 杠葉尾集会所 黄和田集会所 政所集会所 箕川集会所 蛭谷集会所 君ケ畑集会所 第二次避難場所 市原小学校 市原幼稚園 ふるさと文化体験学習館 センター永源寺 甲津畑小学校 地域産業振興会館 山上小学校 永源寺幼稚園 ゆうあいの家 永源寺中学校 旧政所中学校 政所小学校 林業センター 生活改善センター 五個荘地区 第一次避難場所 避難場所 山本町自治会館 ふるさと館 木流町会議所 平阪公会堂 伊野部公会堂 奥構造改善センター 三俣町自治会館 北町屋町会議所 石塚町会議所 清水鼻町自治会館 金堂町自治会館 石川町自治会館 塚本会議所 きぬがさ会館 石馬寺町自治会館 七里会議所 日吉会議所 宮荘町公会堂 五位田公会堂 竜田町自治会館 小幡公会堂 中町公会堂 報徳館 和田公会堂 河曲公民館 第二次避難場所 五個荘東幼稚園 五個荘体育館 てんびんの里文化学習センター ひまわり児童館 五個荘小学校 農村環境改善センター 五個荘南幼稚園・五個荘すみれ保育園 五個荘中学校 五個荘福祉センター 五個荘北幼稚園 愛東地区 第一次避難所 避難場所 平尾会議所 園集落センター 大覚寺集落センター 大林集落センター 市ケ原集落センター 上中野集落センター 下中野集落センター 池之尻集落センター 上山集落センター 百済寺本町集落センター 百済寺公民館 北坂集落センター 外集落センター 小倉公民館 青山公民館 曽根会議所 妹集落センター 中戸公民館 鯰江会議所 上岸本公民館 大萩公民館 梅林教育集会所 愛東人権啓発センター 第二次避難所 愛東文化センター 愛東中学校 愛東北小学校 愛東北幼稚園 愛東南小学校 愛東南幼稚園 おくのの運動公園体育館 湖東農業協同組合西小椋事業所 湖東地区 第一次避難所 避難場所 僧坊やまびこ館 湯屋公民館 平柳公民館 祗園草の根ハウス 小八木草の根ハウス 今在家愛郷館 平松会議所 大沢澤のハウス 南花沢農業者集会場 北花沢ハナノキ館 読合堂ふれあい館 中里古里館 下里公民館 下一色会議所 勝堂農業研修センター 北菩提寺構造改善センター 西菩提寺老人憩いの家 南菩提寺構造改善センター 横溝公民館 横溝出屋敷こづつみの館 中一色構造改善センター 中岸本草の根ハウス 下岸本草の根ハウス 小田苅公民館 大清水集落センター 南清水清流館 北清水公民館 清水中草の根ハウス 長長久館 小池草の根ハウス 池庄公民館 第二次避難場所 湖東第一小学校 湖東第二小学校 湖東第三小学校 湖東中学校 湖東体育館 湖東公民館 自分たちのまちは自分たちで守る 大規模災害では、市は総力をあげて応急対策を行います。 しかし、交通が遮断されることや人員・機材が確保できないことも考えられます。 また、地域全体に混乱が起こり、消防・救急・警察・自治体組織などが正常に機能しない場合など、すぐに救援活動が行えるとは限りません。 阪神・淡路大震災では、倒壊家屋の下敷きから助け出された人の95%が、家族や隣近所などの救助によるものでした。 いざという時は、最も身近である地域の助け合いが必要不可欠です。 日ごろのあいさつや交流から、お互いの信頼関係や認識が深まり、災害時には大きな力となります。 このように災害時には、初期消火、住民の避難誘導、負傷者の救出などの活動を行う自主防災組織が重要な役割を果たします。 自分や家族を守ることができるのは、自分自身そして地域のみなさんです。 「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識と自主的な体制づくりで、万全な防災力を身につけましょう。 行政の役割と市民へのサポート 食料品の備蓄 市では、水・クラッカー・毛布などを備蓄しており、今後も計画的に増やしていきます。 市防災会議 自治会連合会や防災関係機関の代表者で構成された組織です。 市の地域防災計画の策定などに取り組んでいます。 安全なまちづくりへの補助制度 市では、防災や防犯意識を高め、安心で安全なまちづくりを進める取り組みをしている団体に補助金を交付します。 対象は、地域防災マップの作成、地域防災会議の開催、防災研修会の開催などです。 詳しくは、生活安全対策室までお問い合わせください。 無料耐震診断 市では昭和56年5月31日以前に着工の木造住宅を対象に、耐震診断員(建築士)の派遣による無料診断を行っています。 随時申込みを受け付けています。 詳しくは、建築指導課(0748−24−5656)までお問い合わせください。 市総合防災訓練 9月11日(日)五個荘地区と愛東地区で予定していました市総合防災訓練は、衆議院議員総選挙投票日と重なるため中止します。 防災情報や災害時の緊急情報は・・・ 市では大規模災害時に緊急情報の提供を行います。 提供の方法は、現在、有線や無線放送などのある地域は放送を通じて行い、平成18年秋ごろに市のケーブルテレビが開局すると、ケーブルテレビを通じて情報提供を行います。 ラジオではコミュニティ放送の「FMひがしおうみ」(81.5MHz)でも行います。 また、市のホームページでは、防災情報を掲載していますのでご利用ください。 市のホームページ http://www.city.higashiomi.shiga.jp 第6方面隊が準優勝 8月7日(日)、県消防学校(能登川町)で滋賀県消防操法訓練大会があり、本市から4団体が出場しました。 出場選手は、約2か月間におよぶの練習の成果を発揮し、健闘されました。 結果は次のとおりです。 ポンプ自動車の部(全出場数:19) 第1方面隊第2分団(御園地区)=第6位(入賞) 小型動力ポンプの部(全出場数:16) 第6方面隊(湖東地区)=準優勝 第3方面隊第9分団(永源寺地区)=第8位 第1方面隊第5分団(中野地区)=第16位 問い合わせ 生活安全対策室 0748−24−5617