特集 『東近江市道路整備マスタープラン』策定     道路ネットワークの充実をめざして  本市の道路網は、名神高速道路をはじめ、国道8号、307号、421号、477号を主軸道路として、県道や幹線市道がこれらに連絡し、ネットワークを形成しています。  本市では、この道路ネットワークのさらなる充実をめざして、「道路整備マスタープラン」を策定しました。 ◇市道上中緑町小今線(写真:整備済みの区間) ●道路整備マスタープランとは?  本市の道路整備のあり方や今後の方向性を明確にしたものです。このプランに基づいて厳しい財政状況の中ですが、平成21年度から10年間の効果的な道路整備を進めていきます。  なお、社会経済情勢の変化に対応するため、5年後に見直しを予定しています。 策定にあたって ●計画の策定にあたっては、東近江市総合計画の柱の一つである「市民生活、地域経済を支えるまちづくり」を基に4つの基本方針(左記)を掲げています。  また、市民のみなさんからの意見を計画に反映する組織を設置しました。市民や各種団体の代表など地域と行政が一体となって道路整備について意見交換ができる「地域ワーキング部会」を永源寺・五個荘・愛東・湖東・能登川・蒲生地区単位に設けました。  そして、各地区の部会から提出された要望や課題について検討、調整を図るため、庁内の関係部署で構成する「プロジェクトチーム」を立ち上げ、効率的な事業計画の策定を行いました。さらに、有識者、道路利用者、商工関係者、市民などで懇話会を設置し、事業計画を総合的に評価しています。 ●整備路線の決め方は?  整備対象路線の決定については、客観的評価マニュアルに基づき、道路改良事業・交通安全事業の各評価項目(下表)にそれぞれ点数をつけ、その点数により整備の必要性について、公平に評価を行いました。  そして、評価の結果や市民のみなさんの意見を参考にしながら、最終的に、整備対象路線を決定し、今後10年間の東近江市の発展に必要な道路整備計画を策定しました。(4〜5ページ参照)   ◇   ◇   ◇  東近江市は、面積が388平方キロメートルと大きく、市民の交流や地域振興に道路整備は不可欠なものです。  マスタープランに基づく道路整備に、市民のみなさんのご理解とご協力をお願いします。 フロー図:道路整備マスタープラン策定の流れ ◇基本方針 ・市民のニーズの高い道路整備の推進 ・市町合併にともなう地域間交通の確保 ・効率的で透明性の高い道路整備の推進 ・安心・安全性の確保 ↓ ◇地域ワーキング部会 <各地域ごと> ・地域の要望 ・地域の特性や課題 ・地域の重点項目   【道路への要望】    ・通勤時の渋滞を解消できる道路がほしい    ・通学路で歩道の未整備区間があり危ない    ・地域格差が生じないように道路整備をしてほしい    ・孤立化の解消を図ってほしい    ・地域間の連携道路の整備を行ってほしい など ◇プロジェクトチーム <市役所内> ・各種事業との調整 ・事業予算の調整 ◇懇話会 <市民や各組織の代表など> 客観的評価マニュアルの評価項目 ・道路改良事業  @ 道路改良の必要性  A 道路の種別  B 整備の進捗状況  C 事業の熟度  D 地域の整備重点項目 ・道路改良事業  @ 道路の利用状況  A 事業の必要性  B 事業の進捗状況  C 事業の熟度  ↓ 東近江市道路整備マスタープラン 『道路整備マスタープラン整備路線マップ』 ●道路整備マスタープラン整備路線一覧表 ◇道路改良事業  渋滞緩和や安全性の確保、走行性の向上を目的とした、道路の新設や拡幅を行います。 番号  路線名 @(都)小今建部上中線、継続、平成26〜30年度完了 A市道札の辻神田線、継続、平成21〜25年度完了 B市道小幡竜田線、継続、平成21〜25年度完了 C市道建部北金屋尻無線、継続、平成21〜25年度完了 D市道曽根小田苅線・市道小田苅愛東線、継続 E市道蛭谷君ヶ畑線、継続、平成26〜30年度完了 F市道能登川北部線、平成21〜25年度着手、平成21〜25年度完了 G市道桜川石塔線・市道川合橋横山橋線、平成21〜25年度着手、平成26〜30年度完了 H市道八日市駅瓦屋寺線、平成21〜25年度着手、平成21〜25年度完了 I市道駅西4号線、平成21〜25年度着手、平成21〜25年度完了 J市道上中緑町小今線、平成21〜25年度着手 K(仮)市道河曲奥線、平成21〜25年度着手、平成26〜30年度完了 L(都)尻無愛知川線、平成26〜30年度着手 M市道山上上二俣線、平成21〜25年度着手、平成26〜30年度完了 N(都)JR東口線、平成26〜30年度着手、平成26〜30年度完了 O市道寺五個荘線、平成26〜30年度着手 P市道南清水奥村線・市道四清水中央線、平成26〜30年度着手 Q市道学校横山線、平成26〜30年度着手、平成26〜30年度完了 R(仮)市道川並河曲線、平成26〜30年度着手 ◇交通安全事業  歩行者の安全を確保するための歩道を設置します。 番号 路線名 1 市道芝原野村線、平成21〜25年度着手、平成21〜25年度完了 2 市道小脇線、平成21〜25年度着手、平成21〜25年度完了 3 市道竜田金堂線、平成21〜25年度着手、平成21〜25年度完了 4 市道妹市ケ原線、平成26〜30年度着手、平成26〜30年度完了 5 市道西小城東線、平成26〜30年度着手 6 市道小川林能登川線、平成21〜25年度着手、平成26〜30年度完了 7 市道中学校大塚線、平成21〜25年度着手、平成21〜25年度完了 ※主な用語の解説 (都)…都市計画道路 (仮)…仮称 着手・完了…平成21〜25年度の場合、期間内に着手または完了するもの。 ●マップに掲載している図(写真) 道路改良事業:@(都)小今建部上中線  ・国道と周辺幹線道路を結び、市街中心部へのアクセス向上  ・朝夕の渋滞解消を図り、スムーズな交通の流れを確保   ※現況写真、整備後イメージあり 道路改良事業:D市道曽根小田苅線・市道小田苅愛東線  ・大型車の増加に対応した道路整備  ・拡幅し、大型車のスムーズな通行確 保と自転車・歩行者の安全確保  ※現況写真、整備後イメージあり 道路改良事業:E市道蛭谷君ヶ畑線  ・県道から集落へのアクセス道路の整備  ・急カーブや道幅の狭い危険箇所を解消し、通行の安全を確保   ※現況写真、整備後イメージあり 交通安全事業 3.市道竜田金堂線  ・安心して利用できる通学路の整備  ・歩道を設置し、通学児童の安全を確保   ※現況写真、整備後イメージあり 問=道路河川課 電話=0748−24−5651 IP=050−5801−5651