特集 さあ、図書館へでかけよう。〜今秋、蒲生図書館が開館〜 電話0748−24−1515 IP=050−5801−1515 (写真)広い空間でゆったりとした永源寺図書館  みなさんにとって「図書館」はどんな場所ですか。図書館は、ワクワクする本や、くつろげる机やいすがあり、ほっとできる場所。過ごし方や楽しみ方は人それぞれです。たくさんの本や人が集まり、みなさんにとって情報の宝庫ともいえる図書館。今回の特集は、そんな図書館の魅力をご紹介します。 ●本や人、情報との出会いの場  図書館は赤ちゃんからお年寄りまで、だれもが無料で利用できる施設。絵本や紙芝居、趣味や仕事に役立つ本、郷土資料をはじめ、新聞や雑誌などが豊富にそろっているところです。映画会や人形劇、展示会など多くの人や新しいものと出会える場所でもあります。読書を楽しめる静かな空間もあり、自分の時間を過ごすこともできます。このように、みなさんや地域にとって文化や情報の拠点となり、暮らしやまちづくりに役立つことが図書館の大きな役割です。本市では、市民のみなさんに参加していただいている図書館協議会により、市全域でサービスの充実が図れるよう「東近江市立図書館計画」を策定しました。図書館では、計画に示された目標の実現に向けて、市民のみなさんとともに図書館づくりを進めます。 ☆東近江市立図書館の目標 1.豊かな暮らしにつながるための確かな情報を届けます 2.人と本、人と人との出会いの場をつくります 3.一人ひとりの居場所・憩いの場を保障します 4.思いやりのあふれるまちづくりに役立ちます 5.市民と共に育ち、市民が育てる図書館をめざします (写真)絵本の世界が楽しめる、おはなし会 ●県下最多の88万冊  みなさんに役立つ場所である図書館。本市では、生涯にわたる学習機会の充実を図るため、図書館の整備、運営に力を注いでいます。  平成18年度の本市の状況は、サービスの基本となる蔵書数が県内市町で最多の88万冊であるとともに、毎年約4万7千冊の新着図書を購入し、蔵書の充実を図っています。利用登録は3万8千人で、貸出冊数は114万冊になり、登録者一人当たり年間30冊を利用していることになります。年齢別では31〜40歳が最も多く、小学生の利用も多いことがわかります(下グラフ)。  また、人口一人当たりの貸出冊数をみると、県内平均8.4冊に比べ、本市は9.6冊と高く、全国平均4.7冊の2倍以上です。利用登録も県内平均30.0%に比べ、本市は35.1%と高い割合です。 (写真)五個荘図書館での利用風景 ☆お持ちですか『利用カード』  図書館の利用には、利用カードが必要です。カードをお持ちでない人は、図書館で手続きすると、その場でカードをお渡しします。手続きには、住所と生年月日が確認できるもの(健康保険証や運転免許証など)が必要です。市外在住で市内に在勤、在学の人は、そのことが証明できるものをあわせて持参してください。  なお、市立図書館であれば、どの図書館でも借りたり、返したりできます。 (写真)利用カード(表・裏) (円グラフ)本市の年齢別利用状況(18年度) 区分    割合 6歳以下 10.4% 7〜12歳 12.7% 13〜15歳  3.3% 16〜20歳  3.2% 21〜30歳 10.9% 31〜40歳 19.1% 41〜50歳 14.7% 51〜60歳 12.6% 61〜70歳  8.3% 71歳以上  4.8% ●今秋開館、蒲生図書館  市では、今秋の開館に向けて、蒲生支所1階に図書館を整備する準備を進めています。蒲生地区では、現在、蒲生公民館図書室(*)でのサービスとなっていますが、広さは188平方メートル、蔵書数は2万8千冊と十分なスペースや蔵書が確保できない状況です。新しい図書館は、広さが現図書室の4倍の約800平方メートル、蔵書が2倍の約5万冊で、約130席の読書スペースを確保します。これにより、さらなる図書館サービスの充実を図ります。 (写真)蒲生公民館で開催の「元気なあしたをみつけよう」。 (写真キャプション)講演会やおはなし会、移動図書館などに多くの人が訪れ、本を楽しんだり、図書館について学びました ☆市内の各図書館(開館時間10:00〜18:00 *湖東図書館の木曜は20:00まで) ○八日市図書館(八日市金屋二丁目)電話/IP電話=0748-24-1515/050-5801-1515 休館日=月曜日、国民の祝日、第4金曜日 ○永源寺(山上町:やまかみちょう)電話/IP電話=0748-27-8050/050-5801-8050 休館日=月・火曜日、国民の祝日、第4金曜日 ○五個荘(五個荘竜田町)     電話/IP電話=0748-48-2030/050-5801-2030 休館日=月・火曜日、国民の祝日、第4金曜日 ○愛 東(下中野町:しもなかのちょう)電話/IP電話=0749-46-2266/050-5801-2266 休館日=月・火曜日、国民の祝日、第4金曜日 ○湖 東(横溝町:よこみぞちょう) 電話/IP電話=0749-45-2300/050-5801-2300 休館日=月・火曜日、国民の祝日、第4金曜日 ○能登川(山路町:やまじちょう)  電話/IP電話=0748-42-7007/050-5801-7007 休館日=月・火曜日、国民の祝日、第4金曜日 ■上記以外の休館日=年末年始(12月28日〜1月4日、全館共通)、特別整理期間(適時)、八日市図書館は月曜が国民の祝日の場合は翌日も休館です。そのほかの図書館は、火曜が国民の祝日と なる日はその翌日も、およびハッピーマンデー制度による祝日の翌々日も休館となります。 *蒲生公民館図書室(市子川原町、電話0748-55-0207、IP電話050-5801-0207)は、市立図書館のカードで利用できます。利用時間と休室日は、上記の永源寺図書館と同様です。 (写真)アンデスの布(ぬの)展(永源寺図書館) (写真)羊毛のフェルト展(八日市図書館) (写真)絵本コーナー(湖東図書館) ●活用や楽しみ方は、幅広い  本を借りるだけでなく、図書館はみなさんのニーズに応じた活用や楽しみ方ができる場所でもあります。その一つが、文化や芸術など「ほんもの」に出会う機会にと、開催している講演会や作品展、コンサートなどです。特に地元で活躍されたり、地元出身の芸術家や音楽家の協力による催しは、地域にある図書館だからこそ開催することができます。各館には絵画、写真などサークルや趣味の作品が発表できるギャラリーや、読書、朗読など文化活動ができる集会室もあり、「集いの場」として利用できます。館内には、季節の絵本、食べ物や生き物などをテーマにした本がそろうコーナーを設けたり、絵本の読み語りや手遊びなどで楽しいひとときが過ごせる「おはなし会」を開催するなど、子どもたちに本との出会いを楽しんでもらう取り組みもしています。  ほかにもCDやDVD、ビデオなどを借りたり、インターネットが無料で利用できます。このように、リラックスした雰囲気で、仲間づくりや情報交換の場としても利用できるのが図書館です。 (コメント)アットホームな雰囲気が大好き  渡瀬優子(わたせゆうこ)さん(曽根(そね)町)  立ち寄った愛東図書館で親切に本を紹介してもらったのがきっかけで、利用するようになりました。子どもたちは、季節の絵本やなぞなぞ、私は育児や料理の本を借りています。おはなし会や人形劇にも参加し、あわせて開催される工作が子どもたちのお気に入りです。夫も仕事の本やDVDを借りるため、家族で利用しています。図書館のアットホームな雰囲気が大好きです。 (コメント)絵本の楽しさを伝えたい  八日市おはなしグループ『ホビット』  子どもたちと一緒に絵本やおはなしの世界を楽しもうと、8年前に八日市地域で活動を始めました。メンバーは10人。図書館や幼稚園、小中学校などで本に親しむ機会が少ない子どもたちにも絵本を読むことで、楽しさを知るきっかけになればと活動しています。絵本を人に読んでもらい絵をゆっくり楽しむことで、絵本のもう一つの魅力を感じてもらえればうれしいですね。また、一緒に活動していただける人もお待ちしています。 ☆便利なサービスで『快適』図書館  「読みたい本が見つからない」「ゆっくり探す時間がない」という人も多いのではないでしょうか。みなさんに気軽に利用していただくための便利なサービスがあるのも本市図書館の特徴です。主なサービスを紹介しますので、ぜひご利用ください。 ■リクエスト・予約  読みたい本がない場合、リクエストすると図書館で買いそろえるか、市外の図書館から取り寄せます。また、貸し出し中の場合、予約すると、返却され次第ご連絡します。 ■レファレンス  調べもののお手伝いをします。「花の名前を知りたい」「宿泊施設を調べたい」など暮らしや仕事、趣味のことで調べるときに、どこにどんな資料があるのかわからない。そんなときは、日常の疑問から専門的な質問まで職員が対応し、一緒に探したり、必要な資料を用意します。 ■パソコンや携帯電話で検索  各館に設置しているパソコンでタイトルや著者から市立図書館全館の蔵書を検索できます。画面に触れて操作できるため、子どもにも使いやすくなっています。  また、市立図書館のホームページからも同様の検索ができます。休館日や行事予定などを含めた図書館の情報は、下記のアドレスへ接続してください。 ★パソコン=http://www.library.higashiomi.shiga.jp ★携帯電話=http://www.library.higashiomi.shiga.jp/mobile ●多くの人に図書館を  だれもが利用しやすい環境づくりにも取り組んでいます。その一つが「大活字本(だいかつじぼん)」。これは、「字が小さくて読みにくい」という人のために活字の大きさが通常の3倍になっている本で、小説やエッセーを中心に蔵書をそろえています。また、朗読のCDやカセットテープ、点字図書の貸し出しをはじめ、対面での朗読サービスもあります。ほかにも、筆談での案内や来館が困難な人を対象に本の宅配もしています。図書館が遠い地域や幼稚園などに車で出向く移動図書館もあり、多くの人が図書館を利用できるよう取り組んでいます。 (写真)毎月巡回する移動図書館は子どもたちに大人気(中野幼稚園) ●図書館を支える力  このようなサービスが提供できるのは、図書館の力だけではありません。市内には、地域での本の読み語りや紙芝居などにより、本や図書館の楽しさを伝える活動をされているボランティアグループがあります。本に親しんだり、生涯学習の機会をもってもらおうと各図書館や学校でのおはなし会、テーマに沿って本を紹介するブックトークなどにも取り組まれています。  このようなボランティアの支援や、協働による取り組みも図書館の役割の一つです。活動に関心のある人は、各図書館までお問い合わせください。 (写真)能登川地区で活動する「おはなしポッケ」の『えほんのひろば』。約400冊の絵本を教室に並べ、絵本の楽しさを伝えています(能登川東小) ☆このページに掲載の「ホビット」、「おはなしポッケ」のほかにも、やまびこの会(永源寺)、ひまわりおはなし会(五個荘)、おはなしグループ・マーガレット(愛東)、紙芝居サークル・てんとうむし(湖東)が活動されています。 ☆チョットひといき  八日市・能登川図書館には、本のリサイクルショップや飲み物が楽しめるコーナー、永源寺図書館には、地元のお茶が味わえるスペースもあります。 (写真)ゆっくりとくつろげるスペース(八日市図書館) ●さあ、図書館へでかけよう。  図書館は、みなさんの「知りたい」「調べたい」「楽しみたい」におこたえできる場所です。図書館へのニーズが高まる中で、地域の人に愛され、役立つ場所であり続けるために、図書館は日々、サービスの充実に取り組んでいます。  読書をしても、展示を鑑賞しても、新聞を読んでも、あなただけの楽しい時間が過ごせる場所。図書館は、あなたを待っています。さあ、図書館へでかけましょう。 ※各図書館(室)の催しは、情報コーナー(12、13ページ)に掲載しています。なお、蒲生公民館図書室については、「あかね文化センター」をご覧ください。 問=八日市図書館 電話0748−24−1515 IP=050−5801−1515