フレイルとは
「最近、歩くスピードが遅くなった」と感じることはありませんか?
年齢とともに心身機能が低下し、介護の必要な状態になる危険性が高まっている状態をフレイルと言います。
「健康」と「要介護状態」の中間の状態であり、早く気づいて予防することで状態の維持・改善が期待できます。フレイルを少しでも先送りすることが健康寿命を延ばすことにもつながります。
画像出典:東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢 フレイル予防ハンドブックより(葛谷雅文、日老医誌46:279-25、2009より引用改変)
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フレイルの要因は
フレイルは、加齢により生じる身体の変化だけでなく、うつや認知機能の低下などの「精神的な面」、閉じこもりがちになるなどの「社会的な面」など、さまざまな要因が重なって引き起されると言われています。
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フレイルは、社会とのつながりを失うことが最初の入口となり、生活の質を落とすだけでなく、生活範囲やこころの健康、口腔機能、栄養状態、身体機能までもが低下をきたし、ドミノ倒しのように進行、重症化していきます。しかし、早く介入して対策を行うことで元の健常な状態に戻る可能性があります。
画像出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」から引用
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元気なうちからフレイル予防に取り組みましょう
予防で掲げている柱は3つあります。一つ目は、たんぱく質を取り、バランスよく食事をし、水分も十分に摂取するなどの「栄養」です。二つ目に、歩いたり、筋トレをしたりするなどの「身体活動(運動)」。三つ目に、就労や余暇活動、ボランティアなどに取り組む「社会参加」です。
画像出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」から引用
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オーラルフレイルを予防しよう
オーラルフレイルとは・・・
舌やのど、口の周りの筋力低下、むせやすくなったなどの「お口の機能のささいな衰え」をオーラルフレイルといいます。オーラルフレイルは、低栄養や心身の機能低下(フレイル)の手前の段階の症状です。フレイル予防のためには、オーラルフレイルを予防することが重要です。
フレイル予防にぜひ役立ててください!
感染防止に配慮して実施しておりますので、安心してご参加ください。上記事業についてのご質問やご相談がありましたら、気軽に保健センターまでご連絡ください。
フレイル予防のための食事のとり方
フレイル予防のポイントのひとつに、「食事(栄養)」があります。食事から摂れるエネルギーが不足すると、体は筋肉を分解し、活動に必要なエネルギーを作ります。介護予防・転倒予防のためには、しっかり食事を摂って筋肉を維持し、フレイルを予防・改善しましょう。
STEP1 1日3食とろう
1食でも食事を抜くと、体の中で作られる筋肉量が減っていきます。筋肉量を維持するために、まず1日3食規則正しく食事をとりましょう。
STEP2 主食・主菜・副菜を揃えよう
栄養バランスを整える秘訣は、「主食」「主菜」「副菜」を揃えることです。筋肉の材料になる「主菜」だけとっても、エネルギーになる「主食」や調子を整える「副菜」がないと、筋肉はうまく作られません。
1日2食以上は、「主食」「主菜」「副菜」が揃った食事をとりましょう。
STEP3 たんぱく質を意識してとろう
筋肉の材料になる「たんぱく質」は、一度にたくさん食べても体に貯めることができません。筋肉量を維持するためには、毎食20gを目安にたんぱく質をとりましょう。
より詳しく知りたい人は、厚生労働省の「食べて元気にフレイル予防(イラストをクリックしてください)」をご覧ください。
また、具体的な食事内容について相談したい人は、東近江市で実施している栄養相談をご利用いただけます。詳しくは、東近江市保健センターまでご連絡ください。
<東近江市保健センター>
IP電話 050-5801-5050
電話 0748-23-5050
オンライン通いの場をご活用ください
通いの場での活動を自粛している状況でもオンラインで、運動や健康づくりを自己管理に役立つ高齢者に向けたアプリケーションです。
※アプリ提供元「国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター」
〇「オンライン通いの場」アプリでできること
・散歩ルートの検索・登録
・自宅でできる体操動画の検索・閲覧
・脳を鍛えるゲーム機能
・食事チェック機能
・健康チェック機能
・オリジナルキャラクターの育成機能
※別ウィンドウで開くをクリックすると、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターのホームページから詳細な説明が見られます。
加齢による目の機能低下にもご注意ください
アイフレイルは、「加齢による目の機能低下」のことで、日本眼科啓発会議が2021年に提唱した言葉です。
アイフレイルを早期発見し、適切な予防や治療をすることで、進行を遅らせることや症状を緩和させることが期待できるといわれています。
日本眼科啓発会議のホームページでは、アイフレイルチェックシートやセルフチェックツールにより、自分の目の状態を確認できます。右の画像をクリックしてください。
40歳を過ぎたら一度セルフチェックしてみてください。