2006 | 第2回(平成18年度)2th |
東近江市美術展覧会 An art exhibition | |
入賞作品集 A work of selected arts |
彫刻彫塑部門 審査員 : 石田 達郎 | |
<総評> |
本年は、二年目ということで、昨年よりも3点出品作品が増え少しにぎやかになって来たようです。三年目、四年目とさらに発展していくことを楽しみにしています。ところで、今回は先回に比べ、先に触れたように出品数は増えたのですが、内容が具象に、素材も塑像と木彫に偏る傾向がみられ、全体におとなしくなってしまった印象があります。『彫刻とは〜でなければならない』といった枠を取り払い、より自由な表現に挑戦してみてください。また、そのような概念にとらわれない新たな出品者の参加も期待しています。 |
市展賞 | |||
作品 | 命題 | 住所 | 氏名 |
芽生え | 彦根市 | 石原 實 | |
特別賞 | 東近江市議会議長賞 | ||
モデルは、お孫さんでしょうか。どっしりと構えた様子は迫力も感じます。そんな中にも転がっていってしまいそうなあやうさがあっても良かったかもしれません。FRPで型取りされている為に割り出し後の造形が線的になってしまい、量が感じられないのがもったいなく思います。素材に負けることなく制作できるとよいと思います。 |
特選 | |||
作品 | 命題 | 住所 | 氏名 |
結 | 東近江市 | 垣見 敏雄 | |
特別賞 | 滋賀市民新聞社賞 | ||
小さい作品でありますが、落ち着いた存在感のある作品だと思います。しかし、少々もたついた印象も受けます。特に左足の量が膨張してしまっているため、自然で軽い動きを邪魔してしまっているのが残念です。 |
準特選 | |||
作品 | 命題 | 住所 | 氏名 |
湖風の中 | 彦根市 | 志萱 州朗 | |
特別賞 | − | ||
女性らしいしなやかな動きを表現しようとする意識はよく伝わってきます。ただ、彫刻として弱さを感じてしまいます。プロポーションや解剖に必要以上にこだわることはありませんが、表現もその基本の上にあってこそより説得力があるのではないでしょうか。 |
佳作 | |||
作品 | 命題 | 住所 | 氏名 |
浮上 | 東近江市 | 山田 龍二 | |
特別賞 | - | ||
丁寧に仕事がされていると思います。背景の文様は海底の様子なのでしょうか。面白いですが、あまり整いすぎると息苦しくなります。鰈でしょうか。魚もよく作業されているのですが、静止してしまっている様に感じます。造り込むところ、少し息を抜くところ、虚と実というのでしょか。表現に意識的に違いをつけることでリズムや動きが生まれると思います。 |
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