特集:ごみ減量の手引き 1人年間200s 写真=市内のごみ集積所に出されたごみの山(吹き出し=『ごみ出しルール守ってますか? ごみ袋には名前を書きましょう!』『ごみの中に、新聞紙などの資源物が混ざっていませんか? 分別はごみ減量の第一歩です。』  今、私たちの身の回りは物が豊富で、とても便利な生活を送ることができます。その結果、日々の暮らしの中から出るごみの量も増えてきました。私たちが生活を送るうえで、切っても切れないごみ・・・。  そのごみの減量化を図るために最も重要なことは、ごみの発生をできるだけ抑えることと、ごみとなってしまったものをリサイクルして使うこと。  市では、7月を「ごみ減量強調月間」と位置づけています。今月の特集では、家庭から出るごみの減量や、その取り組みを紹介します。 お問い合わせ先 廃棄物対策課 電話0748-24-5636 ★わがまちのごみ事情 ○増え続けるごみの量  本市では、年間約3万6千トン(平成18年度実績)のごみが排出されています。このうち、約78%を占めるのが燃えるごみです。  このごみのうち、家庭から出た燃えるごみの量は左のグラフのとおりです。古紙回収が始まった平成15年度に一度は減少しましたが、年間約2万3千トンが排出され、その量は年々増え続けていることがわかります。 ○一人一日約550グラム  この燃えるごみの排出量を市民一人あたりで計算すると、年間約200sのごみを出していることになります。1日あたりにすると約550g。  これらの家庭から出る燃えるごみは、中部清掃組合日野清掃センター(蒲生郡日野町)と湖東広域衛生管理組合リバースセンター(平柳町)に集められ処理されています。この収集運搬と処理のために、年間約12億円の費用がかかっています。これは、市民一人あたり年間1万円もの費用を支払っていることになります。 (グラフ)本市の燃えるごみの量(t) 平成14年度 総排出量23,210t、一人一日あたりの排出量551g 平成15年度 総排出量22,790t、一人一日あたりの排出量540g 平成16年度 総排出量22,949t、一人一日あたりの排出量541g 平成17年度 総排出量23,308t、一人一日あたりの排出量543g 平成18年度 総排出量23,495t、一人一日あたりの排出量544g ※平成14〜17年度は合併前市町の合計値 ★捨てる前に再確認  家庭から出されるごみの中には、「ビン」や「アルミ缶」「スチール缶」「ペットボトル」、さらには白色トレイや紙パックなどの資源物が、まだまだたくさん入っています。これらのものが分別されて資源ごみとして出されれば、ごみの量はかなり減り再利用できます。  また、燃えるごみの中でも台所などから出される「生ごみ」には多くの水分が含まれており、よく水を切った状態で出すことで、ごみの減量化につながるのです。  このように一人ひとりが少しの手間をかけるだけで、ごみの量は大きく減らすことができます。 ★ごみを減らすためのポイント 1.マイバッグでノーレジ袋  買い物に行く時は、マイバッグや風呂敷を常に持参し、レジ袋を断りましょう。 (写真)=エコふろしきやマイバッグ 2.生ごみは水を切る  生ごみを減らすには、調理時に野菜などを使い切ることや、食べ残さないことです。また、生ごみは十分に水を切ることで、約1割の減量効果があるといわれています。 3.生ごみ処理容器の利用  市では、家庭から出される生ごみの自家処理を推進するため、ごみの減量に効果的な生ごみ処理容器の購入費の一部を補助しています。(下記参照) ○申請方法=処理容器を購入後、領収書(品名・型式を明記)を添えて、廃棄物対策課もしくは各支所市民生活課、市ホームページにある申請書を提出してください。なお、補助金は口座振込のため、振込先がわかるものと印鑑をご持参ください。 ○生ごみ処理容器の購入補助 ◇種類 (自然発酵型) ・コンポスト容器 (特徴) 処理時間=3〜6か月程度 減容量=1/2〜1/3に減量 設置場所=屋外 申請個数=2個まで可 補助率=購入費用の2分の1 限度額=2,000円 ・EM容器 (特徴) 処理時間=2週間程度 減容量=2/3に減量 設置場所=屋内・屋外 申請個数=2個まで可 補助率=購入費用の2分の1 限度額=2,000円 (機械式処理機) ・乾燥式など (特徴) 処理時間=2〜6時間程度 減容量=1/7に減量 設置場所=おもに屋内 申請個数=2個まで可 補助率=購入費用の3分の1 限度額=25,000円 ※時間や減容量は目安の数値です。 ※補助額に100円未満の端数が生じたときは、端数を切り捨てます。 4.紙は資源物、リサイクルを  新聞・チラシ・雑誌・段ボール・繊維類は、リサイクルの優等生です。ごみとして燃やしてしまうには、もったいないため、資源物として出しましょう(名刺などの小さなサイズの紙は、使い古しの封筒などに入れて出してください)。 5.資源回収の利用  市の資源回収のほかに、地域で活動する団体が古紙などの資源物を回収しています。この回収は、市の資源回収とは別の日程で行われていますので、確認してください。集団回収を行う団体には、回収量に応じて補助金を交付する制度(左記)がありますので、ご活用ください。 《リサイクル促進補助金》 ▼対象=子ども会、老人会、PTAなどの地域団体 ▼対象品目=新聞紙・チラシ・雑誌・ダンボール・繊維類 ▼補助金額=回収重量1sにつき3円(10円未満の端数は切り上げ)※なお、交付対象は一団体1品目で、年間総重量30トンまでです。 ★今すぐ実践!エコライフ  ごみの減量には、リサイクルへの取り組みも必要です。日常生活で不用となったものを必要な人に提供する機会を設けることで、ごみの減量化と再利用運動の普及をめざそうと、本市ではエコフリーマーケットを毎年開催していますので、ぜひご利用ください。捨ててしまえば「ごみ」、分別すれば貴重な「資源」となり再利用できます。  みなさんも身近にできることから、ごみの減量化を始めませんか。 (写真)市役所本庁舎駐車場で年2回開催しているエコフリーマーケットは、毎回多くの人でにぎわいます。 (ごみの減量は、一人ひとりの小さな努力が大きな成果につながります!) ★私たちは、ごみ減量に向けて取り組んでいます。 『20年前から自治会ぐるみで取り組み』  (写真・コメント)長峰連合自治会 会長 石賀 馨(いしが かおる)さん(蒲生堂町)  長峰連合自治会では、毎週日曜日にアルミ缶やスチール缶などの分別や整理作業を行い、ごみの資源化に取り組んでいます。  この作業を始めたのは20年ほど前からです。1900世帯を超える大きな自治会ですが、4か所ある各ごみ集積所では、多くの自治会員のみなさんが当番制で作業に参加しています。  また、年間20〜30台の不用になった自転車を点検・整備して、自治会の文化祭などの機会に希望者に無料配布するなど、リサイクル活動にも力を入れています。住民のみなさんが協力して取り組むことでごみへの関心も高まり、この取り組みが住民相互のコミュニケーションの場にもなっています。住みよいまちにするため、この活動をこれからも続けていきたいですね。 (写真)分別作業では、アルミ缶とスチール缶に分別し、アルミ缶は足で踏んでかさを減らします。 『活動をとおして、地域の人と人とのつながりを大切に』 (写真・コメント)金屋女性会「つくし」 代表 堀口幸代(ほりぐち さちよ)さん(八日市金屋二丁目)  私たちは、春と秋の年2回、新聞や雑誌、ダンボール、古着の資源回収をしています。5年ほど前から金屋女性会の会員約40人で、会員以外の人にも手作りのチラシを配布して広く協力を呼びかけています。この地域には多くの高齢者がおられますが、会員が回収に回ることで、多くの人に協力していただくことができます。  この活動は、自主的に資源回収をして、それを市に申請すれば補助が受けられます。この補助と回収品の売却代は、活動資金に充てていますが、回収車への積み込み作業などは自治会の人たちに協力してもらっているので、その一部を自治会に還元しようと考えています。これからは、地域の人と人とのつながりを大切にしながら、少しでもごみの減量化ができるよう取り組んでいきたいと思います。 ★廃棄物減量等推進審議会の委員を募集します  本市の一般廃棄物の減量および処理に関する事項を審議していただきます。委員は、学識経験者や団体代表など(合計20人以内)で構成します。 ■対象=ごみの減量およびリサイクルなどに関心をもち、広い視野で建設的な意見・提案をしていただける市民。 ■定員=3人  ■任期=2年 ■内容=年2回(平日)程度の会議に出席していただきます。 ■申込方法=7月17日(火)午後5時(必着)までにお申し込みください。 ★応募者多数の場合は選考させていただきます。 ★分別回収のお知らせ 『八日市・永源寺・五個荘・能登川・蒲生地域のみなさんへ』 ●排出できないごみについて  下記のものについて、中部清掃組合(日野清掃センターおよび能登川清掃センター)では処理できませんので、ご注意ください。処理方法はメーカーや販売店に相談するか、専門業者に処理を委託してください。 『医療器具、ボンベ、タイヤ、オイルヒーター、農薬、バイク、バッテリー、耐火金庫、動物の死体、毒物、劇薬、ワイヤー類、自動販売機、ボイラー、塗料、かんなくず、石綿、建築廃材、土、石、コンプレッサー、消火器など ※製造工程など事業活動に伴って発生するもの(産業廃棄物に該当するもの)や、業務用機器、危険物も含む。』 ●11月から、白色トレイと紙パックの分別回収が始まります  容器包装リサイクル法に基づく、白色トレイと紙パックの分別回収が始まります。 【出し方】白色トレイは、ラップやラベルをはがして異物などを取り除き、水洗い後、必ず乾かしてから、地域ごとに設置します黒色の回収ネットに入れてください。  紙パックは、箱を切り開いて水洗い後、乾かしてから、同様に設置します黄色の回収ネットに入れてください。 *愛東・湖東地域は従来どおりです。 『八日市地域のみなさんへ』 ●ペットボトルは、ネット袋で回収しています 【出し方】1.中身は出しきって、きれいに水洗いしてください。2.ペットボトルのキャップとラベルは、外して燃えるごみとして出してください。3.回収日の朝、集積所に設置しているネット袋に入れてください。集積所まで運ぶのに使った袋やかごなどはネット袋に入れず、持ち帰ってください。また、これまでのペットボトル回収袋では出さないよう、ご協力をお願いします。 ※残っているペットボトル回収袋は、燃えないごみの代用袋としてお使いください。 *八日市地域以外は従来どおりです。