特集:市の道しるべとなる『東近江市総合計画』を策定しました 『みんなで育むまちづくりの森 うるおいと にぎわいのまち 東近江市』をめざして  2度の合併を経て、新たなまちづくりに向かってスタートした東近江市。市民のみなさんにとって住みよいまちづくりを進めるため、これから10年先の平成28年までを期間とした総合的なまちづくりの指針づくりを行いました。今回の特集では、本計画の概要を紹介します。 画像:『東近江市総合計画』の概要版(各世帯に配布) 写真:元気に遊ぶ子どもたち(能登川ひばり保育園) ■総合計画とは?  合併後の新しい東近江市をどのようにつくりあげ、未来の子どもたちに引き継いでいくのか。それには、まちづくりの目標を定めた指針が必要です。総合計画は、その目標に向かって、具体的にどのようにまちづくりを進めていくかという方針を示した「市の道しるべ」とも言えます。本計画には、10年後のめざすべき将来像を掲げています。また、その実現に向けて、安全・安心な市民生活の確保や地域課題の解決など具体的な取り組みを進めるため、市民のみなさんと行政が協働で取り組む「まちづくりを進めるための指針」となります。 ■策定にあたって  計画の策定にあたっては、まちづくりアンケート調査の結果やまちづくり懇話会の提言を参考に、市民の代表などで構成する「総合計画審議会」で議論されました。また、パブリックコメント(意見募集)や市民フォーラムを通じて、広く市民のみなさんから意見をお聞きするとともに反映に努めました。 『総合計画』ができるまで 平成18年2月 まちづくりアンケート調査(2月20日まで)        まちづくり懇話会(4月21日まで3回開催) 4月 総合計画審議会委員を公募(5月17日まで募集) 5月 まちづくり懇話会からの提言 6月 総合計画審議会に諮問(1月25日まで7回開催) 8月 基本構想(素案)に対するパブリックコメント(8月28日まで意見募集) 12月 総合計画市民フォーラムを開催 平成19年1月 総合計画審議会が市長へ答申 3月 市議会本会議で『東近江市総合計画基本構想』を議決 ■計画の構成と期間  総合計画の内容は、大きく3つに分かれます。 1.基本構想では、10年後を展望し、まちづくりの基本理念と将来像、まちづくりの基本方針を示します。 2.基本計画では、構想を実現するため各分野ごとに現状と課題を分析し、前期5年間の必要な施策を示します。 3.実施計画は、その施策を具体的な事業として定めるもので、3年を一つの区切りとします。また、財源不足とならないように、進捗状況などを見ながら毎年見直しを加えていきます。 ■まちづくりの課題  まちづくりを進めるうえでの主な課題として、次の12点に整理しました。 1.市民相互の一体感の醸成 2.市民と行政の協働によるまちづくり 3.人権の尊重 4.環境にやさしい暮らしの実現 5.安全で安心な地域づくり 6.地域福祉のネットワークの確立と健康づくりの推進 7.教育環境の整備と生涯学習などの機会の充実 8.歴史文化の継承と活用 9.地域産業の振興と観光ネットワークの形成 10.都市基盤の整備 11.地域情報基盤の整備 12.効率的・効果的な行財政運営の確立 ■まちの将来像  本計画では、人々の営みの場である「まち」を、多くの生命を育む「森」にたとえました。それは、本市の57%を占め、河辺いきものの森に代表されるような、明るく、市民が集い、そして多くの生命を育む「豊かな森」のイメージを、発展する本市のまちづくりのイメージに重ね合わせました。そして、本市の将来像を「みんなで育むまちづくりの森 うるおいと にぎわいのまち 東近江市」とし、一人ひとりが東近江市民としての誇りが持て、「住んでよかった」と思えるまちづくりの実現に向けて取り組んでいきます。 「ひと」「くらし」「まち」の視点から ■3つの理念で取り組みます  将来像に対応した新しいまちづくり実現のための方向性として、豊かな森の要素である「光」「水」「大地」を「ひと」「くらし」「まち」の視点から考え、次の3つの理念を掲げます。これに基づいて市民と行政が協働して積極的にまちづくりに取り組みます。 1.主役は光り輝く「ひと」 2.うるおいの水が流れる「くらし」 3.大地に根をはる元気な「まち」 ■東近江市の将来人口の見通し  基本構想の目標年次である2016年(平成28年)の人口を12万人に設定します。本構想・計画に掲げる施策を推進することで、産業の振興や生活の利便性、子育て環境の向上を図り、人口の定住化を促進するとともに、新たな転入を見込みます。 ◇総人口と推計結果(資料:国勢調査)  2000(平成12) 老年人口+年少人口 +生産年齢人口   総人口  114,395人  2005(平成17) 老年人口+年少人口 +生産年齢人口   総人口  116,797人  2007(平成19) 老年人口+年少人口 +生産年齢人口   推計結果 117,456人  2011(平成23) 老年人口+年少人口 +生産年齢人口   推計結果 119,324人 ※年少人口は14歳以下、生産年齢人口は15歳以上64歳以下、老年人口は65歳以上です。 ■まちづくりの基本方針  本計画では、まちづくりをそれぞれの分野で進めるため、6つの基本方針を定めました。 1.市民が主役となるまちづくり 2.人と環境にやさしいまちづくり 3.誰もが笑顔で暮らせるまちづくり 4.次代を担う人材を育むまちづくり 5.地域の活力を生み出すまちづくり 6.市民生活、地域経済を支えるまちづくり ■2つのシンボル的な施策  東近江市のめざすべき将来像を実現するため、市民との協働によって重点的に推進する施策を2つのシンボルプロジェクトに分け、横断的に取り組みます。 1.安全・安心の地域社会を築く「ひだまりプロジェクト」  2.心豊かな文化都市をめざす「こだまプロジェクト」 ■まちづくりの目標  基本構想を推進するため、次の2つを目標に上げました。 1.市民とともに進めるまちづくり 2.効率的・効果的な行政経営の推進 ◇  ◇  ◇  東近江市が誕生して3年目を迎えました。まちづくりの本番はこれからです。今後は、市民のみなさんとともに手を携えて、素敵な「まちづくりの森」を育てていきます。計画に基づく市政運営に、市民みなさんのご理解とご協力をお願いします。 写真:昨年末に開催した総合計画市民フォーラム 写真:地元有志のみなさんにより、千草街道の整備が行われています 写真:環境にやさしい取り組みとして、廃食油を回収し軽油の代替燃料としてリサイクルする「菜の花エコプロジェクト」 写真:開通により交通機能の確保や地域の活性化が期待される、国道421号石榑(いしぐれ)峠トンネル道路工事(三重県側) ■お問い合わせ先=企画課 電話0748−24−5610