商家に伝わるひな人形めぐり
近江商人発祥の地である五個荘金堂町の商家に伝わる伝統的なひな人形や五個荘地区で創作活動をされている雛匠東之湖さんが制作する現代の創作雛など、さまざまなひな人形を展示する「商家に伝わるひな人形めぐり」が、市内9会場で開催されています。
毎年恒例のイベントですが、今年の見どころは、雛匠東之湖さんが制作する絆雛です。こちらの雛人形は、雛匠東之湖さんが東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県岩沼市へ一刻も早い復興を願い、発災から毎年寄贈されているもので、2対制作される内の一対を展示しています。写真は五個荘近江商人屋敷中江準五郎邸に展示されている、寄贈から10年を迎えるシリーズの集大成となる最新作の「虹」です。
中江準五郎邸には、地元の特産品である近江の麻をまとい、湖国の自然をモチーフに制作された「清湖雛」も展示されています。
取材当日大阪府高槻市から来られた細江和泉さんは、「友人から勧められて見に来ました。色彩が本当にきれいで他のものとは違う。見に来てよかったです。お土産を買ったりお茶したりもして、楽しめました」と満足そうに話されました。
弘誓寺(五個荘金堂町)には、能登川でチョークアートの制作活動をされているL’ABEILLE Atelier CHIHIROさんが雛人形をテーマに描いたチョークアートが設置されています。
ご近所に引っ越してきたばかりの爾三稲(そのみいな)さんは、「チョークアートに興味があって見に来てみました。とても大きくてすてき」と目を輝かせていました。
また、2月18日~20日、豆光別邸ではL’ABEILLE Atelier CHIHIROさん主催で、アトリエの生徒が制作したひな祭りに関する作品が多数展示されていたり、ライブペイントが開催やチョークアート体験ができたりと、多くの人がアートに親しみました。
期間中は、各会場でさまざまなイベントが開催されますので、ぜひチェックして参加してみてください。
五個荘地区のまちなみには、地元の人が手作りした「まちなか雛」が周辺に飾られています。訪れた人は、風情あるまちなみをまちなか雛を探しながら散策していました。
「商家に伝わるひな人形めぐり」は、3月13日(日)まで開催中です。
期間中のイベントや、会場などについて詳しくは、商家に伝わるひな人形めぐりを開催しますを確認してください。
皆さんぜひ、風情あるまちなみとひな人形を鑑賞しながら、少し早い春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。