●市の八景・八選  八選(1)  市内の美しい景色や景観と、風俗・伝統行事・郷土芸能などの中から心のよりどころとなるものや、これからも市の誇りとして残していきたいものを市民のみなさんから募集し、その中から選定されたものです。 ★小幡人形(おばたにんぎょう)  滋賀県唯一の伝統的な土人形で、約270年の歴史があります。明治期には数軒の家で製作されていましたが、いまでは細居源悟(ほそいげんご)さん(五個荘小幡町)ただ一人が、伝統を受け継ぎ製作を続けています。色鮮やかな原色を使い、約500種類にもおよぶ土人形は、この地の風土が培った貴重な伝統郷土人形です。 ★ハナノキ  カエデ科の落葉性広葉高木でハナカエデとも呼びます。北花沢・南花沢町のハナノキは自生する巨木で、大正13年に国の天然記念物に指定されました。これらは約1,300年前に聖徳太子が百済寺を建立した帰り、昼食で使った箸をこの地にさし、それが成長したという伝説があります。南花沢町のものは日本最大で「新・日本名木100選」に選ばれています。 ★八日市大凧  300年以上の歴史があり「近江八日市の大凧揚げ習俗」として、国の選択無形民俗文化財になっています。特徴は凧の巨大さや、風の抵抗を考えた「切り抜き工法」、凧の運搬・収納ができる「長巻き工法」、図柄に意味をもたせる「判じもん」です。5月に100畳敷き、成人式に20畳敷きの大凧が揚げられるなど、受け継がれてきた作り方や揚げ方が守り続けられています。 ★引接寺 万燈供養(いんじょうじ まんとうくよう)  百済寺の山門の下にある引接寺(上山町)には、周辺から集められた数多くの五輪塔や石仏などでつくられる「来迎浄土(らいごうじょうど)」があります。毎年8月22日には、腰に大きな土鈴をつけた子どもや信者が、石仏1体1体に灯りをつける「万燈供養」が開催されます。その幻想的な光景は、夏の風物詩として有名で、多くの人が訪れます。  ここでは、市の『八景・八選』を写真とともに隔月で4回に分けて紹介していきます。  最終回は、『八選(2)』として「木地師のふるさと・伊庭の坂下し祭り・蒲生の古墳群・江州音頭」を11月号で紹介します。 広報ひがしおうみ 9月号  平成19年9月1日発行(通巻32号)  編集・発行:東近江市企画部広報課 〒527-8527 滋賀県東近江市八日市緑町10番5号 電話0748-24-1234 電話0749-46-2100 FAX0748-24-1457 ホームページ http://www.city.higashiomi.shiga.jp 経費節減と印刷工程短縮化などのため、閉じ穴は開けておりませんのでご了承ください。 広報ひがしおうみは、古紙配合率100%再生紙に、環境に配慮した大豆油インキで印刷しています。