令和5年6月市議会定例会市長開会挨拶【令和5年6月5日】
令和5年6月市議会定例会開会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
本日、令和5年6月東近江市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多用の中、御出席を賜り誠にありがとうございます。議員の皆様には、東近江市の発展と市民福祉増進のため、日々、御活躍をいただいておりますことに厚くお礼を申し上げます。
新型コロナウイルス感染症でありますが、5月8日から感染症法上の位置付けが5類とされ、行動制限もなくなりました。中止や縮小を余儀なくされていた各種行事・イベント等も、コロナ禍前の状況に戻りつつあると感じております。一方で、コロナは完全に収束したわけではありませんから自己責任として体調の悪い時はマスクを付けるなど、引き続き各自での感染症対策をお願いするものでございます。
5月8日からはワクチン接種を再開しております。現在は65歳以上の高齢者と重症化リスクの高い人、医療従事者への接種でありますが、予約開始とともに申込多数のため、現在は予約枠を拡大しながら受け付けているという状況にございます。
さて、5月29日には、気象庁が近畿地方の梅雨入りを発表しました。これは平年より1週間ほど早く、5月中に梅雨入りが発表されたのは平成25年以来、10年振りとなります。5月8日には、本市に大雨警報が発表され、例年にない早い時期での警戒体制配備をとりました。6月2日には、本市に大雨洪水警報と土砂災害警戒情報が発表され警戒2号体制を配備し警戒に当たりました。幸い本市には被害はほとんどありませんでしたが、これからの時期は、梅雨前線の活発化に伴う長雨や台風、ゲリラ豪雨など、土砂災害や風水害の危険性が高まる季節でもあります。彦根地方気象台の情報によりますと、エルニーニョ現象が予測される今回の夏であります。大変不安定な天候が予想されるということでありますので、気象情報を注視し防災対策に万全を期してまいりたいと考えております。
それでは、5月の主な事業について簡単に振り返ってみたいと思います。
5月11日、特別史跡安土城跡調査・整備事業に関する覚書を締結しました。安土城は御存じのことだと思いますが、安土山の稜線上に築かれておりましたが天守が炎上した際、天守は北側つまり東近江市側に倒れたと言われておりまして、これまで手がつけられていなかった東近江市側に所在する安土城の搦手道について初めての本格的な発掘調査をしようとする内容が盛り込まれ、この秋から20年間の計画で実施される予定であります。この事業を円滑に進めるため、滋賀県と城跡を所管する東近江市、近江八幡市及び土地所有者であります摠見寺の4者で覚書を交わしたものであります。
今後、4者の協力のもと計画的に調査・整備事業が進められますが、まだまだ謎の多い安土城に本市側からその歴史に迫る新たな発見があるということを期待いたしております。
5月20日・21日の両日、びわ湖東近江SEA TO SUMMITを開催しました。今年で5回目の開催となり、昨年までの4回は鈴鹿10座の山頂を目指すコースとして開催し、琵琶湖からその源流をなす鈴鹿の山までの自然を堪能していただいておりましたが、本市には鈴鹿の山々のほかにも多くのすばらしい里山もあり、そのトレイルもたいへん魅力的でありますことから、今回は繖山から猪子山を縦断するコースとして開催しました。参加者の皆さんには琵琶湖の湖上の風景、五個荘金堂の伝統的建造物群保存地区の街並みや繖山・猪子山からの景色など、豊かな自然や歴史・文化など本市の魅力を感じていただけたものと考えております。
SEA TO SUMMITの開催に当たりまして、御尽力をいただきました実行委員会及び関係協力団体の皆さん、沿道から応援していただいた市民の皆様に心から感謝を申し上げる次第でございます。私も当日は、繖山・猪子山に登り、ゴールする選手を出迎え、喜びと感動を共有させていただきました。このようなイベントを通じ本市の魅力を引き続き全国に発信してまいりたいと考えております。
本日、御提案申し上げます議案は、報告案件4件、予算案件1件、条例案件2件、人事案件1件、その他案件3件、合計11議案でございます。
どうか慎重に御審議をいただきまして、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たっての
挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。