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歴史に親しむ講座「雪野山古墳の時代」

[2019年1月22日]

ID:8016

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平成29年度歴史に親しむ講座「雪野山古墳の時代」(終了しました)

 雪野山山頂にある「雪野山古墳」は、4世紀初めに築造された全長70メートルの前方後円墳です。鈴鹿から琵琶湖までを見渡すことができるこの地に眠る被葬者は、この一帯を治めた有力者であったと考えられています。では、どのような時代背景の、どのような人物だったのでしょうか。

 東近江市埋蔵文化財センターでは、平成27年度から「歴史に親しむ講座 雪野山古墳の時代」を開催しています。 平成29年度は、下記の通り、シンポジュウムと講演会を開催しました。


シンポジウム 「3,4世紀の近畿と王権」

 雪野山古墳の時代は、前方後円墳のような大型古墳が築造され、各地域に首長層が台頭します。今回のシンポジュウムでは、近畿地方有数の素晴らしい古墳や拠点集落の調査成果について、専門の先生方から話を伺い、当時の社会や人びとの姿、ヤマト王権の実像に迫りました。雪野山古墳の実年代がパネラーによって異なっており、考古学研究上、幅があることや、従来のヤマト王権の影響下にあるといわれる事象は、文化の分布の範囲であって、直ちに王権の範囲ではないという指摘など、目からウロコのお話を伺うことができ、大変盛り上がりました。


演題:「3、4世紀の近畿と王権」

日時:平成29年1119日()13時00分から17時00分まで

場所:東近江市能登川博物館集会ホール(東近江市山路町2225)

内容:

第一部(発表)

北摂の首長墓とその背景 (高槻市立今城塚古代歴史館 内田真雄氏)

河内平野の集団と交流 (八尾市教育委員会文化財課 吉田野乃氏)

玉手山古墳群‐河内王権のゆくえ‐ (柏原市歴史資料館館長 安村俊史氏) 

京都南部の地域勢力 (花園大学文学部教授 高橋克壽氏)

3、4世紀の兵庫南部 (関西大学大学院非常勤講師 森岡秀人氏)

第二部(シンポジュウム)

コーディネーター:奈良県立橿原考古学研究所所長 菅谷文則氏

パネラー:内田真雄氏、吉田野乃氏、安村俊史氏、高橋克壽氏、森岡秀人氏

シンポジュウムの風景写真です。

シンポジュウムの様子です。

講演会「文化財の保存と修理‐雪野山古墳出土品を中心に」

 重要文化財雪野山古墳出土品の中でも、特に金属製品や漆膜は保存状態が脆弱であることから、平成23年度から平成28年度にかけて、文化財保存科学に基づく保存修理事業を実施しました。今回の講演会では、修理の方針や具体的な作業工程を、写真を用いてわかりやすく解説くださいました。文化財を後世に継承していくために、モノに対する奥深い理解と保存修理が必要なことが改めて理解されました。


演題:「文化財の保存と修理‐雪野山古墳出土品を中心に‐」

講師:元興寺文化財研究所 山田哲也氏

日時:平成29年1125日()13時30分から15時00分まで

場所:東近江市能登川博物館集会ホール(東近江市山路町2225)

展示解説(漆製品ユキ)の風景写真です。

展示解説の様子です。

講演会「鏡に映し出された古代王権‐三角縁神獣鏡と倭鏡のひみつ‐」

 雪野山古墳には、5面の銅鏡が副葬品として納められており、三角縁神獣鏡と国産鏡(倭鏡)の大きく2種類に分けられます。講演会では、三角縁神獣鏡には外国産と国内産があり、倭鏡には伝統鏡群と新興鏡群が見いだせるという立場から、銅鏡について詳しい説明をいただきました。さらに鏡だけでなく、玉・埴輪も例として、その製法の違いに画期があり、大和を中心として近江にも及ぶ政治的な動乱があったことが推察されるなど、古代王権の謎に迫る興味深いお話しでした。


演題:「鏡に映し出された古代王権‐三角縁神獣鏡と倭鏡のひみつ‐」

講師:奈良文化財研究所 林 正憲氏

日時:平成29年122日()13時30分から15時00分まで

場所:東近江市能登川博物館集会ホール(東近江市山路町2225)

講演会の風景写真です。

講演会の様子です。

受講料

 無料

受講申込み方法

 事前申込み制です。

 希望日、住所、名前、電話番号を記載の上、メールまたは往復はがきで、下記までお申し込みください。各回1週間前必着です。申込み多数の場合は抽選。

メール:yukinoyama.kofun @ city.higashiomi.lg.jp (@の前後は詰めてください。)

往復はがき:〒521-1225 東近江市山路町2225 東近江市埋蔵文化財センター


平成29年度重要文化財雪野山古墳出土品特別公開(終了しました)

 重要文化財雪野山古墳出土品は、未盗掘の竪穴式石室に被葬者とともに収められていた副葬品で、三角縁神獣鏡をはじめとする古墳時代前期の宝器の一括資料です。

 東近江市埋蔵文化財センターでは、年1回の「重要文化財雪野山古墳出土品特別公開」を行っています。平成29年度は、修理後初公開となる棺内出土のユキ(弓矢の矢筒)や銅鏡などを展示しました。

展示室の風景写真です。

展示の様子です。

雪野山古墳出土銅鏡の写真です。

保存修理が完了した銅鏡です。


「重要文化財雪野山古墳出土品特別公開」

日時:平成29年11月17日(金)から12月3日(日)まで

    10時00分から18時00分まで、月・火・祝は休館

場所:東近江市能登川博物館展示室(東近江市山路町2225)

平成29年度歴史に親しむ講座雪野山古墳の時代チラシ

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雪野山古墳ホームページ

写真がたくさん掲載されていますので、ぜひご覧ください。

お問合せ

東近江市役所 教育委員会   埋蔵文化財センター
電話: 0748-42-5011     IP電話:050-5801-5011    ファクス: 0748-42-5816

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