美術工芸では、確かな技術と豊かな感性を必要とする芸術です。
本年の出品作の中には「造形性、創作性」に富んだ作品や、工芸の持つ素材を活かし、工芸美の追求に努めた作品が多く見られて、好ましく審査を進めさせていただきました。

対象に向かって素直に表現する姿勢が伺える作品です。
象嵌技法でツユクサを優しく表現、練りこみ技法の巧みさ、迫力ある安定した造形美、すべてにおいて優れた秀作です。

素材の持つ質感と作者の意図する想い（イメージ）が充分に発揮された作品です。今後の作品制作には、より一層の感性と技術の向上を期待いたします。

計算された「ひねり」の美しさ、抜群の形態、優れた色彩感覚、全てにおいて優秀で、制作者のかなりの力量を感じます。

荒土より長石が吹き出した面白さ、手びねりで形成されたユニークな形態等を現代風にアレンジし、見るものに想像力を持たせてくれる作品です。