【11月23日(祝)】ガリ版祭りが開催されました
[2018年11月28日]
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11月23日(祝)、ガリ版印刷発祥の地である蒲生地区にあるガリ版伝承館(蒲生岡本町663)で、市の歴史遺産や文化財について理解を深めてもらおうと、ガリ版祭りが開催されました。
岡村恵次郎旧宅では「ガリ版でオリジナルノートを作ろう」と題して、京都市在住のガリ版作家 水口菜津子さんによるワークショップが行われ、市内外から参加した5人がガリ版を使ったノート作りを体験しました。
参加者は、水口さんからガリ版印刷の歴史や道具について説明を受けたあと、9cm×16cmサイズの下絵を書き写したロウ原紙を鉄筆でガリガリと音を立てながら穴をあけ、製版したロウ原紙を色ごとに印刷機にセットしてローラーで印刷しました。
参加した中学生は、「おじいちゃんに誘われて友達と来ました。ロウ原紙を鉄筆で削るとガリガリと音がして楽しかった。体験は小学生の低学年以来だったけれど、思ったとおりの作品ができてよかった」と満足そうでした。
講師の水口さんは、「ガリ版印刷の仕組みはシンプルなので、小さい作品から大きな作品まで制作できるなど、いろんな可能性があります。作品に作者の個性や味が出ることが魅力です。作者の性格が作品に出るので作品を見ることも楽しみです」と話しました。
ガリ版印刷は、明治時代に蒲生岡本町に住んでいた堀井新治郎父子によって発明された謄写版という印刷機です。謄写版は、鉄筆から出るガリガリという音から『ガリ版』という愛称で長く親しまれてきました。ガリ版伝承館は、堀井新治郎父子の本家を改修したものです。