7ページ

地震編

2の1 東近江市をおそう地震
 本市をおそう地震には、内陸の活断層で起こる直下型地震とプレート境界でおこる海溝型地震の2種類があります。

直下型地震
 直下型地震は、地下の地盤に押し合う力や引っ張り合う力が加わることで、ひずみのエネルギーが蓄積され、それが限界に達したときに、ある断層面を境に地盤がずれ動くことで発生します。
 
陸域の浅い地震の発生のしくみ
 長い年月をかけて地下の岩盤に力が加わり、それが限界に達したとき、岩盤が「断層」を境に急速に動きます。こうして地震が発生します。

海溝型地震
 海溝型地震は、地球をおおう海側のプレートが陸側のプレートの下にもぐりこむことで、境界にひずみのエネルギーが蓄積され、それが限界に達したときにプレートが元に戻ろうとしてはね上がることで発生します。この際、地震と共に津波も発生します。
 海溝型地震は、周期性があることが確認されており、南海トラフ巨大地震は、今後30年以内に70%~80%の確率で発生すると言われています。

海溝型地震の発生のイメージ
 海側のプレートが陸側のプレートの下にもぐりこみ、ひずみが蓄積される。
 ひずみに耐えきれなくなり、陸のプレートの先端が跳ね上がる!

南海トラフ巨大地震の震度分布
 この図は、南海トラフ巨大地震が想定される最大規模で発生した際の震度分布です。静岡県から宮崎県にかけて震度7となる地域があるほか、広い地域で震度6弱以上の強い揺れが想定されています。

8ページ

2の2 震度と想定される被害

地震が起きたらどうなるの(屋内では)
震度4
 ほとんどの人が驚く。
 電灯などのつり下げ物は大きく揺れる。
 座りの悪い置物が、倒れることがある。
震度5弱
 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
 棚にある食器類や本が落ちることがある。
 固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
震度5強
 物につかまらないと歩くことが難しい。
 棚にある食器類や本は落ちるものが多くなる。
 補強されていないブロック塀が崩れることがある。
震度6弱
 立っていることが困難になる。
 耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。
震度6強
 はわないと動くことができない。
 耐震性の低い木造建物は、傾くものや倒れるものが多くなる。
震度7
 耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。
 耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物は、倒れるものが多くなる。

コラム 住宅・生活再建にはこんなにお金がかかる
 大きな災害が発生し、自宅が被害を受けた場合、自宅の修理や建替え、生活の再建などに大きな費用が必要となります。公的な支援や善意による義援金だけでは、十分な額にはなりません。
 いざという時にスムーズに生活を再建するためには、保険に加入するなど生活再建のための備えが必要です。